雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

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TREEボードゲーム名古屋_2015_0615

 日曜日は徳重のゲーム会、TREEさんに参加しました。
 この日は、カルカソンヌ予選も開催されていて、予選というくくりでは4回目の参加となりました。4回、参加したということは、つまり参加賞で貰えるボーナンザキーホルダーも4個持っていると言うことで、もう、なんだか残念な感じです。
 以下、遊んだゲームの感想など。

カルカソンヌ




 まずは、カルカソンヌです。
 まあ、カルカソンヌを遊びに行ったわけですからね。
 ここ最近はスランプを感じているカルカソンヌですが、帰り道に「何故、勝てないのか?」という反省点が、どうしてか突然にきっちりかっちり浮かび上がってきて、我ながら得心がいきました。
 シンプルにまとめると、得点行動に繋がるアクションを取っている回数が少ない、これです。
 もう少し具体的に述べると攻撃し過ぎ、防御し過ぎです。カルカソンヌは7個という限られたミープル数で遊ぶゲームですので、得点化できず、ミープルが戻ってこなければ、当然、苦しい戦いを敷いられます。草原戦や都市の乗っ取り戦を制する上で、ミープルの数が多いことは、戦いを有利に進めることができます。そこから、相手のミープルを減らす攻撃が、有効であると思っていました。
 対戦相手を攻撃する術を覚えると、同時に知るのは「自分が攻撃を受けそうになったとき」のことです。たとえば、都市を閉じようとするタイミングで、片側から道を刺されると、道付きのリップ片を拾ってこないと都市を閉じられなくなります。さらにもう片側から草原を刺されると、いわゆる右折のリップ片か左折のリップ片でないと都市を閉じられなくなります。いずれも71枚のタイルの内、3枚しかないタイルなので、こうされると非常にきついです。さらに、残った一辺に草原を刺されたら、そこを埋めるようなタイルは存在しないので、都市に配置したミープルは永遠に帰ってきませんし、その都市は1タイル1点に落ちることになります。この最悪の状態を防ぐためには、攻撃を受ける前に、自分で道を伸ばしておいて、右折か左折のリップ片を引いたら、そこに置けるように確定させるしかありません。
 ですが、それは、ほんとうに正しいのでしょうか?
 攻撃や防御に手数を避けば、自分が得点を得られる機会は相対的に下がります。攻撃することによって、ミープル数において優位に立ったとしても、完成した都市数が少なければ草原点が伸びず、草原にミープルを2体、投入したとしても、それがどれだけの点数を叩き出すかは議論の余地があります。
 もっと、落ち着いて、ある程度は点を取られることを、自分に許容させた方が良いのかもしれません。攻撃するにしても、4タイルからなる都市8点くらいまでは「どうぞどうぞ」と看過して、10点を越える都市にこそ、果敢に攻撃をしたり、乗っ取りを仕掛けたり、メリハリをつけた方が良いのかもしれません。
 そんなことを帰路に考えたカルカソンヌ予選、結果は1勝2敗でした。優勝したのは、ミスボド名古屋の常連であり、かなりの打ち手でもあるナベさん、そして準優勝は「打倒秋山」を抱えて参加したフレボド勢の最上さんです。
 再来週のサシゲー会は、今のところ参加予定の最後のカルカソンヌ予選です。愛知の強豪おーのさんは、今回も3位で東京行きの切符を逃し、次を最後の機会としている様子です。秋山もひとつ、牙を研いでみようと思います。

クトゥルフダイス


 カルカソンヌ予選の合間に、温泉玉GOさんと『クトゥルフ・ダイス』を遊びました。
 遊びました……と、言ってもダイスを振っただけな感じですけれど。
 ルールは簡単、手番になったら12面ダイスを振って、出た目に応じて、自分のライフを捨てる/誰かのライフを奪う/誰かのライフを捨てさせる/ライフを獲得するなどの効果を処理するだけです。これといった戦術はなく、淡々とダイスを振って盛り上がるだけ。クトゥルフというテーマがあるので、なんとか盛り上がれる……と思います。

ごいた


 カルカソンヌ予選では、ミープルごいたの青ミープルを、マイミープルとして活用している秋山ですが、すきま時間に4人、集まってしまったのでごいたを遊ぶことに。
 前半は良い具合に連勝しましたが、そろそろ第3ラウンドが始まるという場面で、手元にK=Kingを持っていたのに、K=Knightと勘違いして、勝ちを譲るという失敗を犯してしまいました。こういうケアレスミスは、ミープルごいたならではなので、これはこれで面白いです。

