先日、id:kirisakinekoさん主催のボドゲオフで『カルカソンヌ メイフラワー』をやったよ! とレポを書いたら、id:kim-peaceさんから挑戦状を頂きました。
「たかだか数回のプレイでカルカソンヌを語るとは、おこがましいことこの上なし*1」とのこと。そこで、次回、3月6日のオフでプレイしましょうと約束したのですが、2人でやると敗北必至なので、打倒平和さんの仲間を募る意も込めて、紹介エントリを書いてみんとす。
名づけて、定番ボードゲーム『カルカソンヌ』の魅力と戦略。果たして超定番ゲーを、今さら秋山が語る必要があるのか。という問題提起はさておき、はじまりはじまり。
カルカソンヌとは
2000年に発売された、ドイツのボードゲームである。フランス南部、古代ローマ時代の要塞都市カルカソンヌをモチーフとしている。
- 作者は、Klaus-Jurgen Wrede。
- 発売は、Hans im Gluck社。
- プレイ人数、2〜5人。
ドイツゲームの2大賞(ドイツ年間ゲーム大賞大賞,ドイツゲーム大賞1位)を獲得した人気ゲームであり、シリーズ化されている。
以上、ウィキペディアより。
1プレイ45分くらいでしょうか。最初に発売された基本セットの他に、様々な効果を持ったタイルを含む拡張キットや、単体でもプレイ可能な独立作品も多いです。このエントリでは、基本セットについてのみ説明します。
ゲームの目的
当たり前ですが、得点を入手することです。
得点を入手する具体的な方法は、後述します。
ゲームの準備
*2
カルカソンヌはどちらかと言うとタイルゲームなので、ゲーム開始時は、テーブルの隅に得点ボードを置き、中央に開始タイルを置き、後は、各プレイヤにコマを配布するだけです。
コマは1色につき8個あり、その内の1つは得点ボードの上に置き、得点を管理するのに使用します。従ってゲーム内で使用できるコマは7個まで*3。
手番中の行動
適当な方法*4でスターティングプレイヤを決めます。
手番中に出来ることは、山札からタイルをめくることと、めくったタイルを配置することと、配置したタイルの上にコマを置くことです。
タイルを置くときは、既存のタイルに対して矛盾なく置く必要があります。道が繋がっていなかったり、城が変な風になってしまう箇所には置けません。
タイルを置いた後は、手元のコマを置くことが出来ます*5。コマは道、城、修道院のいずれかの上に置くことが出来、それらが完成した時点でコマは手元に戻ってきて、得点ボード上のコマを獲得した得点分、進めることが出来ます。
道路 - 両端が確定した際に完成。1ブロックにつき1点。
都市 - 地形が閉じたら完成。1ブロックにつき2点、旗が描かれているブロックは1つにつき更に2点。
修道院 - 周囲8マスの全てにタイルが置かれたら完成。9点。
尚、既に他のプレイヤがコマを置いている道や城にコマを置くことは出来ません。
草原ルール
面倒なので割愛します。
草原ルールを適用しなくとも充分に楽しめますって偉いひとも言ってました。
カルカソンヌの魅力その1「せかいを創造する!」
このゲームの面白味は、やはりここに尽きるでしょう。
タイルを手に、道を伸ばし、城を大きくしていく。ゲームの度に前回とは全然、様相の異なるせかいが完成するので、毎回、写真を撮って、軌跡を残しておきたくなります。長い道や巨大な城が出来上がったときの感動もありますし、ロマンですよ、ロマン。
小さいものを、ちまちまと組み上げていって、大きなものが作るひとには絶対に面白いです。
カルカソンヌの魅力その2「相談しようそうしよう」
引いたタイルを手に、あれやこれやプレイヤ同士で会話が出来てしまうのも良いですね。
ある程度、慣れてくれば「あのタイルを引いたらあそこに置きたいなあ、あのタイルだったら向こうかなあ」と先読みすることが可能ですが、最初の内は、どんなタイルがあるかも分からないので「うーむ、どこに置けるのか。どこに置いたら良いのか」と悩んでしまいます。
