雲上四季

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

幽霊的な語りで語られる此処は悪夢的都市か

 山田正紀『創造士・俎凄一郎 第一部 ゴースト』を読みました。いやあ、これは好きです。とてもとても好みなんですけれど、伏線を回収し切れていないのですよね。まあ、第一部とタイトルにある通り、まだまだ始まりに過ぎないわけですが、もう少し終わらせてくれても良かったのではないかと思います。不完全燃焼もしくは生殺しみたいな感じです。完結の暁には三つ星ぐらいつけるかもしれません。以下、感想抜粋。全文はこちら

 読み始めてすぐに「あ、いいな」と思った。どんよりとした曇り空に押しつぶされたような雰囲気が文章のうえに漂っているのだ。しかし、それでいて暗いだけではない、なにか引き寄せる、言わば蒼馬市の空気があった。

 以下、この本を読んだ他のひとの感想。

 全編に漂う悪夢的な雰圍氣は當に山田ワールドのものだし、ミステリ的な結末を期待するのでなく、この「ずれ」を堪能するつもりであれば愉しめると思います。

http://blog.taipeimonochrome.ddo.jp/wp/markyu/index.php?p=1358

 とにかくどいつもこいつも暗いし、物語そのものにもちっとも救いがないんだけど、全体を俯瞰するとどこか格好良くまとまっているのが不思議。

http://d.hatena.ne.jp/firstheaven/20070911/1189530556

 山田正紀らしいなんともいえない気持ち悪い空気感がいいですし、その中での物語りとかいいですね。

http://d.hatena.ne.jp/kindaiti343/20070922/1190471024