皆さん、こんにちは。秋山です。
謎、解いてますか? 脱出してますか? この記事では私が2020年に遊んだ謎解き作品のなかから、特に面白かった10作を紹介します。
- はじめに
- 1位「ある冴えない男の人生最悪の選択」
- 2位「ある沈黙からの脱出」
- 3位「タカラッシュ!GPオンライン」
- 「夜行」
- 「呪い鏡の家からの脱出」
- 「リトルワールド事件録~呪いの像と消えた学芸員~」
- 「ワールド謎ツアー」
- 「空想都市トラベル Prototype ~大富豪が残した暗号~」
- 「世界は謎に満ちている vol.2 僕が旅に出る理由」
- 「ウィルス対策奮闘記」
- 終わりに
- 合わせて読みたい
はじめに
リアル謎解きゲームのベスト系の記事に関しては、2017年から始めています。
あまりに好きすぎて、最初の2年はベスト50までしかしぼることができず、昨年は頑張ってベスト25にしぼり、今年は、ついにベスト10までしぼりました!
さすがに4年目にもなれば、少しずつ落ち着いてきて「以前に取り上げた団体の新作は、いったん置いておいてもいいかな」みたいに気持ちが変わってきています。また、昨年はコロナ禍ということもあって、リアル謎解きゲームを巡る環境が大きく変わったこともあります。
昨年、遊んだ謎解き系の作品は、ホール型、ルーム型、オンライン型、Web型、持ち帰り謎すべてひっくるめて122作でした。
例年はボードゲーム側に入れていた海外の謎解きゲームを、うっかりこちらに入れてしまったのですが、いわゆるボードゲームのパブリッシャーからリリースされている謎解き作品は、日本のリアル謎解きゲームとは文化が違うので、ボードゲーム側に寄せた方が良いかも……と悩み中です。
前置きは、これくらいにして、122作から厳選したベスト10をご覧ください。
1位「ある冴えない男の人生最悪の選択」
2020年のベストは、すゞひ企画さんの『ある冴えない男の人生最悪の選択』です。
って、のっけから王道のリアル謎解きゲームではなく、どちらかと言うと傍流とされるミステリー作品にしてしまって申し訳ありません。
すゞひ企画さんは、ずっと追っていて、昨年はSCRAPとも正式にタイアップして『サラバ、偉大な魔法使い』を全国公演していましたが、ほんとうに素晴らしいんですよね。
この『ある冴え』は、オンラインの利点を活かした作品で、2020年に乱立した全オンライン公演作品のなかでもベストだと感じています。再演されることがあれば、是非、遊んでみてください。
2位「ある沈黙からの脱出」
2020年の2位は、SCRAPのリアル脱出ゲーム『ある沈黙からの脱出』です。
コロナ禍でも遊べる謎解きをテーマに、プレイヤー同士が一切、言葉を交わさない静寂の中で遊ばれる謎解きは、とても雰囲気があって良かったです。SCRAPの公演系の中では『びっくり謎工場からの脱出』『閉ざされた雪山からの脱出』『止まらない豪華列車からの脱出』も良かったんですけれど、やっぱりいちばん印象深いのは『ある沈黙からの脱出』ですね。脱出成功して、エンディングムービーを見たときは、なんだか深い溜め息が出ちゃいました。
3位「タカラッシュ!GPオンライン」
第3位はリアル宝探しのタカラッシュ! さんの『タカラッシュ!GPオンライン』です。
このブログでは、もう何度も書いてるので、ずっと読んでくださっている方は飽き飽きかもしれませんが、とても楽しかったですね。今にして思うと、リアル公演のお祭り感と言うか、一体感みたいなものが強めの公演だったので、そこが余計に心に響いたのかもしれません。タカラッシュさんの魅力、リアル宝探しの魅力を再発見したという意味でも思い出深い公演です。
「夜行」
ここから先はランキング形式ではありません。特に順位は意識してなく、フラットです。
