雲上四季

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

レトス宅ゲーム会20110618

 一週間、働いて疲れきって家でのんびりしていて、うとうとしていて、ふと気がついたらレトスさんの家にいた件。玄関に張ってあった「百合」の書き初めや、室内中のポスターが、完全にレトスさんで、実に歪みないなあと一同、感心しました。
 夜明けまでボドゲしました。

ゆっくりあん


 以前、せっき〜さん宅で遊び、これは最高のパーティゲームであると確信して、ゲームマーケットで買ってきたもの。
「いっせーのせっ♪」でカードを額に当て、その場にいるプレイヤ全員のカードの合計を当てる、システムはブラフに近いゲーム。ゆっくりのイラストが一々、むかつくうえに、時々、反則気味に酷いカードがあって、波乱が巻き起こります。この日も、マイナスカードがわんさか出てきて、初手でゼロを宣言したレトスさんが、いきなりダウトを宣言され、失点したり。もう少し人数がいて、かつ騒げる環境だと良さそうですね。
 それにしても、まちこさんは、何故、このカードを選んだんだ……。

Vorpals


 I was gameさんのゲームマーケット新作にして処女作。
 カードをドラフトしながら、布陣していって、100年間に亘る戦争に勝利するカードゲーム。前夜、さだまちこさんと2人プレイして惨敗を喫したのですが、今回は、早い段階でトーテムポールと、時計職人を3枚も獲得することができ、上手い具合に勝利点を稼いでいくことができました。しかし、初手で城下町Lv2を完成させたリッパーさんの速度には勝てず、2位。
 2人対戦時は「運ゲーだなあ」と感じましたけれど、5人プレイでドラフトなら、だいぶ運の要素が平準化されますね。一度、手放したカードは、二度と、手元に戻ってこない一期一会さはありますが、その分、より多くのカードを見ることができるので、自分の戦略に沿ったカードを手元に残すことができる確率が増します。
 それにしても、このゲームの良いところは、カードの秀逸さですね。経年で死ぬことによって勝利点を獲得できる「画家」は、まるで生前は売れなかったけれど、死後になって評価された画家であったり。経年することで高い攻撃力を失い、その代わりに食糧を入手できる「ベヒーモス」は、つまり怪物から食べ物になってしまったということでしょうし。フレーバーテキスト皆無であるにも関わらず、各カードは物語を有しており、システムを通じ、100年間に亘る戦争の一端に触れられるというのが実に素敵です。
 慣れればサクサクプレイ出来るので、もっと回数をプレイしたいですね。

アセンション


 リッパーさんに譲ってくださいとお願いしていたら持参頂いたので、とりあえず1回プレイ。序盤は平均的なカードが出てきて、強敵や圧縮系カードは後から出てくるという、デッキが意図的に操作された状態でプレイしました。
 聞いたときは「ほむほむ」と思いましたが、実際にプレイしたところ、まちこさんやINNの手元に良いカードばかりが集まり、秋山とレトスさんは、完全に涙目でした。中盤になって尚「3ルーン、2攻撃力なので、秘術師買って狂信者叩いて1勝利点獲得してエンド」とか、もう完全なる負けルートです。
 それでも「今回はメカーナで行くっ!」と強い意志を持って、メカーナコントラクトを集めに走りましたが、ハドロン系が先に購入されたり、虚空送りにされたり、もう完全に涙目でした*1
 それでも、それなりに善戦したのか、最終的には68勝利点で、ブッチギリを思われたまちこさんとは5点差くらいでしたし、最後に逆転勝利していたINNさんとも10点くらいしか離れていなかったような気がします。結局、1回も圧縮できませんでしたけれど、存外に戦えなくもないですね。
 ちなみに、プロモカードの「Deep Drone」も譲って頂きました。和訳すると「獲得したコントラクトカードを、即座に布陣できる」ですね。
 せっかく譲って頂いたので、カードをじっくり見比べて、色々と戦略を練ってみたいですね。

小佐内スイーツコレクション・夏


 袋小路さんの『インカの黄金』を思わせるカードゲーム。『インカ』に似てると聞いたときに「きっと、小佐内さんの逆鱗に触れないように、スイーツを食べていくゲームなんだろうな」と思っていたら、まさにその通りの内容で吹きました。
 素晴らしいのはコンポーネントの出来。同人でこのレベルが出来るのは驚きですね。ゲーム自体は、完璧に読みきったレトスさんに全員が裏を掻かれた感じでした。

ヒットマンガ学園


 せっかく5人いるのだからと思ってプレイ、即興でセリフを考えてカルタするパーティゲー。
 誰でも分かるセリフでほいほい点数を稼がれるより「ええーっ、そんなセリフのカードないでしょう!!」という状況から「なんで分かったの!?」という流れが、いちばん盛り上がるような気がします。
 そこで、こんなヴァリエーションを考えてみました。

