誰でも、かんたんに遊べるパーティゲームを思いついたので公開してみます。
概要
タイトル:疑心暗鬼の人狼
プレイ人数:4人〜8人
プレイ時間:10分〜30分
ストーリー
隣の村が人狼によって滅びました!
人狼の次の標的は、この村かもしれません。引きこもりの村長を除く、村人の全員が、集会所に集まって、人狼がやってきたときのことを相談します。
村人のひとりが「もし誰かが不慮の死を遂げたら、1日に1人ずつ、人狼とおぼしきひとを処刑していこう!」と主張し、他の全員が同意しました。しかし……。
ゲームの準備
【トランプを使う場合】プレイ人数分のカードを用意します。その内の1枚をジョーカーとします。
【人狼用カードを使う場合】プレイ人数分のカードを用意します。その内の1枚を人狼とします。
カードの準備が出来たら、プレイヤのひとりがGM(ゲームマスター)となり、カードをよくシャッフルしたうえで、プレイヤ1人につき1枚ずつカードを配ります。プレイヤはカードを秘密裏に確認します。全員がカードを確認したら、いよいよゲームの始まりです!
ゲームのルール(全体の流れ)
ゲームは下記ラウンドの流れに沿って進みます。
【最初の夜】>【1日目 昼の時間】>【1日目 夜の時間】>【2日目 昼の時間】>【2日目 夜の時間】>(中略)>【最終日 昼の時間】>【最終日 夜の時間】
ゲームは【最終日 昼の時間】もしくは【最終日 夜の時間】に終了します。尚、何日目が最終日になるかは、ゲーム展開に左右されます。
各ラウンドについて説明します。
【最初の夜】GMは全プレイヤに顔を伏せるように指示した後、ジョーカーのカードもしくは人狼のカードを引いたプレイヤだけ顔を上げるように指示してください。顔をあげたプレイヤは〈人狼〉、それ以外のプレイヤは〈村人〉となります。GMは〈人狼〉に〈性質〉の書かれたカードを静かに見せてください(〈性質〉については後述します)。〈人狼〉が〈性質〉を確認したら、顔を伏せるように指示した後、全プレイヤに顔をあげるように指示してください。
【1日目 昼の時間】全プレイヤは自由に相談できます。5分間が経過したら【昼の時間】が終了します。GMは全プレイヤに顔を伏せるように指示してください。
【1日目 夜の時間】GMは〈人狼〉だけ顔をあげるように指示してください。〈人狼〉は静かに〈村人〉を、ひとり指名してください。GMは〈人狼〉が指定した〈村人〉の肩を叩いてください。肩を叩かれた〈村人〉は〈人狼〉となり、顔をあげてください。GMは新たな〈人狼〉に〈性質〉の書かれたカードを静かに見せてください。新たな〈人狼〉が〈性質〉を確認したら、顔を伏せるように指示した後、全プレイヤに顔をあげるように指示してください。
ゲームのルール(性質について)
月夜の晩に、獣耳が生えてしまうように、人狼には隠しようのない特徴を持っています。それを、このゲームでは〈性質〉と呼びます。
〈性質〉はカードに記載されており、ゲーム毎に異なります。
以下のような〈性質〉があります。
【ねぼすけ人狼】人狼であるあなたは昼の時間が訪れても、5秒間は顔を上げることが出来ません。
【ねむらん人狼】人狼であるあなたは昼の時間に、頭を下げることが出来ません。
【いねむり人狼】人狼であるあなたは昼の時間に15秒間だけ、腕を組んで、目をつむらなくてはなりません。
【けもみみ人狼】人狼であるあなたは昼の時間に15秒間だけ、獣耳が出てこないように、頭を両手で抑えなければなりません。
【てれやの人狼】人狼であるあなたは昼の時間、〈村人〉と目を合わせることが出来ません。
【せきこみ人狼】人狼であるあなたは昼の時間、最低、5回は咳をする必要があります。
【みみすき人狼】人狼であるあなたは昼の時間、喋るときは耳を触っていなければなりません。
