SCRAPのリアル脱出ゲーム・デリバリー『青梅雨に届いた手紙』を遊びました。
ネタバレには配慮していますが、気になる方は回れ右推奨です。
ゲームの概要
4人~6人のチーム戦で遊ぶ、ホール型リアル脱出ゲームのオンライン公演です。
グループチケットを申し込むと自宅に謎解きキットが届くので、Zoomでプレイヤー同士の顔を見ながら手元のキットを用いて謎を解き進めます。
顔出しは原則必須で、手元にLINEをインストールしたスマートフォンが求められます。
ゲームの感想
SCRAPは『エイリアン研究所からの脱出』や『潜水艦ポセイドン号からの脱出』、『忘れられた実験室からの脱出』、『人狼村からの脱出』、『終わらない学級会からの脱出』等の既存のホール型だったりルーム型だったりするコンテンツに対して「リモートver.」と称して、オンラインでも遊べるように改変を施したタイトルをリリースしています。
私自身は、いずれもリアルで体験済みのため、リモートver.は遊んでいませんが、いずれのタイトルも「なるほど、手を加えればリモートでも遊べるのかな」と思わないでもないです。
今回の『青梅雨に届いた手紙』は、リアル版が存在しない、オンライン公演に特化した完全新作となります。
その目線で見ると、最初からオンラインで遊ぶように最適化されていますし、オンライン公演ならではの謎てんこもりでしたし、世界観からして、オンライン公演であることを意識しています。
小さな事件を在宅調査のみで解決する『アットホームズ探偵事務所』。
https://realdgame.jp/aotsuyu/
あなたはその一員だ。
日々、人探しや浮気調査などの依頼を自宅から解決している。
特筆すべきは、ストーリーでしょうか。
非常に微笑ましく、しっとりとしたものでした。
ディレクターのきださおりさんは『君は明日と消えていった』や『さよなら、僕らのマジックアワー』といった青春物を手掛けられた来ましたが、今回の『青梅雨に届いた手紙』は、その系譜にあるなと感じました。
ただ、過去2作がプレイヤー自身も学生となり、一緒に青春を繰り広げるのに対し、今作においてプレイヤーは自分自身ですし、テーマが亡き男性が娘に遺した宝探しということで、どちらかと言うと親から子の目線が強いです。
従って『君は明日と消えていった』や『さよなら、僕らのマジックアワー』が、青春やエモに寄せすぎているという理由で苦手だった方も、この『青梅雨に届いた手紙』は逆にグッと来るのではと察します。
一緒に遊んだぺこらさんとのラジオ
終わりに
4人~6人でメンバーを集める必要があり、全員がZoomをインストールしたPCを持ち、手元にLINEをインストールしたスマートフォンを用意する必要があるので、やや敷居は高めですが、それを乗り越えてでも体験する価値のある作品でした。
SCRAPが放つ、本気のホール型オンライン公演、遊ばない手はないですね。