雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

オススメの謎解き&ボードゲーム&マーダーミステリーを紹介しています

2021年に遊んだ面白かった謎解きベスト10

f:id:sinden:20220129112000p:plain
 脱出してますか?
 皆さん、こんにちは。秋山です。
 この記事では、2021年に遊んだ謎解き作品の中から、特に面白かった10作を紹介します

はじめに

 昨年、遊んだ謎解き系の作品は、ホール型が16作、ルーム型が13作、周遊型が3作、オンライン型が23作、持ち帰り謎が54作、その他が3作で計112作という結果になりました。
 相変わらずコロナ禍ということで、リアル系の公演参加数が少なく、オンライン公演と持ち帰り謎が多めという傾向です。
 前置きは以上。112作から厳選したベスト10をご覧ください。
 ちなみに10作のなかで優劣はつけておらず、遊んだ順での紹介です!

ある女が駆け抜けた一瞬の人生について

 最初に取り上げますのは、すゞひ企画さんによる演劇×体験型ミステリーのオンライン公演『ある女が駆け抜けた一瞬の人生について』です。
 本作は謎解きと言うよりミステリーなので、謎解きベスト10に入れるのは、ちょっとカテゴリーエラーかもしれませんが、他に入れられる場所がないので、こちらとさせてください。
 本作は、あらゆるオンライン公演のなかでもトップレベルのクォリティを誇っており、ほんとうに広くオススメできます。

RPGからの脱出2

 続いては、よだかのレコードさんによるクラウドファウンディングのリターンとして制作された持ち帰り謎『RPGからの脱出2』です。
 持ち帰り謎としましたが、実際には謎解き要素の多いRPGという趣きです。ストーリーだけでなくダンジョンや難易度も、けっこうちゃんとしているので、謎解き作品というより、ひとつのデジタルゲームとして完成しています。
 しかも、ボリュームが重くて、クリアに要した時間は6時間半。ここまで来ると、もはやインディーズのRPGとしてSteamで販売されていてもおかしくないですね。

最果てのミステリーサーカスからの脱出

 SCRAPの公演、そしてきださおりさんの作品として、最も胸に響きました
 コロナ禍に制作されたという制作背景があるため、滅びた後の東京、しかも東京ミステリーサーカス跡地を舞台とされており全体に悲壮感が漂います。それだけに当事者感が強く、ゲームの終盤を迎える頃には「この謎を解いて、東京ミステリーサーカスを救う!」という決意を覚えていました。
 物語世界の主人公になって、世界を救う。まさに、そんな体験をさせていただきました。

原点 摩訶不思議なパーティーからの脱出

 よだかのレコードさんの9周年記念公演『原点』、とても良かったです。
 よだかのレコードさんが好きだからというわけではなく、シンプルにリアル謎解きゲームが好きだからこそ、良かったなとしみじみ感じました。
 わたしの謎解き歴は2016年末からですが、もっと早くから謎解きを遊びつづけている方からすると、わたし以上にグッと来たのではないでしょうか。長年のプレイヤーほど刺さる、そんな公演でした。

星降る夜と3つ目の殺人

 久々のすゞひ企画さんのリアル公演は、SCRAPと公式にコラボしたものでした。
 SCRAPがデザインに加わったことで全体のクォリティが底上げされたことはもちろん、プレイヤーにゲームを遊ばせるという点において、細部の引っかかりポイントが尽く払拭されていて、ゲームイベントとしての質が数段上がっていました
 しかも、鈴木さんのシナリオは、ますます磨きが掛かっており、ほんとうに毎回「過去最高」を塗り替えてくるので困っちゃいます。

繰り返す死の運命からの脱出

 SCRAPのオンラインコンテンツの中では、いちばん気に入りました。名作『シュタインズ・ゲート』とコラボした、2人用のリアル脱出ゲーム『繰り返す死の運命からの脱出』。
 シンプルに脱出ゲームとして良いだけでなく、原作感と物語体験感が有機的に結合しているんですよね。どうあがいても死しかない牧瀬紅莉栖とまゆしぃを、とにかく何が何でも絶対に救うという岡部倫太郎が、まさしく原作で体験した世界に浸ることができました。原作ファンの方には、絶対の絶対に遊んでいただきたいですね。

DARK -絶体絶命からの脱出-

 没入感……!
 タイトル通り完全なる暗闇のなかでチームメンバーと協力して謎を解くのですが、とにかく一体感がすごいです。なんとか制限時間内に謎を解いて、この状況から脱出するぞという気持ちが普段以上に感じられて、暗闇のパワーを感じました。

倍論理

 SCRAPのサブスクリプションサービス『Mystery for You』からの一作『倍論理』。
 これは過去作ですが、買うべき一作です。ある種、ここ1~2年の持ち帰り謎の文脈を逆手に取った奇作なのですが、このアイディアをきちんとひとつの作品に仕上げているという点において革命的です。
 持ち帰り謎を、多く遊んでいる方にこそ体験していただきたいですね。

シッソウ迷宮リドレール

 タンブルウィードさんのオンライン公演は前作もオリジナリティが抜きん出おり、一個の作品としての完成度が高かったですが、第2弾となる本作も、また傑作でした。
 遊びやすさ、難しさ、そしてラス謎に求められる閃き……! 何もかもが完璧で、全プレイヤーが求めている理想的なリアル謎解きゲームが、ここに再現されているなと感じました。

ときどき熊が襲いかかってくる無人島からの脱出

 最後はSCRAPさんの新作ルーム型リアル脱出ゲーム。
 タイトルから察せられる通り『ときどき監視員が見回りに来る部屋からの脱出』と同じく、ときどき熊がやってくる無人島から、なんとか生還するのが目的です。SCRAPさんのルーム型は、やっぱり独自ですよね。探索して、謎を解いて、他メンバーと茶番しつつ、一緒に脱出を目指す。なんだか久しぶりの体験でしたが「やっぱりSCRAPのリアル脱出ゲームって、こういうのだよね」を思い出しました。

終わりに

 と言うわけで、2021年に遊んだ謎解き作品の中から、特に面白かったベスト10の紹介でした。
 謎の傾向としては、メタ解きや別解を逆手に取った謎が多かった印象です。
 今年も面白い謎に出会えますように!

合わせて読みたい

 よろしければ、今までのベストもどうぞ。