
- 作者: 山田正紀
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/09/07
- メディア: 新書
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読み始めてすぐに「あ、いいな」と思った。どんよりとした曇り空に押しつぶされたような雰囲気が文章のうえに漂っているのだ。しかし、それでいて暗いだけではない、なにか引き寄せる、言わば蒼馬市の空気があった。
以下、この本を読んだ他のひとの感想。
全編に漂う悪夢的な雰圍氣は當に山田ワールドのものだし、ミステリ的な結末を期待するのでなく、この「ずれ」を堪能するつもりであれば愉しめると思います。
http://blog.taipeimonochrome.ddo.jp/wp/markyu/index.php?p=1358
とにかくどいつもこいつも暗いし、物語そのものにもちっとも救いがないんだけど、全体を俯瞰するとどこか格好良くまとまっているのが不思議。
http://d.hatena.ne.jp/firstheaven/20070911/1189530556
山田正紀らしいなんともいえない気持ち悪い空気感がいいですし、その中での物語りとかいいですね。
http://d.hatena.ne.jp/kindaiti343/20070922/1190471024