キューブ


 予選のスイスドロー3回戦が終わったので、温泉玉GOさんとウィティッヒの『キューブ』を遊ぶことに。
『キューブは』箱の上部、左側面、右側面の計3種類からなるカードを駆使して、箱を積み上げていくゲームです。手番になったら、山札からカードを引いて、使えそうならば場札に付け加えていきます。目的は箱を作ることです。最初の箱だけは上部、左側面、右側面の3枚が必要ですが、2つ目以降は2枚を組み合わせれば、箱を増やすことができます。
ラミィキューブ』のように、場札を動かすことはOKとされており、上手くすれば1枚配置するだけで、一気に箱を4つくらい生み出すことができたりもします。
 見た目がオサレなので、折を見て卓を立てていきたいと思います。

六百間


『キューブ』を遊んでいる内に、他の方々も4人〜5人で遊び始めていたので、引き続き温泉玉GOさんと2人で遊びましょうということで、花札の『六百間』を遊ぶことに。
 うっかり3人の時と同じく手7の場6で遊んでしまったのですが、2人プレイのときは手8の場8とするらしいですね。道理で、ほとんどのカードが埋まってしまってランダム性が高いと感じました。2人なら『こいこい』の方が面白かろうと思いましたが、手8場8なら『六百間』も悪くないかもです。
 前半は、温泉玉GOさんがリードして苦しい戦いを敷いられましたが、写真の通り、猪鹿蝶に、花見に、青タンが決まるという瞬間があり、爆発的に点数を増やし快勝してしまいました。

クリベッジ

 花札の後は、トランプゲームを遊びましょうということで、『クリベッジ』。前半は『六百間』のときと同じく、温泉玉GOさんにリードされて、むぐぐとなっていましたが、最後の最後でまくることができました。
 温泉玉GOさんとの勝負を、横から見ていたナベさんから「秋山さん遊びましょう」と誘われて、そのまま、もう1回。今度も中盤で20点差くらいつけられて「もう駄目だ……」と絶望しましたが、最後の最後でチャンスが回ってきて、来た! これで逆転だ!! と思ったのですが、華麗に31を決められて負けました……。
(1回目:秋山121点、温泉玉GOさん112点)
(2回目:ナベさん121点、秋山120点)

オーク



(インスト:40分、プレイ時間:1時間30分)
 最後は温泉玉GOさんが買ってきたばかりという『オーク』を遊びました。
 2人〜4人用のゲームで、プレイヤは魔法使いとなり、六つの方向から攻め込んでくるゴブリンたちモンスターを倒していくことになります。基本的には、一匹でも多くのモンスターを倒すことが高得点に繋がる行動になりますが、ときには敢えてモンスターを中央の砦に招き入れるのも重要です。種族ごとにモンスターは勝利点が定まっているのですが、砦に入った数だけ、その点数が下がっていくのです。つまり、自分があまり倒せてなくて、他のプレイヤが倒しまくっているモンスターは、むしろ積極的に砦に入れてしまった方が良いのです。
 そんな感じで、協力しているんだが、背を向けあっているのだか分かりませんが、四方八方から大群となって押し寄せてくるモンスターたちを、せっせと倒す様は快感でした。デッキ構築の要素もあって、強い魔法カードを買ったり、弱い魔法カードを圧縮したりできるのですが、特に、どのマスであっても攻撃できる電撃魔法ライトニングと、エリア攻撃ができる地震魔法アースクエイクは強力だったように思います。
 写真はゲーム終了時なので閑散としていますが、ゲーム中盤は、最も多くのモンスターがいて、傍目に見ても「この砦、もうあかんやろ」みたいになっているのが面白かったです。最終的には、プレイヤ個々に設定されている隠し勝利点も、がっつり満たすことができて大量得点を獲得して勝利しました。
(秋山101点、鹿田さん64点、最上さん62点、温泉玉GOさん38点)

終わりに



 閉会の21時ぎりぎりまで遊ぶために『打天九』を遊びましょうかという話もあったのですが、温泉玉GOさんイチオシのレストラン(21時がラストオーダー)も気になっていたので、早めに失礼させていただくことに。
 と言うわけで、写真は近くのお店で買ったクロワッサンたい焼きと、温泉玉GOさんイチオシのレストラン、キッチン雅木で食べたプレートです。堪能しました。

終わりにの終わりに

 話は戻ってカルカソンヌについて。
 負け続けのカルカソンヌではありますが、ふしぎとそんなに苦しくはないですね。何であろうと、ひとつの物事を極めようとすると、必ずどこかで落とし穴にはまるのです。むしろ、落とし穴にはまって抜け出せないということは、抜け出すことができれば、その落とし穴には、二度とはまらなくて済むことを意味しているわけで、これを乗り越えることができればボードゲーマーとして、ひとつ成長できるのではないかという気もしています。
 ボードゲームを遊ぶ上で、なるべく本質的なものを見るようにしています。デザイナが何を考えてそのゲームを作ったのか、そのゲームの核はどこにあるのか、どう遊び、どう戦うべきなのか。
 カルカソンヌというゲームは、2人で遊ぶときと、3人以上で遊ぶときは、まったく異なる顔を持っています。まだまだ、見たことのない顔があることでしょう。楽しみですね。