アジトオブスクラップ浅草のロングラン公演「かくれ鬼の家からの脱出」が終了し、浅草オリジナルの脱出として新たに始まった『追跡者Xからの脱出』の感想です。謎に対するネタバレはしないよう注意していますが、気になる方は回れ右推奨です。
激しい鼓動、止まらぬ汗。
コツコツ...と迫る足音。
あなたはいま、死の危機にさらされている。
追跡者X────
あなたが持つ機密情報を狙う
暗殺マシンが迫っているのだ!
武器もなく、ただ部屋に隠れ怯えるあなた。
ふと周りを見渡すとロープ、網、オイルと罠に使えそうな物が転がっている。
生き残るには罠を仕掛けて戦うしかない!
何を仕掛けるか。
どこに仕掛けるか。
その全てに命がかかっている。
さあ、あなたは追跡者を倒す罠を仕掛けられるだろうか?
http://realdgame.jp/ajito/asakusa/event/tsuisekix.html
リアルトラップアクションゲームと題されています。リアル脱出ゲームではなく、リアルタイムループゲームと題された『アイドルは100万回死ぬ』やリアル通信ゲームと題された『エイリアン研究所からの脱出』のように、どこかに閉じ込められて、そこから脱出することを目的としたリアル脱出ゲームの亜流と言えるでしょう。
ポスターのイラストとストーリーの雰囲気から『刻命館』みたいな感じかなと想像しながら参加しました。
結果
罠を仕掛け、追跡者Xの侵入を阻止するのは極めて面白く。いつしか、追跡者Xに対する恐怖は薄れ、もう永遠に罠を仕掛けていたいと思ったので、追跡者Xと戦うのは止めにしました*1。
脱出率(秋山が参加した頃)
挑戦数:12チーム
脱出成功:2チーム(脱出率16%)
閉じ込められる前
『2099年からの脱出』に挑んだときに思ったのですが、アジト型は始まったばかりの頃は、スタッフ側も「どのタイミングで、どれだけヒントを出せばいいか模索中」なのではないでしょうか。従って、脱出できるかできないかギリギリの瀬戸際的な謎解き力を持ったメンバーは、公演が始まった直後はヒントを貰えずに脱出できないけれど、公演が始まってしばらく経てば、適切なタイミングでヒントを貰えるようになり、最後に閃くことができればギリギリで脱出できるはずです。
そう、考えていたにも関わらず、うっかり開始直後に意気揚々と予約! してしまいました!!
と言うわけで、会社帰りに「罠、仕掛けるぞ〜♪」とウキウキしながら浅草アジトに向かうと、ブラックボードには「2/12」の文字。
「脱出率、低ッ!!」
開始直後は、謎解きクラスタが大挙して押し寄せるので、スタッフからヒントを貰おうが貰うまいが脱出できてしまい、結果、脱出率は高いのが世の常。そう思っていたこともありました。
歴戦の猛者たちを打ち砕いてきた追跡者X……こいつ、やりおる。
待ち合わせスペースで待っていると、無事に6人揃いました。『かくれ鬼の家からの脱出』をクリア済みの方や、滋賀から遠征してきた方など、猛者感がありました。ワンチャン行けるのでは……? そう思いました。
閉じ込められてから
ズンドコズンドコ……!
ズン!
ズン!
ズンドコズンドコ……!
脱出を終えて
駄目でした。
内容は、もう何を言ってもネタバレになってしまうので、ズンドコで済ませましたが、このリアルトラップアクションゲーム、とても気に入りました。もう謎解き要素はいらないので、SCRAPでなくともいいので、誰かトラップ制作団体を立ち上げて、ひたすらリアルトラップアクションゲームを企画していただきたいです。もっと、遊びたいです。
展開的には、もうほんとうのほんとうに、後一歩でした。秋山は気づけませんでしたが、最後の最後の逆転の発想をできたひとがいて、もう、ほんとうのほんとうに、後一歩でした(大事なことなので2回、言いました)
『アイドルは100万回死ぬ』と『チョコレート殺人事件 現場検証編』が好きなひとは大好きだと思うので、絶対に行くべきです。
秋山チャート
要素 | 5段階評価 |
---|---|
オススメ | ★★★★★★ |
探索 | ★★★ |
物量 | ★★★ |
ストーリー | ★★★★ |
トラップ度 | ★★★★★ |
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他にも、リアル謎解きゲームの感想を書いています。こちらは、今日現在、遊べるものだけをまとめたもの。是非、どうぞ。
*1:平たく言うと脱出失敗