雲上四季〜謎ときどきボドゲ〜

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

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ぐるぐるまわるすべり台

ぐるぐるまわるすべり台

 1969年の男性で、文藝賞を受賞してデビュー、著作が二度芥川賞候補作に選ばれ、野間文芸新人賞を受賞。この経歴とセピア調の表紙で中身はだいたい類推できてしまうのではないだろうか。本読みの中での評判がそう高くなかったので、どんなものかと思って読んでみたら、想像していたよりかは面白かった。
 てっきり思春期の主人公が壁にぶちあたって……というような内容だと思っていたのだが、むしろ絲山秋子に近いような。読了後に、本書が『リレキショ』『夏休み』に続く「始まりの」三部作の完結編であることを知りショックを受けた。前二作もいずれ読みたいと思う。