マーダーミステリーでは、どうしてかお金を集めるサブミッションが課せられることの多い秋山です、こんにちは。
今日は2020年に遊んだマーダーミステリーの中から特に面白かった10作を紹介させてください。
- はじめに
- さんごくし殺人事件
- 闇に滴る
- 腐女子山荘殺人事件
- 魔女の聖餐式
- 巡る想い、届かぬ気持ち。
- 2049年からの行き先
- ミスカトニック大学図書館に潜む者
- ランドルフ・ローレンスの追憶
- 裁くもの、裁かれるもの
- 聖剣王殺~円卓の騎士と2つの決断~
- MurderMystery GameMaster Guide
- 終わりに
- あわせて読みたい
はじめに
2020年に遊んだマーダーミステリー作品の総数は37作でした。
マーダーミステリーは生まれたばかりのジャンルで、成長の過渡期にあるので「これは、マーダーミステリー? そうじゃない?」みたいのもありますが、ゆるく見て37作としました。
ちなみに2019年に遊んだ作品数は15だったので、現時点で52作、遊んでいることになります。多いひとは200作以上も遊んでいるので、自分なんてまだまだ遊んだうちに入らないと思いますが、未だ1作も遊んでいない、もしくは1作だけ遊んで止めた方も多いと思うので、その方々からすれば、そこそこのプレイ回数かもしれません。
前置きが長くなりましたが、始めます。ちなみに10作の中で順位付けみたいなことはしていません。だいたいプレイ人数順です。
さんごくし殺人事件
プレイ人数順で紹介することにしたがために、真っ先に挙げることになってしまいました。
三田たたみさんによる3人用のマーダーミステリーで、曰く「まずいラーメン」こと『さんごくし殺人事件』。確かに、下ネタを含むイロモノですので、ひとによっては眉をひそめるでしょう。でも、私は激烈に面白かったですし、本質的なクォリティは高いと感じました。
BOOTHで販売されており、Zoomを用いてオンラインで遊びましたが、その後、Studio OZONさんからポケットマーダーミステリーとして販売され、現在はオフラインでも遊べるようになっています。
闇に滴る
青鬼才さんによる無料の4人用マーダーミステリー『闇に滴る』です。
シリーズの1作目『Smoker's Panic』が面白かったので、こちらも遊ばせていただいたのですが、見た目に反して中身はゴリゴリのミステリで、心から堪能させていただきました。特に新本格ミステリが好きな方は、楽しめるかと。
個人的には2020年に遊んだもの中では、1、2を争う傑作だと感じています。
腐女子山荘殺人事件
『亡霊島殺人事件』や『J・モリアーティの暗躍』など、気にはなっているのですが中々、機会に恵まれず、遊べていませんがセカンドステラさんの『腐女子山荘殺人事件』は、非常に面白かったです。
無料の4人用マーダーミステリーでGM不要、ユドナリウムでデータも用意されており、遊びやすかったです。
タイトルから察せられる通り腐女子要素が、過分に含まれるので極めてひとを選びはしますが、好きなひと同士であれば、ぜったいに楽しめること請け負いです。
魔女の聖餐式
5人用のマーダーミステリーの中では、中村誠さんデザイン、おいしいたにしさんイラスト、そしてワンドローの木更儀隼一さんプロデュースの『魔女の聖餐式』が、とても高いレベルで完成していました。
全6章からなる物語仕立てになっており、章を追うごとに物語が進んでいく形式が面白く、GM不要でもちゃんと体験感が得られる素晴らしい作品です。
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巡る想い、届かぬ気持ち。
1人から6人で遊ぶことができるという幅広いプレイ人数を網羅する、まどりやの鷹海和秀さんによる『巡る想い、届かぬ気持ち。』は興味深い作品です。
