雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

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雲上回廊から第3回「文学フリマ大阪」出店のお知らせ(その2)

 こんにちは、雲上回廊秋山真琴です。
 開催まで2週間を切りましたね。
 9月20日(日)11時〜17時にて、大阪で開催される、第三回文学フリマ大阪に出店します。会場は堺市産業振興センター イベントホール。地下鉄御堂筋線なかもず駅、もしくは南海高野線中百舌鳥駅から徒歩3分となります。
 サークル名は雲上回廊、ブース番号はD-03となります。みなさまのお越しをお待ちしております。
 今回の出店は下記の通り、企画しています。長くなるので折りたたみます。
 尚、本エントリは、お知らせ(その1)を内包するので、(その2)だからと言って、(その1)を読んでいただく必要はありません。

はじめに、雲上回廊とは

 雲上回廊は秋山真琴が代表を務める、総合創作団体です。主な活動として文芸作品の発表の他、出版機能や編集機能の提供を行なっています。と書くと、多くの団体員がいるように見えますが、今も昔も代表一名だけの団体です。コーポレートメッセージとして「For everyone's tomorrow」を掲げています。
 文学フリマにおいては、秋山が執筆した作品の頒布と、秋山が編集や企画等で関わった作品の頒布を行なっています。

頒布する本の紹介

【新刊】『大阪彷徨記』400円
【新刊】『ゆる本 Vol.24』200円
【準新刊】『7文字でつながる連作超短編を書こう! 2015』500円
【準新刊】『幻視コレクション 語り継がれる物語の前夜』800円
【既刊】『世界再生の書物と一つの楽園(二版)』800円
【既刊】『異界再訪の扉と十三の不思議』300円
【既刊】『山吹色外典』1000円
【既刊】『反理想郷にさよならを』1000円
【既刊】『幻視コレクション 失われた一葉の架空』800円
【既刊】『幻視コレクション 想い焦がれる追憶の行方』800円
【既刊】『幻視コレクション 終わりなき夢想の終焉』800円
【既刊】『てきとーの(す)べるせかい』800円
【既刊】『墨妖』1000円
【既刊】『そえもの 添田健一物語集』300円
【委託】『文学フリマガイドブック 2015年春(通算第7号)』200円
【委託】『文学フリマガイドブック 2014年秋(通算第6号)』100円
【その他】ゆる本バックナンバーについて
 リンクをクリックすると、文学フリマWebカタログのアイテムページに飛びます。

新刊のお知らせ

 この世界を破壊せんと目論んでいるアヤトキと、彼らによって作られた綻びを修復するアヤオリ。世界は人知れず争うふたつの勢力に挟まれて、危うい均衡を保っている。……そう信じている男は、ある夜、未来からやってきたと自称する少女みくと出会う(生への供物)。男が出遭ってしまったのは最強のアヤトキだった。死を回避するために男は時を遡る(逆行世界の再生速度)。バーで耳にした、「死なない少女を殺してみようぜ」という魅力的な誘いに男はうっかり乗ってしまう(試みに殺してみる)。大阪を彷徨い歩きながら、男は生きる意味を自問する(大阪彷徨記)。

 文フリ大阪向けの新刊として、秋山真琴の単著『大阪彷徨記』を発表します。
 ひとりの男を語り手とした連作短編集です。様々な同人誌で発表済みの「生への供物」「逆行世界の再生速度」「試みに殺してみる」に、書き下ろしの「大阪彷徨記」を加え、計4編が収録されています。
 初期の町田康をリスペクトしており、語り手の自意識や男性性を前面に押し出した作品で、テーマとして男性性を選んだという意味において、女性性を取り扱った『裸の女の肖像』と対になる作品……と言えるかもしれません。