まずは、よだかのレコードさんの『夜行』。これはテレ公演の第3弾なんですけれど、これが、いちばん良かったかなと思います。リアル謎解きゲーム的には、第1弾の完成度が高いですし、リモートという観点では第2弾が楽しかったのですが、バランス的には、この『夜行』がいちばんしっくり来ますし、オススメしたい公演です。
「呪い鏡の家からの脱出」
SCRAPのルーム型オンライン公演とでも言うべきリアル脱出ゲーム『呪い鏡の家からの脱出』は思い出深い公演です。
このシリーズは、毎回めちゃくちゃ怖いので苦手なのですが、オンラインでホラーを、どう表現するかが気になって申し込みました。いろいろとチャレンジングな仕掛けが盛りだくさんで、良かったなと感じたタイトルのひとつです。
「リトルワールド事件録~呪いの像と消えた学芸員~」
周遊型の中では、よだかのレコードさんの『リトルワールド事件録~呪いの像と消えた学芸員~』が群を抜いていましたね。
初めてリトルワールドに行ったので、この空間の魅力が評価に加わっているというのもあるかもしれませんが、特に後半の展開が好きです。ちょっとアクセスに難がありますが、これは遊ぶべき周遊です。
「ワールド謎ツアー」
ここから先は4連続で持ち帰り謎になります。まずはSCRAPさんの『ワールド謎ツアー』。
これは、もう単純にテーマが良かったです。私は海外旅行が好きで、特にヨーロッパが好きなんですけれど、昨年は、さすがに日本から出ることができず「ぐぬぬ」と思っていたのですが、そんな私の旅行欲を見事に満たしてくれました。第2弾のリリースが待ち遠しいですね。
「空想都市トラベル Prototype ~大富豪が残した暗号~」
続いてはタカラッシュさんの持ち帰り謎『空想都市トラベル Prototype ~大富豪が残した暗号~』です。
これは、もう全部よかったです。今まで森の奥とか、孤島とか、海の底とか、いろいろな場所に宝を隠してきたタカラッシュさんですが、ついに空想の都市にまで隠したか! と。しかも謎解きのレベルも高めで歯ごたえがありました。これは、とてもオススメです。
「世界は謎に満ちている vol.2 僕が旅に出る理由」
続いては謎組さんの『世界は謎に満ちている vol.2 僕が旅に出る理由』です。
2019年の作品なのでコロナ以前なのですが、もう先見の明があるとしか言いようがありませんね。SCRAPさんの『ワールド謎ツアー』と同じように、家にいながらにして旅行気分を味わえるという点において、素晴らしい時間を過ごすことができました。
「ウィルス対策奮闘記」
最後はSCRAPのMystery for Youから『ウィルス対策奮闘記』です。
『ウィルス対策奮闘記』はMystery for Youの中でもボリューミィなので単体でもオススメできるのですが、どちらかと言うと、ここではMystery for Youとして取り上げたいですね。月に1回、持ち帰り謎が送られてくるシステム、はひとつの発明ではないでしょうか。最近は積みがちですけれど、応援の意を込めてこれからも契約継続予定です。
終わりに
と言うわけで、2020年に遊んだ謎解き作品の中から、特に面白かったベスト10の紹介でした。
2019年以前は、ほぼ0作だったオンライン公演が一気に増え、時間に余裕が生まれたことで、積んでいた持ち帰り謎もだいぶ崩せましたし、一気に持ち帰り謎のリリースもされたように思います。Web謎も例年に比べると多めでしたね。
謎の傾向的には、個人情報を利用した謎が散見されました。オンライン公演や通販での持ち帰り謎だと個人情報が得られるので、それを謎に組み込むことができるわけですね。
他には、別解を逆手に取った謎も多かったように感じられました。答えから謎を逆に辿ったり、複数の別解を組み合わせたり……俯瞰してみると流れが見えて面白いですね。
合わせて読みたい
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