かつてライブハウスZeppで開催され、一時期はSCRAP社長の加藤隆生をして最高傑作と言わしめた伝説のリアル脱出ゲーム『月面基地からの脱出』の感想です。謎に対するネタバレはしないよう注意していますが、気になる方は回れ右推奨です。
ストーリー
「トラブル発生！トラブル発生！原因不明の事故により、基地は深刻なダメージを受けました！」
http://realdgame.jp/ajito/korakuen/2017/03/getsumen.html
突然、あなたの働く月面基地に警報が鳴り響く。 酸素残量は残り一時間。 しかし基地は迷宮のように複雑で、簡単には脱出できない。
なぜ突然事故が起こったのか？脱出の道はあるのか？ 謎は深まるまま、残り時間は刻々と減っていく。
さあ。 あなたは、さまざまな謎を解き明かし、この月面基地で生き残ることができるだろうか？
結果
そもそも、宇宙飛行士は死ぬ覚悟を持って宇宙へ行っているわけですよ。でも、残り一時間と聞いたとき、脳裏に浮かんだのはかつて読んだ漫画『宇宙兄弟』の一節「死ぬ覚悟ないです。もし、もう死ぬかもしれないという瞬間が来ても、僕はギリギリまで生きてると思う。生きる手段を最後の最後まで考えると思います」だから最後の最後まで考えました*1。
脱出率（秋山が参加した頃）
挑戦数：781チーム
脱出成功：362チーム
脱出率：46％（初公演時は5.7％）
閉じ込められる前
- 作者: SCRAP
- 出版社/メーカー: スモール出版
- 発売日: 2013/09/27
- メディア: 単行本（ソフトカバー）
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『月面基地からの脱出』はSCRAPの中でも数少ないネタバレ解禁済みの公演で、ググれば答えは出てきますし、オープニングもエンディングもYoutubeで見られます。
秋山は『リアル脱出ゲーム公式過去問題集』を購入済みで、こちらに問題形式で当公演が掲載されていたので、すべて、すべて知っていたわけです。
でも、その一方で、冒頭に記した通り、本公演が初期においてはSCRAPの代表作として位置付けられていたことも知っており、伝説の「泣けるリアル脱出ゲーム」を公演という形で自ら体験したいとも熱望していたのです。
そこで、
「お願いしますううう、大謎、知っちゃってるんですけれど、一緒に参加させてくださあああい！」
と土下座して、知り合い6人でグループチケットを取って参加してきました。
閉じ込められてから
後楽園のヒミツキチにて作られた月面基地は、写真で知っているZepp公演のときの状況とは明らかに異なり、より月面基地の世界に入り込めるような工夫が凝らしてありました。
いや、素晴らしいなあと感じつつ、時間が掛かるパズル系の謎解きや、探索して掲示物の撮影に貢献します。大謎はさすがに覚えていましたが、小謎はけっこう……と言うか、ほぼ完璧に忘れていたので、わりと新鮮に楽しむことができました。
途中の中謎も、個々に閃いてテンポよく進みます。35分くらいで鍵を開けるくらいまでは進みましたかね。全11チーム参加していましたが、最速でした。
で、大謎ですが。
「え？ 何？ どうするの？？」
「…………」
「秋山さん、黙っちゃったよ。ちょっと、皆で考えてみますか。うーん、うーん」
（15分くらい云々、悩みながら右往左往）
「やばいよー、どうすればいいんだー」
「あ！ 多分、これが、こうだから、最後にLION*2を、ポチッとすればいいと思うんだけど」
「え、マジで？ マジでそんなことさせんの？ さすがに、やらせないでしょ。ね？」
「…………」
「秋山さん、目を合わせてくれないよ。マジっぽいよ！ マジかよ、信じられねえ」
「じゃあ、気づいた俺がやってみるよ！」
「うーん、ほんとに、それで合ってるのかなあ。ふつう、やらせないでしょう……」
「（ありがとう！ ありがとう！！）」
脱出を終えて
完全成功でした！
やったー！ ありがとーっ！！
エンディングもめっちゃくちゃ感動的でした！ 涙もろいから、ちょっと涙ぐみましたよ！ Zeppで体験してたら号泣してたかも！！
公演終了後は、気づいてくれた仲間と、けっこうガッという勢いで握手を交わしました。
いやー、ほんと、嬉しい！！
この再演は脱出率46％ですが、今回、体感してみて「ネタを知らなかったら苦戦しただろうな」と強く感じたので、けっこうネタを知ってるひとが参加してるかもしれませんね。
| 要素 | 5段階評価 |
|---|---|
| オススメ | ★★★★★ |
| 探索 | ★★★ |
| 物量 | ★★★★ |
| ストーリー | ★★★★★ |
| 宇宙度 | ★★★★★ |
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