2013年にZEPP TOUR第2弾として開催されたリアル脱出ゲーム『潜水艦ポセイドン号からの脱出』のリバイバル公演の感想です。ネタバレには配慮していますが、気になる方は回れ右推奨です。
ストーリー
日本海南部にある海溝で、水温が急上昇するという現象が起こった。
http://realdgame.jp/event/poseidon_revival.html
あなたたちは、調査潜水艦ポセイドンに乗り込み現地へ急行する。
しかし、現場到着直後に潜水艦は制御不能になり、どんどん沈下していく。
この海域では、異常な何かが起こっている。
異常気象か、それとも正体不明の怪物が棲息しているのか?
このペースで沈んでいくと水圧により一時間後に潜水艦は崩壊する。
さあ、あなたは、この深海で起こる異常な謎を解き明かすことが出来るだろうか?
脱出率(秋山が参加した回)
参加:85チーム
成功:39チーム(脱出率:46%)
脱出前
ライブ会場であることを活かしたZEPP公演は、今までいくつか参加していますが、いずれも迫力のある大音響や演出が好きで、SCRAPのリアル脱出ゲームのなかでも特に好みです。
実際にZEPPで参加したのは第5弾+の『大迷宮バハムートからの脱出』と第6弾の『巨人潜む巨大樹の森からの脱出』のふたつだけですが、特に後者は演出面において、ほんとうに素晴らしいところがあって、秋山の中では2018年のベスト演出賞が確定しています(なんのこっちゃ)。
後はZEPPではないですが、後楽園ヒミツキチにて再演されたZEPP第1弾の『月面基地からの脱出』にも参加済みです。
www.unjyou.com
『月面基地からの脱出』について、遊べて良かったですし、司会の鈴木さんが盛り上げに盛り上げてくれたので、涙もろいことに定評のある秋山は、エンディングでうるっと来ていたのですが、それでも心の奥底では、
「ZEPPだったら、ガチ泣きだったかもしらんな」
と思っていたのです。
だからこそ、『ポセイドン』がZEPPで再演と聞いたときは、
「これは行かねば!」
と思ったのです。
閉じ込められる直前
そんなわけで、ミスボド脱出部の面々に声を掛けて、グループチケットを取っての参加です。
この手の大会場系では、パネル撮影からの情報共有の速度が、脱出成功の鍵を握っていると感じているので、メンバーを固めることにしています。
日曜日のお昼の回。
チームは11番で、前から2列目だったでしょうか。
オープニングを見て、青木さん司会の前説を聞いて……と、そこまではふつうでしたが、今回はリバイバル公演ということもあってかなくてか、前説が長めでした。
具体的には、
・謎の内容は初演から変えていないけれど、当時の脱出率が8%だったのに対し、今朝の脱出率は49%だった。
・皆、成長しすぎ。
・ちなみにグループチケットを取って、2回目参加のチームはいますか?(2テーブルほど挙手)
というようなことが小粋に語られました。
これを聞いて秋山は、
「開始30分くらいは、一切、会話しないとか、片手を使わないとか、片足立ちとか、縛りプレイを試しませんか?」
とアホなことをチーム内で言ったりしていました。
閉じ込められてから
第1印象は、意外に難しいな、でした。
「これは手間が掛かりますね。油断したら刺されますね」
「秋山さん、真面目にやってください」
「すみません」
とは言え、序盤は好調でした。
チェックポイントは、だいたい上位20%以内で通過していたので、悪くないスピードだったと思います。
全員が全員、適度に閃いて、これといって詰まることもなく、駆け抜けることができました。
問題は、リアル脱出ゲームあるあるのひとつ、唐突に放り出される現象。
いつも思うのですが、これは快感であると同時に、分からないときは、ひたすら苦しいですね。
今回、我々のチームは、まったく駄目でした。
駄目だったので、あの作戦を取ることにしました。
すなわち、
総当たり。
目についたものをすべて、とりあえず試してみる。という、あまりエレガントでない方法です。
でも、これも時間があったからこそ、できたことです。
ひたすら会場内を競歩して、ありとあらゆる可能性を試し、そして、そう、ホームズも言っていますね。
「不可能を消去して、最後に残ったものが如何に奇妙なことであっても、それが真実となる」
そんなわけで、糸口を発見して、必死になってその糸を手繰りよせて、必死にあれこれやって、必死に競歩しました。
脱出を終えて
なんとか、かろうじて脱出成功でした。
あんまり後ろは見ていませんでしたが、1分しか余らなかったので、多分、35位とかです。
きつかったです。
初回公演の脱出率が8%と言うのも納得です。
でも、40%越えは、さすがに信じられません。しれっとリピーターが混じっているような気もします。それくらい難しかったです。
ただ、冷静に、落ち着いて、ゆっくり考えていたら気づけていたかもしれないので、であれば総当たりする必要はなく、5分残しでクリアできていたような気もします。
とは言え、思うのは、脱出できて良かったということです。いやー、良かった良かった。
終わりに
アンケートに「他にリバイバルして欲しい公演はありませんか?」というのがあったので、いろいろ書きました。
このブログにも度々、書いていますが、SCRAPは他の団体を凌駕する過去作を持っているはずなので、コラボや版権等で難しいのもあるでしょうが、そういうのを乗り越えて、なんとか、どんどん再演していって貰えると嬉しいですね。
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