カナイセイジさんデザインによる、ワンドローさんのゲームマーケット2017秋の新作『文絵のために』を遊びました。
「文絵のために」の他、「秘められた殺意」と「田所先生の恋」の計3エピソードが収録されており、まだ「文絵のために」しか遊べていませんが、充分に傑作であることが分かったので、このゲームがいかに素晴らしいか、いかに面白いか、早急にお伝えせねば。そう考えた次第です。
と、言っても。
このゲームの魅力をネタバレ抜きに説明するのは、極めて難しいです。
いわゆるレガシー系です。
コンポーネント破壊こそないものの、ゲーム開始時点において多くの情報は伏せられており、プレイヤはゲームを進めていく過程で、この面白さを見出していくことが出来るのです。
公開されている情報を元に、可能な限りのネタバレを避けて説明させてください。
まず、2人専用のゲームです。
協力ゲームです。
プレイヤはお互いに12枚のカードを持ち、そのカードを交互に出していくことでゲームクリアを目指します。
クリア条件は、当初、明かされていません。
各カードは表面にキャラクタが描かれていて、裏面に効果が描かれています。使用するタイミングで初めて、そのカードの裏面を確認することができます。
文絵は、何故、死んだのか?
どうすれば、文絵は、死の運命から抜け出せるのか?
最初は輪郭すら分かりませんが、カードの裏面を見ていくことで、そして、クリア条件を満たしていくことで、少しずつ物語の全貌が見えてきます。
箱には、プレイ時間15分と書かれていますが、これは嘘です。
ネタバレになるかならないかギリギリのところですが、秋山は「文絵のために」をクリアするのに、20分、20分、30分、計1時間20分でクリアしました。
が、これは、だいぶ早い方だと思います。運にも恵まれました。
クリアを狙うのであれば、2時間から3時間は見込んでいただいた方が良いでしょう。
傑作だと感じたのは、ストーリーとシステムが、しっかりとリンクしているからです。
文絵を救うためにしなければならない諸々が、ゲームデザインに見事なまでに落とし込まれているのです。実に美しいです。
いかがでしょうか?
奥歯に物が挟まったような表現ばかりで申し訳なく思いますが、ネタバレを避けるためなのです。ご理解ください。
秋山と同じ感性の持ち主であれば、最高に面白いと思うので、是非、遊んでください。傑作です。

- 出版社/メーカー: ワンドロー
- 発売日: 2018/03/27
- メディア: おもちゃ&ホビー
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