- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1996/01/11
- メディア: 文庫
- 購入: 4人 クリック: 55回
- この商品を含むブログ (128件) を見る
状況が非常に面白い。雪は降ってないし、電話も通じるのに、吹雪の山荘に閉じ込められたという設定で演技の稽古をする登場人物たち。電話を使ったが最後、オーディション合格が取り消されてしまうという理由で、事件が現実なのか芝居なのか確認できないというジレンマ。中盤部分が中だるみしないと言う、究極的に魅力あふれる設定なのだが、結末はややもったいないと思った。裏表紙に「驚愕の終幕が読者を待っている!」とあったので、つい最後の一ページでどんてん返しが来ると思ったのだが、さすがにそれはなかった。