ウヴェ・ローゼンベルクによる『ボーナンザ』シリーズの独立型拡張のひとつ『ボーナンザ:ファン&イージー』を遊びました。
サブタイトルの「ファン(楽しい)」と「イージー(かんたん)」からも分かる通り、従来の『ボーナンザ』よりも楽しくてかんたんです。
……とは限りません!
なんなんでしょうね、これ。
ふしぎなプレイ感のゲームです。
『ボーナンザ』と言えば、交渉ゲームの傑作です。澤村さんの至言「他人のカードは自分のカード、自分のカードは他人のカード」という言葉を聞いて、蒙を啓かれましたが、ほんとうに面白いゲームです。
ですが、この『ボーナンザ:ファン&イージー』の場合、交渉材料にできるカードは、場に並んでいる3枚のみですし、無理して畑に植える必要がないので、まったく交渉しなくてもよいのです。
正直、このルールによって『ボーナンザ』が、かんたんになっているかどうかは議論の余地があります。
確かに、元々の『ボーナンザ』は自由交渉なので、選択肢は豊富にありましたが、これが3枚に制限されるとゲームは大きく変わります。イメージで言うと、交渉によって自分の畑を整えるゲームから、交渉によらず動じない畑を作りだすゲームに変わった印象です。
まあ、メカニズムの変更によって、プレイ感が変わったのはOKとしましょう。
インタラクションを好まないプレイヤからすれば、たしかに「イージー」と言えるでしょう。でも「ファン」か? と問われると、どうなんでしょうね、と。
個人的には『ボーナンザ』に見出していた面白さが、ごっそり落とされてしまって、面白くなくはないけれど『ボーナンザ』じゃない。という感じです。
これはこれで、面白いと思うよ。いいんじゃないの
あ、ほんとー! オリジナルと比べてどう?
どっちも豆だよ。豆は豆
なんか哲学だなあ