雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

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明日はMYSCONです

 東京都千代田区、飯田橋・水道橋・九段下・神保町の四つの駅に囲まれたベルサール九段にて、MYSCON8が行われます。
 ミステリ系最大のイベントで、ゲストの講演会などで構成される昼の部と、他の参加者と交流の図れる夜の部の二部構成。今年のゲストは、海堂尊桜庭一樹三津田信三の三人。昼の部は当日参加も受け付けています。
http://myscon.net/
 このイベントの参加に向けて、ここ数週間、ゲストの著作を読んでいたのですが、三津田信三に巡り会えたことは秋山の人生における一大イベントと言っても過言ではないように思います。はてなで感想を探してみたり、ネットで検索してみたりしたところ、とにかく知名度が低いことに気がついたのですが、作品そのものはたいへん面白いのです。確かにメタに固執する姿勢や、最後の最後で放り投げてしまうのは、いかがなものかと思わないでもないですが、ゴテゴテに作り固められた世界観や、しつこいぐらいの回収される伏線がもう堪りません。方向性としては、道尾秀介『背の眼』『骸の爪』に近いものがあるので、こちらが気に入ったひとはぜひ三津田信三もお試しください。ちなみに入門書としてはミステリ・フロンティアの『シェルター 終末の殺人』やミステリー・リーグの『厭魅の如き憑くもの』よりも、講談社ノベルスから出ている作家三部作の二作目『作者不詳 ミステリ作家の読む本』がいいのではと思います(デビュー作の『ホラー作家の棲む家』でも可)。

作者不詳―ミステリ作家の読む本 (講談社ノベルス)

作者不詳―ミステリ作家の読む本 (講談社ノベルス)