【おはよう人狼】人狼であるあなたは昼の時間、最低、1度は「おはようございます」と言う必要があります。
〈人狼〉となったプレイヤは、GMに見せられた〈性質〉に従う必要があります。
ゲームの終了条件(村人の勝利)
〈村人〉の勝利条件は〈人狼〉を処刑すること……ではなく〈性質〉を突き詰めることです。
〈性質〉が分かった〈村人〉は、テーブルを〈ノック〉してください。そして、引きこもりの村長を演じるGMに対し〈性質〉を告げてください。
〈村人〉の指摘が正解の場合は、〈村人〉全員の勝利です。〈性質〉を暴かれた〈人狼〉は散り散りになって逃げていきます。
〈村人〉の指摘が誤っていた場合は、GMは「お前は何を言っているんじゃ」と返してください。以降、その日の昼の時間が終わるまで、その〈村人〉は〈ノック〉することが出来ません。
ゲームのヒント(村人編)
〈人狼〉の〈性質〉を見抜かなければならない〈村人〉は、とにかく〈人狼〉と思われるプレイヤの観察が重要になります。不審な動きはないか、不審な発言はないか、積極的に話題を振りまきましょう。
ゲームのヒント(人狼編)
〈村人〉の勝利条件は〈人狼〉を指摘することではなく、〈性質〉を指摘することです。
〈人狼〉となったプレイヤは、とにかく派手な言動を繰り返し、〈性質〉を特定されないように〈村人〉を攪乱しましょう。
ヴァリアントルール【GMの不在】
このゲームは、GMを設けずに遊ぶことも可能です。
ルールの変更点は下記の通りです。
・夜の時間が訪れたら、全プレイヤは腕をまっすぐ伸ばし、少し手を伸ばせば他のプレイヤの指に触れられるくらいの距離感を保ってください。
・〈人狼〉となったプレイヤは、テーブルの中央に、裏向けに置かれた〈性質〉カードを確認してください。
・〈村人〉を襲撃するとき、〈人狼〉は手を伸ばして襲撃したいプレイヤの手を触れてください。
・〈村人〉が〈ノック〉したとき、判定は〈人狼〉が行なってください。
ヴァリアントルール【命がけの村人】
このルールを加えると〈村人〉が有利になります。GMはゲームの状況を見て、このルールの追加を宣言しても構いません。
【最終日 昼の時間】ただひとりの〈村人〉を除く、すべてのプレイヤが〈人狼〉となった場合、その日が【最終日】となります。最終日に限り〈村人〉はプレイヤの人数分、〈ノック〉することが可能になります。
(例)5人プレイの場合、最後まで残った〈村人〉は【最終日】に限り、5回まで〈ノック〉できます。
ヴァリアントルール【大人数でのプレイ】
9人以上で、このゲームをプレイしたいときは、このヴァリアントルールを取り入れてください。
【GMを含むプレイ人数が9人〜15人の場合】ジョーカーのカードもしくは人狼のカードを2枚にして【最初の夜】に人狼になるプレイヤを2人としてください。また【1日目 夜の時間】以降、襲撃されて〈人狼〉になってしまう〈村人〉の人数を2人としてください。
【GMを含むプレイ人数が16人〜22人の場合】上記と内容は、ほぼ同等ですが、2人ではなく、3人としてください。トランプを用いる場合は、ジョーカー2枚ではなく、キング3枚にしてください。
終わりに
と、言うわけで、思いついたので書いてみました。
実際に遊んでみたわけではないので、面白いかどうかは分からないのと、バランスが微妙かもしれませんが、まあ、そこは追々。
しかし、誤解が生じないように書こうとすると、文章量が増えてしまってしょうがないですね……。
11月26日追記
一部、ルールを改定しました。
改定箇所:
・昼の時間を5分間に固定。
・性質サンプルの追加。
・村人の勝利条件を変更。
・人狼の死亡条件を追加。
・ヴァリアントルール【命がけの村人】の追加。
12月10日追記
改定箇所:
・ヴァリアントルール【大人数でのプレイ】の追加。