内容
テーマ:刀
キャッチフレーズ:すいません、また間違えました
掲載作品
佐多椋「生前葬、幾度。 豊洲センター〈3〉」
おじぃ「小さな刀に願いを込めて」
氷砂糖「思い出とこれからの間」
蒼ノ下雷太郎「catacombe」
添田健一「銅版画家」
秋山真琴「セーラー服を着た神様の話」

 こちらは、もうひとつの新刊『ゆる本 Vol.24』です。
 今回は「刀」をテーマに、6人の参加者による、ゆるい話を集めました。肩のちからを抜いて、ゆるりと読んでいただけると幸いです。

準新刊と既刊のお知らせ

 50名の作家による、超短編を集めた『7文字でつながる連作超短編を書こう! 2015』がイチオシです。超短編と言うのは、だいたい500文字以内で書かれた文字作品ですが、その短さから小説よりも短歌や俳句に近しいとされることもある独自の形態の作品です。この作品では、参加者をリレーの走者になぞらえ、第1走者から第50走者まで、任意の連続する7文字を、さながらバトンのように受け渡しながら書いていただいたので、全体でゆるやかに繋がっているというふしぎな本になりました。文学フリマで活躍している方も多いので、この本を出発点に、好みの本を探す旅に出ていただくこともできるかと思います。
 次にオススメなのは『幻視コレクション 失われた一葉の架空』『幻視コレクション 想い焦がれる追憶の行方』『幻視コレクション 終わりなき夢想の終焉』『幻視コレクション 語り継がれる物語の前夜』の4冊です。これらは「ほんとうに面白い物語を集めました」をキャッチフレーズとしたアンソロジーで、各巻には4〜5名の方に短編小説を書いていただきました。文学フリマに来場した一般の方が、とりあえず記念に一冊ほど買いたいけれど、何を買えばいいのか分からないと悩んだときに選んでもらえればという想いを持って編集しました。特に順番通りに読んでいただく必要はないので、好みの色のを選んでください。
 サークルの代表である秋山の既刊を読んでみたいということであれば『世界再生の書物と一つの楽園(二版)』『異界再訪の扉と十三の不思議』『山吹色外典』『反理想郷にさよならを』を手に取ってみてください。秋山は森博嗣上遠野浩平が好きで、作品間で世界観が繋がらせたり、登場人物をリンクさせるのが好きなので、だいたい全部が繋がっています。個人的には『山吹色外典が入り口として良いのではと思います。逆に『山吹色外典』が駄目だったら、他のもきっと駄目でしょう。
 秋山の編集としての腕を見てみたいということであれば、言村律広さんの『てきとーの(す)べるせかい』もしくは、添田健一さんの『墨妖』『そえもの 添田健一物語集』は、いかがでしょうか。特に添田さんの『墨妖』は、累計で200部ほど出ているので、同人小説作品としては、かなり人気の高い作品です。単純に優れた作品が読みたいということであれば『墨妖』は、かなりオススメです。

委託のお知らせ

 文学フリマガイドブックの編集長になりました。
 秋山宅にて管理しているバックナンバー文学フリマガイドブック 2014年秋(通算第6号)』『文学フリマガイドブック 2015年春(通算第7号)』を委託枠で持参予定です。そろぞれ20作以上の同人誌をレビューしているので、是非、お手に取ってください。

その他のお知らせ

 ここまでで、既に充分に量が多いです。
 これ以上をブース上に展開することは不可能でしょう。
 と言うわけで、『ゆる本 Vol.23』以前のバックナンバーを持参しますが、目に見えるところに置く予定はありません。欲しい方は、売り子にお声がけいただければ、都度、取り出して頒布するようにします。号によって価格は異なりますが、だいたいVol.20以前は100〜200円で、Vol.21以降は200円です。

終わりに

 長くなりましたが、お知らせ(その2)は以上となります。
 無料配布のポストカード小説として『ゆるふわ紙』を考えていますが、こちらは、これから作る予定です。また、持ち込む部数も、これから確認するので、それらを追記した(その3)が、おそらく最後の告知となることでしょう。