雲上四季〜謎ときどきボドゲ〜

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拠点を占拠し、戦争に勝て『赤の国 青の国』遊びました


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 グランディングさんのゲームマーケット2017秋の新作『赤の国 青の国』を遊びました。
 いきなり余談で恐縮ですが、富士見ファンタジアから刊行されている師走トオルの『火の国、風の国物語』が好きです。どれくらい好きかと言うと、田中芳樹の『銀河英雄伝説』に勝るとも劣らないほどです。いかに面白いかが伝わりますでしょうか?
 この作品『赤の国 青の国』は、タイトル的に『火の国、風の国物語』に近いものを感じたので、勝手に期待を抱いて着手しました。


 閑話休題。
 2人用の対戦型カードゲーム。各プレイヤは赤の国の王子もしくは、青の国の王女となり、5つの拠点を賭けて戦うこととなります。
 ゲームの目的は、相手の王女カードもしくは王子カードを捨て札とさせること。もしくは、5つの拠点すべてを占拠することです。
 ターンの開始時に、占拠している拠点に応じて資金というそのターン限りの仮想金が手に入ります。その資金を使って兵士を増員、つまり山札から兵士カードをドローすることができます。山札は1金でワンドローできるノーマルカードの山札と、2金でワンドローできるエースカードの山札があり、当たり前ですがエースカードの方が強いです。


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 アートワークはとても素敵で、カードも見やすいのですが、いかんせんディベロップメントに難があると感じました。
 ゲームの目的は2種類設定されていますが、あまり効果的ではないように感じました。王子カードないし王女カードが、いずれかの拠点に残されている場合、全拠点を占拠するには、その過程で王子/王女カードと戦わなければならないため、結局、ルートとして一直線と言えます。
 そして、強力な王子/王女カードと戦うには、エースカードが複数枚必要であり、エースカードを複数枚、手札に確保するためには、複数の拠点を、数ターンに亘り占拠し続け、資金を定量的に確保する必要があります。
 しかし、拠点の総数は5箇所しかなく、それを2人のプレイヤで取り合いになるため、勝負は自然と拮抗します。


 公称のプレイ時間5~10分でしたが、秋山が遊んだときはインスト5分の、プレイ時間40分でした。


 兵士カードにも、向き不向きがあり、攻撃力に長けた兵士、防御に長けた兵士、支援に長けた兵士、資金確保に長けた兵士と多種多様な兵士がいます。しかし、すべての兵士は山札の中に眠っており、場面場面で求めている兵士を引けるかどうかは完全に運です。
 おそらく5~10分で決着が着くのは、立て続けに、その時点で求めている兵士カードをドローすることができて、一方的に押し切ることができたケースにおいてでしょう。少しでも相手が注意深く、必ず防御用に手札を残しているタイプだとすれば拮抗せざるを得ないように感じます。


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 惜しいと言うか、残念と言うか。
 もったいなく感じ、ついつい書きすぎてしまいましたが、拠点を占拠し続け、資金を確保し、より強い兵士カードを揃え、相手と戦うという全体構想自体は、非常に魅力的です。
 アートワークも素敵ですし、この世界観を体験してみたいという観点では、とてもオススメです。

赤の国 青の国

赤の国 青の国