雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

オススメの謎解き&ボードゲーム&マーダーミステリーを紹介しています

これを読めば脱出率が上がる!?『リアル脱出ゲーム 攻略ガイド&過去問題集』の感想

f:id:sinden:20200908165633p:plain
 SCRAP出版の『リアル脱出ゲーム 攻略ガイド&過去問題集』を読みました。
 ネタバレには配慮していますが、気になる方は回れ右推奨です。

概要

本書はリアル脱出ゲームとはどのようなゲームなのか、参加するに当たっての公演の選び方など、初心者でも分かる基礎知識を掲載しているので、これからリアル脱出ゲームを遊んでみたい!という方にオススメです。

また、誰もが知りたい”脱出成功”するための秘訣も収録。

公演中のシーン別に細かく説明しているので、公演参加する前に予習をしていけば脱出率アップ間違いなしです。

https://scrapshuppan.com/books/kouryakuguidekakomondai/

 帯に「脱出率が上がる本!!」と書いてありますが、リアル脱出ゲームとは? と、攻略の秘訣と言うか、コツと言うか、ワンポイント……的なものが書かれています
 と、言っても、その分量は、ほとんどなく、イメージ的には、雑誌のコラムくらいの分量です。

リアル脱出ゲーム攻略ガイド&過去問題集

リアル脱出ゲーム攻略ガイド&過去問題集

  • 作者:SCRAP
  • 発売日: 2020/08/07
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 本書のメインは、後ろ半分の過去問題集にあると言っても過言ではないでしょう。

過去の名作公演を紙上にて再現し、実際に謎を解きながらストーリーが体験できる過去問題集。
2010年「夜の遊園地からの脱出」、2012年「ヴァンパイアホテルからの脱出」、2014年「封印された島からの脱出」、2017年「終わらない宴からの脱出」の4公演を収録しております。
実際の公演と同じMAPや謎解きキットが付属しているため、公演さながらの謎解きやギミックをお楽しみいただけます。

https://scrapshuppan.com/books/kouryakuguidekakomondai/

 と言うわけで、4作のリアル脱出ゲームが追体験できます。
 ちなみに脱出成功のテクニックについて、私も以前に書いたことがあります。2年前なので、現在は通用しないものもあるかもしれませんが、ご参考までに。

前作について

 厳密には出版社が異なるので違いますが、スモール出版から発売された『リアル脱出ゲーム 公式過去問題集』が、精神的な前作と言えるでしょう
 こちらも同様に、紙上で再現されたリアル脱出ゲームが4作収録されており『ある飛行機からの脱出』『ある使徒からの脱出』『Escape from the Mysterious Cathedral』『月面基地からの脱出』の4作が遊べます。
 こちらが好きな方は『リアル脱出ゲーム 攻略ガイド&過去問題集』も間違いないでしょう。

リアル脱出ゲーム 公式過去問題集

リアル脱出ゲーム 公式過去問題集

  • 作者:SCRAP
  • 発売日: 2013/09/27
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

4作のリアル脱出ゲームについて

 実は、収録されている4作のリアル脱出ゲームのうち、3作は以前に触れたことがありました。
『ヴァンパイアホテルからの脱出』と『終わらない宴からの脱出』は、実際に参加しましたし、『封印された島からの脱出』はSCRAP自身がプレイバックとして称して謎解きキットを公開しているので、何年か前に遊んでいました。

 従って、まっさらな気持ちで遊ぶことができたのは『夜の遊園地からの脱出』だけでした。
 しかし、着手してみて、すぐに感じたのは歴史ですね。
 さすがに10年前の作品ですから、最近のリアル脱出ゲームと比べると、クォリティに差があります
 昔の雰囲気を味わうという観点では良かったですが、この本を通じて脱出力を上げたいと思っている方や、純粋に謎解きを楽しみたいと思っている方が、どれだけ満足感を覚えるかは、ちょっと分かりません……


 そして4作を通じて感じたのは『終わらない宴からの脱出』の完成度の高さですね。
 ラス謎のインパクトが大きすぎたので、ラス謎しか覚えていませんでしたが、最初の小謎や、中謎の作り方等、改めて遊びなおしてみると案外、面白いと言うか、ぜんぜん面白かったです。
 従って、私の感覚で言うとは『終わらない宴からの脱出』未体験ならば本書は買いだけど、体験済みならば一考の余地あり。と言ったところでしょうか

一緒に遊んだぺこらさんとの対談

終わりに

 本書に過去問としてコンテンツを収録した場合、再演が難しくなってしまいますし、コラボ公演の場合、そもそも版権の問題もあって難しいのでしょう。
 結果、SCRAPとして再演の予定がなさそうなオリジナルコンテンツを集めたという形となり、それで一昔前のタイトルが多いのではないかと推察します。