・一発でお題のカードが見抜かれたら親は0点。
・お題のカードを当てられたプレイヤは、それまでにお手つきをしていたプレイヤの数+1の得点を獲得する。

 どうかしら、ドキドキ感が増すような気がする一方、狙ったセリフが増えてしまい、盛り上がる前に打ち切りエンドの憂き目に遭いそうな気もします。

Tの悲劇


 証拠を集め、推理を繰り広げ、犯人を当てるゲーム。
『CLUE』のように確固たる犯人がいるわけではなく、プレイヤ全員が好き勝手、推理を繰り広げ、全員の推理の結果、犯人と思しき要素を、最も持っているプレイヤが犯人として失格になり、犯人を除くプレイヤのなかで、最も推理ポイントを獲得しているプレイヤが名探偵として勝利します。
 これは、ちょっと難しかったですね。手探りでプレイしていたので、勝利条件も分からずにプレイしてしまっていましたし、何より推理をしている感に欠けました。どちらかというと「自分が男性で左利きで嫉妬深いから、女性で右利きで欲深ったり怨んでそうなひとを犯人に仕立て上げよう」と気分は、まるでロジャー・シェリンガムでした。大正を思わせるイラストは、いかにもな感じで良いのですが、うーむ。

アークキング


 まちこさんが帰られ、INNさんが帰られ、3人になったので、もう余計なインストなしで出来る『アークキング』でもやりましょうかと2回ほど。
 前回は、まったく勝てず、どうにも悔しい思いをしましたが、今回は、カードの巡りが良かったのか、2回とも勝つことが出来ました。
 このゲームのポイントは、やはり建設カードですね。『サンファン』で言うなら「礼拝堂で勝つか図書館で勝つか」みたいな感じで、獲得できそうな強い建設カードがあれば、後は、それを軸にどんどん回して、カードを獲得していくのがいいのでしょうね。
 慣れてくるとプレイ感は『Vorpals』より軽くて、あまり深く考えなくとも回すことが出来るので、さくさくプレイで良い感じです。前回は「もうやらなくていいかな」と思いましたが、やっぱり家にひとつあっても良さそうかなと。

ボーントラクト


『ボーナンザ』のオリジナル拡張。畑カードをドラフトし、最初から3つ目の畑を持っている状態でプレイ開始です。各畑カードには数字が書いてあり、その分、借金を背負うことになり、その借金分のターラーを稼ぐことがゲームの目的になります。
 畑カードには、優良畑や痩せ畑があり、それぞれに特殊能力を持っています。優良畑は、追加で1ターラー貰える代わりに借金の額が多かったり、痩せ畑は収穫がしにくかったりするけれど、借金の額が少なかったりします。
 3人でプレイしたのですが、プレイ開始時から全員が3つ目の畑を持ってしまっている状況なので、あまり交渉が盛り上がらず「まあ、自分の畑に植えればいいか」みたいな感じで、さくさく進みました。公式に書いてある5人プレイ時のルールも試してみたいですね。

準備するときには3枚の契約書を選ぶ所まで同じですが、3枚のうち実際に使用する2枚を選んでゲームをスタートして下さい。使用しない契約書1枚は自分の前に伏せておきます。
伏せられた契約書は、畑が空であれば、いつでも表になっている契約書と交換することが可能です。契約金の支払いには、契約書カード3枚の合計分の契約金を支払います。

http://fukurokouji.is-mine.net/Bohn_rule.html

【追記】ふと読み返してみたら『ボーントラクト』自体の感想を、あまり書いていませんでした。
 率直に言って「難しい! けれど面白い!」です。相変わらず『ボーナンザ』に於ける最適解は見えておらず、交渉もピントを外れたものになっていたような気がします。今回も、リッパーさんとレトスさんが、わりと接戦している中、秋山ひとりが猛烈に遅れていました。まあ、それは『ボーナンザ』本来の腕前の差が出ているだけだと思いますが、それと同時に「腕前の差異を操作するガジェット」として、本ヴァリアントは優秀だなあと感じました。勝てるかどうかはさておきとして、初心者は優良畑を揃え、熟練者は痩せ畑でスタートすれば、いい具合にプレイ環境が均され、初心者は、さくさくプレイが楽しめ、熟練者はかつかつプレイが楽しめるのではないかと思います。
「プレイしたいのはどっち?」と聞かれ、オリジナルと本拡張入りのどちらかを選ぶのなら、本拡張入りかなあ、と思います。

おわりに

 ゲームマーケット新作を主にプレイした一晩でした。
 後は、いずれ再販されるであろう『7つの島』と『怪盗ジュエル』をプレイしてから、ゲームマーケット2011秋に向けて、オリジナルゲームの構想を練るだけですね。

*1:2回目