東京大学の謎解き制作集団AnotherVisionの代表がしーばさんから、どやさんになりました。と同時に、どや謎第1弾として告知のあった『Colorfuls』の感想です。謎に対するネタバレはしないよう注意していますが、気になる方は回れ右推奨です。
ストーリー
ようこそ、シンプルかつ究極の謎解きゲームへ――
https://anothervision.tokyo/contents/details/colorfuls
結果
色、色、色、様々に塗り分けられた謎に、自分自身すら塗り潰されるような目眩を覚えつつ、色に溺れないよう必死にもがき、苦しみ、何とかして抜け出そうとする……のではなく、逆に流れに身を任せ、謎に埋もれた方が楽しいことに気づいたので、今回は解き切らないことにしました*1。
脱出率(秋山が参加した回)
挑戦数:9組
脱出成功:3組(30%)
始まる前
2日間しかない公演だったので、これはレアだぞ……! と、速攻でチケットを抑えました。
どやさんの謎は、零狐春のkikiさんが主催したConnectの持ち帰り謎「ある青年の箱─Cute Cat─」を遊んだことがありましたが、感想は「やたら、難しい……!」だったので、きっと難しいんだろうなー、という印象でした。
始まってから
4人1チーム40分公演なので、さくさく解いていかなければ容易に時間切れとなります。
出来そうなものから着手していきます……が、パッと見で解ける、いわゆる「ここ、進研ゼミでやったところだ!」というのが、まったくなく苦戦を強いられます。逆に言えば、初見の問題が多いということは、それだけオリジナリティがあって公演としてのレベルが高いということでもありますね。
ふと、周りを見回すと、まだ秋山のテーブルには存在しない色の紙を透かそうとしていたり、見たことのない物体を持っていたりするひとがチラチラ見えて、全体的に進行度は遅かったです。
「あの、このままだとラストクエスチョンまでも行けなさそうですし、ちょっとヒント貰いませんか?」
ヒントを貰うことに抵抗感のある方もいらっしゃるので、初対面の方と同卓すると、ヒントに対しては、ちょっと気後れしますね。
そんなこんなで、何度もスタッフにヒントを囁いてもらいつつ、なんとか最終回答を導き出すことができて「これだーっ!」という感じで提出して、制限時間を迎えました。
終了後
残念ながら失敗でした。
正直、納得行ってなかったので解説の最中に失敗を悟り、
「やっぱり、そんなに、かんたんなわけないよなー」
と思っていたら、司会の方も
「みなさん、どこかホッとした顔をしてますね」
と言って、少し笑いました。
解説を最後まで聞いて、とてもすっきりと納得。
非の打ち所がない公演でした。
ぜんぜん難しいわけではなく、意識の間隙を突いてくるというか、ちゃんと考えて、ちゃんと見れば小学生でも閃けるレベル。にも関わらず、大人が四人も集まって見落とすというね。参りました。
今までに経験したどの公演よりもスマートで、シンプルにまとまっていました。
海外に持っていけるグローバルなレベルに達している傑作です。
秋山チャート
要素 | 5段階評価 |
---|---|
オススメ | ★★★★ |
探索 | ★ |
物量 | ★★★ |
ストーリー | ★ |
カラフル度 | ★★★★★ |
*1:平たく言うと失敗