追憶の欠片―されど罪人は竜と踊る〈6〉 (角川スニーカー文庫)
- 作者: 浅井ラボ,宮城
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2004/12
- メディア: 文庫
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ついに面白い! と叫べるほどに面白くなってきた。
実にドラマと問題提起に溢れているのだ。今までのバトルシーンやアクションシーンは、難解な物事を力技で解決しようという雰囲気だったが、ここに来て戦うことに現実味が出てきた。と言うか、争いは悲しみと憎しみしか生まないのだね……。
また、普段はライトノベルを読まないSF読みの人が、このシリーズだけは読んでいて、ようやくその人がこのシリーズを追っている理由が分かった。アンドロイド問題や宗教問題、自己犠牲に戦争……SFかもしれない。
最高に気に入ったのは「覇者に捧ぐ禍唄」。特に94ページから105ページまでの展開が至上。その後の展開には思わず「なんてことだ……」と呟いてしまった。人はどうしてか弱く、不安を感じてしまう存在なのだろう。