そんなときは、さっさとタイルを他のプレイヤにも見えるように置き「どこがいいかな?」と聞いてしまうのがいちばん。
「そこに置いたら○○さんが困るよ*6」「じゃあ、ここにします」「おいやめろよー(><)」みたいなの最高ですね。
カルカソンヌの魅力その3「運と実力、複数の勝ち筋」
この3つ目こそが、カルカソンヌを名作たらしめている、いちばんのポイントです。
熟練のカルカソニスト*7でもタイル運に恵まれなければ初心者に勝てませんし、道でこまめに稼いでいったプレイヤも、巨大な城を完成させたプレイヤに、あっさり逆転されるかもしれません。
この総合的なバランスが、ゲームとして非常に優れているのですよね。
それ故に、何度プレイしても飽きませんし、定番ゲームのひとつとして、繰り返し、色々な場所でプレイされる証左だと思います。
カルカソンヌで勝つためにその1「あいのり」
前述の通り、既に他のプレイヤがコマを置いている道や城に、自分のコマを置くことは出来ませんが、別々だった道や城が、ひとつのタイルによって繋がってしまうと言うことは、往々にして起こりえます。
その場合は、どうなるのか?
なんと両プレイヤに点数が入るのです。
このルールを逆手に取り、他のプレイヤが頑張って育てている道や城にあいのりさせて貰いましょう。がっぽがっぽです。
ただし、注意が必要です。ルール上、完成した道や城の点数を入手できるのは、いちばん多くのコマを置いているひとなのです。もし、その道や城の上に、より多くのコマを置いているプレイヤがいれば、そのひとが点数を独占することになります。
ちなみに逆手に取って、他のプレイヤの道や城を奪うことも可能です。
カルカソンヌで勝つためにその2「チマチマ稼ぐ、最後に稼ぐ」
点数が入ってくるのは、道や城、修道院が完成したタイミングです。
では、タイルを置いたのと同時に、それらが完成してしまった場合は?
その場合は、タイルを置き、コマを置くのと同時に得点を獲得することが出来るのです。
場に出せる自分のコマは7個しかありません。効率的に回していかなければ、すぐに枯渇してしまい、1点も得られないまま、ゲームが進行してしまう場合もあります。
得点の機会があれば、僅か2点でも、4点でも、しっかり稼いでおく。ここ大事です。
もうひとつ、最後に稼ぐ。実はタイルがなくなり、ゲームが終了した後、道や城、修道院は未完成であっても得点になります。あまりに広がりすぎてしまって完成しそうにない城や、残タイル枚数的に完成の見込みのない修道院であっても、終盤だけは、敢えてコマを置く価値があります。
カルカソンヌで勝つためにその3「タイルを覚えてしまう」
先の2つと異なり、初心者でも即実践可能と言うわけではないですが、全タイルを覚えてしまう。恐らくは、これこそがカルカソンヌというゲームに対する唯一の、そして究極の攻略法でしょう。
まだ山札のなかに眠っているタイルを、すべて掌握しているプレイヤならば、次に引かれる確率の高いタイルを予想することが出来ますし、他のプレイヤが城を完成させられないよう、城を広げてしまうことも出来るのですから。
まあ、果たして、覚えて楽しいかどうかは分かりませんが……。
しかし、カルカソンヌは、熟達した2人のプレイヤが、正面衝突したときが最も白熱するという話も聞いたことがあります。タイルを完璧に記憶し、実力が伯仲している2人が対戦するゲーム。それは、もはやカルカソンヌとは別物であるような気がしますが、脇で見る分には、実に面白そうです。
おわりに
文字だけを書いても仕方がないと思って、写真を撮ったり、色々したりしましたが、やはり手間が掛かりますね。
気が向いたら、他のゲームも紹介してみようと思います。『倉庫の街』とか。
Carcassonne. Für 2 - 5 Spieler ab 10 Jahren
- 出版社/メーカー: Schmidt Spiel + Freizeit
- 発売日: 2001/01
- メディア: おもちゃ&ホビー
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