新型コロナウィルス対策で自宅から出られないボードゲーマーのために、『カルカソンヌ』のパブリッシャーであるハンス・イム・グリュックが、1人で遊ぶためのヴァリアントルールを発表しました。
その名も『カルカソンヌ:ソロヴァリアント』! カルカソンヌを持っている方なら、誰でもすぐに遊ぶことができる新しいルールです。
ソロヴァリアントのルールについて
『カルカソンヌ:ソロヴァリアント』は、カルカソンヌの国内パブリッシャーであるメビウスゲームズさんと、TGIWの小野さんが、それぞれ日本語訳を無料公開されていらっしゃいます。
遊んでみた
おそらく新型コロナウィルス対策で、各国での Stay home が始まってからの考案だと思うのですが、急ごしらえとは思えないほど奥深く洗練されており、やりこみ要素に加え、研究のしがいもあって、非常に面白いです。
カルカソンヌ好きはもちろん、そうでない方も、セットを持っているならば試してみる価値は、大いにあります。
なんなら、買ってもいいくらいです。
正規のルールでは2人から5人用となりますので、ご家庭でご家族と一緒に遊んでも大丈夫ですし、外に出られるようになった後は、持ち歩いて仲間とも遊べます。
カルカソンヌJ (Carcassonne J) ボードゲーム
- メディア: おもちゃ&ホビー
攻略のコツ
ソロ系のゲームは、自宅で何度も繰り返し遊ぶことができるので、自分で攻略方法を見つけるのが楽しいかと思いますけれど、さっぱり点数が上げられない方のために、いくつか攻略のポイントと言うか、コツみたいなものをご紹介できればと思います。
まずは、少しでも長くプレイを続けることを心掛けましょう。
ミープルは実質ライフですので、盤面に配置する数は少ないに越したことはありません。なるべく既存の道や都市につなげて、少しでも新たに配置する個数を減らしましょう。
ミープルの早期回収も意識しつづけるべきです。
2辺に道が出ている通称カーブを、外を向くようにして、カーブ4枚で閉じられる体制を整えたり、同様に2辺に都市が出ている通称三角を外向きにして、三角4枚で閉じられる通称手裏剣(もしくは、三角2枚にリップ2枚で閉じるハート)を作りつづけることを考えましょう。
道付き修道院や道が出ている3辺都市は、できる限り道の方にミープルを置いて、早期回収できることをいちばんに考えましょう。
道付き都市は救いです。
ミープルは道の方において、都市を外に向けておきましょう。1辺が都市だけの通称リップを引くことができれば、いつでもお手軽に4点を獲得し、ミープルを回収することのできる保険は、いくつ掛けておいても困りません。
修道院の建設予定地について。
道付き修道院に対し、4枚ある修道院は、ミープルを数ターンにわたって拘束する困った存在です。
ゲームの序盤で出てくれれば、中盤までには処理できるかもしれませんが、終盤に出てくると、残りタイルが少ないこともあり、そのミープルの回収を諦めざるをえないかもしれません。
ほんとうに最終盤ならば、逃げ切れるかもしれませんが、そうでない場合、修道院の来訪を放置するのは危険です。
用意すべきは、修道院建設予定地です。あらかじめ、周囲がある程度、閉じられた修道院用のスペースを用意しておいて、運悪く引いてしまったら、そっとそこに設置する。備えあれば憂いなし、修道院対策を怠らないようにしましょう。
いよいよ、点数を上げる方法について。
上述の少しでも長く遊び続けるスタイルを徹底した場合、運にも左右されますが、だいたいゲームを終えるところまでは行けるでしょう。そして50点くらいは獲得できるかもしれません。
しかし、そこが、ひとつの壁になるはずです。
秋山の最高得点は、今のところ87点ですが、100点を越えるには、都市の相乗り、これしかないと考えています。
勝手に3密作戦と呼んでいますが、3色のミープルを、それぞれ1体ずつ送り込んだ大都市を構成するのです。この大都市で得点を稼ぐのです。ソロヴァリアントは、3種類のミープルの、最も遅れている1色しか点数を得られませんが、得点解決の順番は、プレイヤーに委ねられています。この仕組みを逆手に取れば、大都市を作ることで、3色すべてに、均等に大量得点を与えることができます。
とは言え、この3密作戦には、大きなリスクがあります。それは、長期にわたってミープルが拘束されることです。大都市の建造に没頭するあまり、すべてのミープルを吐き出してしまい、ゲームオーバーに陥るのは良くありません。大都市に投入しているミープル以外は、早期に回収しつつ、全体のマネジメントに励みましょう。
そして、最後に、これはカルカソンヌを2人で遊ぶときと同様ですが、なんのタイルが残っているかは、耐えず意識しましょう。
終盤までは説明書のタイル一覧を片手に、最終盤は、なんならシャッフルを前提に、残りタイルを確認しても良いのでは? と個人的には思いますが、山に残っているタイルを意識しつつ、少しでも点数を伸ばせるよう工夫を凝らした方が良いでしょう。
終わりに
長くなりましたが、こんなところです。
他にも攻略ポイントがありましたら、是非、お教えください。秋山も、もう少し頑張って、100点の壁を越えたいと考えています……!