タイトルが、やたら長くなってしまいましたが、題意の通りです。
コナンはけっこう1時間スペシャルや2時間スペシャルを、節目節目のタイミングでやってるみたいで、特に2時間スペシャルを集中して観ました。ネタバレには注意していますが、気になる方は回れ右推奨です。
ルパン三世VS名探偵コナン (少年サンデーコミックススペシャル)
- 作者: 青山剛昌,モンキー・パンチ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2012/09/18
- メディア: コミック
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ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE
ルパン三世とのコラボ作品。
ルパンとコナン、それぞれに焦点を当てるために、前半は日本国内が舞台で、コナンを中心に毛利小五郎、目暮警部が活躍し、後半はヴェスパニア王国に舞台を移し、目暮警部が退場し銭形警部が登場したり、ルパンや次元大介も見せ場がある、という感じ。
キーとなるのは、見た目が毛利蘭にそっくりというヴェスパニア王国の王女ミラ。母親と兄を同時に亡くし、自暴自棄になりながら蘭と入れ替わると破天荒なところがあり、彼女がどう成長していくかが見どころ。
ルパンによる盗みを中心に、ゲストキャラとの関係性が築かれ、大きく物語が移るというルパンのテンプレートに、コナンお得意の殺人事件が組み込まれることによって、物語に奥行きが生まれています。主役級のキャラが2人いるという観点からも、三次元的な作品だなと感じました。
江戸川コナン失踪事件~史上最悪の2日間~
これは、よく出来ていますね。
いきなり別作品の紹介で恐縮ですが『ゴーン・ガール』を思い出しました。『ゴーン・ガール』のネタバレに抵触してしまうので、あんまり言えませんが、観始める前と観終えた後とで、登場人物に対する印象が180度ひっくり返る、みたいな。
まあ、そうは言っても、コナンの場合、シリーズ作品なので、そこまでのどんでん返し感はありませんが、けっこう驚きました。
物語は阿笠博士の家のお風呂が故障するところから始まるのですが、コナンがお風呂場で滑って転んで頭を打つんですよね。で、謎の組織に誘拐される、と。
シリーズキャラの少年探偵団や目暮警部は、ほとんど登場せず、事件には、主に阿笠博士と灰原哀が向かい合うのですが、中盤までは、とにかく哀が活躍して、もうボロボロになりながら、それでもコナンを救い出そうと孤軍奮闘する彼女を見て、思わず泣きそうになりました。
事件の決着方法も見事で、全体的に完成度が高く、これ、スペシャルじゃなくて、ふつうに映画にしても良かったのでは、と感じました。
名探偵コナン「江戸川コナン失踪事件 史上最悪の二日間」 [Blu-ray]
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コナンと海老蔵 歌舞伎十八番ミステリー
市川海老蔵、すごいですね!
市川海老蔵、すごいですよ!!
冒頭に新年の挨拶があって、舞台の上で、和服姿の江戸川コナンが、新年あけましておめでとうだとか、20周年ありがとうございますみたいなことを言うのですが、その後に、奈落が上がって、海老蔵が舞台上に上がるのですが、第一声から堂に入った声量で、プロの声優である高山みなみに全然、負けていないどころか、対等ではないか? とさえ感じました。
事件その物については……まあ、いいですよ。
歌舞伎や『七つ面』に詳しいひとであれば、けっこう斬新と言うか、充分に楽しめたと思うのですが、まあ、そんなことはいいんですよ。海老蔵とコナンですよ。このふたりの共闘っぷりと言うか、ふしぎな信頼関係が、とても心地よかったです。
海老蔵も本職があるんで、そんなには無理でしょうけれども、機会があったら、また、是非、競演していただきたいですね。
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終わりに
と言うわけで、長々と続いたコナンの感想ですが、これにて幕──。
と、考えつつWikipediaをぼんやりと見ていたら気づいてしまいました『ルパン三世VS名探偵コナン』と『ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE』って別物なんですね。なんてこったい。ま、いっか。気づかなかったことにしよ……。
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劇場版『名探偵コナン』他の作品の感想に関しては、こちらにまとめていますのでご覧ください。