当初は、マーダーミステリー風ストーリーゲームとして売り出されていましたが、現在は、フラグメント・アンサンブル・マーダーミステリーとジャンル名を定められた様子です。このシステムは、ちょっと面白いなと感じているので、是非、いろんな方に試していただきたい所存です。
2049年からの行き先
いかが屋のりにょりさんがストーリーを手掛け、現在はRabbitholeで遊ぶことができる6~7人用の公演『2049年からの行き先』は、聞いた瞬間に「ズルい!」と感じた作品です。
マーダーミステリーにおいて、各種アイテムはカードで表現され、それらはテーブル上に並べられるのが一般的です。しかし、このゲームにおいて、ほとんどのアイテムは、実際に手で触ることができる立体の道具として用意されており、それらがプレイヤーごと固有のカバンの中にしまわれているのです。なので、会場に足を踏み入れた瞬間にテンションが上がりますし、物が存在するのでリアリティの度合いは高いです。まさに店舗で遊ぶ意義のある公演と言えるでしょう。
ミスカトニック大学図書館に潜む者
クローズ型の作品として知られる8人用のマーダーミステリー『ミスカトニック大学図書館に潜む者』を遊ぶ機会に恵まれたのは、ほんとうにラッキーでした。天藍蒼穹さんには感謝しかありません。
現代日本人が遊びやすいように調整された「面白い」作品も嫌いではありませんが、私は、多少の瑕疵があっても古い作品や、海外の作品に魅力を覚えるので、このタイトルは、ずっと遊びたいと思っていたものでした。期待値が高かっただけに裏切られたどうしようという懸念もありましたが、まったくの杞憂でした。容易に遊べるものではないかもしれませんが、機会がありましたら、是非、逃さずに遊んでいただければと。
ランドルフ・ローレンスの追憶
数あるマーダーミステリーの中でもベストに挙げられることの多い、じゃんきちさんの『ランドルフ・ローレンスの追憶』を、じゃんきちさんにGMをお願いして遊ぶことができたのは、2020年の収穫のひとつと言えるでしょう。
確かに、多くの方がベストに掲げるのも納得、何もかもが規格外の化け物のような作品でした。
もう、これ以上は、なにも言えません。
裁くもの、裁かれるもの
検察側、弁護側、裁判官側の3陣営に分かれ、法定における裁判劇を楽しめる、のりっちさんデザインの『裁くもの、裁かれるもの』は、マーダーミステリーの枠に収まらない素敵な作品でした。8~9人用の法定マーダーミステリーと銘打たれていますが、「異議あり!」や「静粛に! 静粛に!」といった言葉が飛び交い、白熱します。
のりっちさんの作品は、他に『2人の証言者』と『女か虎か』を遊ばせていただきましたが、どちらも丁寧な作品で、ゲーム性が豊かです。
聖剣王殺~円卓の騎士と2つの決断~
最後は、三原飛雄馬さんデザインの『聖剣王殺~円卓の騎士と2つの決断~』です。
8~9人用の作品で、マーダーミステリーにしては珍しくキャラクターイラストがはっきりと用意されています。
感想にも書きましたけれど、最高の体験をさせていただき、震えるほどに楽しかったです。
MurderMystery GameMaster Guide
最後はマーダーミステリーじゃないんですけれど、関連作ということで紹介させてください。
マーダーミステリーのGMとして、おそらく最も有名であろうマシューさんによる『MurderMystery GameMaster Guide』です。非常に濃密な内容で、GMをやろうとしているひとはもちろん、実はマーダーミステリーの作り手にもオススメしたい1冊です。
終わりに
と言うわけで、2020年のベスト10でした。
多くの素晴らしい作品に出会うことができ、実りある1年でした。今年も数多くの面白い作品に出会えますように!
あわせて読みたい
こちらの記事では2019年に遊んだマーダーミステリー15作のなかでベスト5を挙げています。前半3分の2くらいは謎解きに関する記事で、マーダーミステリーは後半3分の1くらいになります。