雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

オススメの謎解き&ボードゲーム&マーダーミステリーを紹介しています

ミニチュア庭園鉄道2 欠伸軽便鉄道弁天ヶ丘線の大躍進

 大躍進と言われて最初に思い浮かべるのは、毛沢東によって展開された大躍進政策だが、本書は別に赤くともなんともない。内容に関しては、森博嗣が趣味でやっているミニチュア庭園鉄道のレポートと言ったところ。基本的なところは一巻のそれに準じるが、一巻と異なるのはシステムの大半がすでに完成されているので、あまり物事が完成へと近づいていく経過において感じられる感動が少ないと言うこと。また、専門的な物事にも言及しているので、ミニチュア庭園鉄道に興味を持っている人には、ほんの少しだけためになるかもしれない(本当にほんの少しだろうけどね)。
 巻末には視察記録と称して、オフレポのようなものが付録されている。興味を惹いたのは「ガリバー線訪問」の項で、ミニチュア鉄道をやっている方の自宅を森博嗣が訪れるという企画。「なるほど、こういうミニチュア庭園鉄道のかたちもあるのか」と感心させられた。