雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

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十九、二十

 二十歳になる誕生日を数週間後に迎えた十九歳の青年を描いた小説。あらすじを知った瞬間、この小説は二十歳になる前に読まなくてはならない小説のひとつだと確信した。かくして、誕生日の一週間前に読み終えたのだが、期待していた爽やかな読了感はなく、むしろ来たるべき二十という数字に暗澹たる気分になった。そう、何をどう勘違いしたのか、暗い小説なのだ。主人公の周囲には失敗例の典型しかなく、たまにいいことに出会うけれど、結局はそれも裏目に出てしまう。溜息。