雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

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明日からインストで使えるコツをひとつ教えます

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 皆さん、こんにちは。
 本業は商社の営業をやっています、秋山です。
 弊社はB2Bビジネスを手掛けているので、既存顧客を訪問して案件の打ち合わせをしたり、新規開拓に励んでいるのですが、担当製品も持っていて、セミナーの講師として登壇することもあります。今日は、その経験を、ボードゲームのインストにどう活かせるか、というお話です。

はじめに

 ボードゲームを遊び始める前に、ルールを知っているプレイヤが、他のプレイヤにルールを説明することをインストと言います。
 ボードゲーム界隈では、しばしば「あるべきインスト」や「うまいインスト」が話題にあがり、模索が進んでいます。
 自慢みたいで恐縮ですが、秋山は、自分がどちらかと言うとインストうまい方であると自認しています。頼まれることも多いですし、自分から進んでやることも多いです。
 そういったわけで、今日は秋山が本業の経験を活かし、実践しているコツをひとつご紹介させていただきます

地図を描く

 最初に結論をお伝えしますと、聞き手のために地図を描いてあげる、これがインストをするとき、秋山がいつも必ず意識していることです
 具体的には、どういうことなのか? 細かく説明していきます。

そもそも地図を描くとは

 誰かに道を聞かれて、地図を描いてあげたこと。
 誰しも、一度や二度は経験があるのではないでしょうか?
 さて、実際に考えてみましょう。
 どういう地図が分かりやすいか?
 まずはスタート地点でしょう。今、自分たちがどこに立っているのか、そして次がゴール地点、自分たちが目指すべき場所はどこなのか?
 この2点を、いちばん最初に、明確にします。


 スタートとゴールが分かったら、次は道のりです。
 どれくらい離れているのか、途中の道はどれくらい枝分かれしているのか、道中に立ち寄らなければならないポイントはあるのか?
 あくまで、ざっくりとスタートからゴールまでの道のりを説明します。


 最後に、細部です。
 たとえば、いくつめの信号で十字路を曲がるだの、近道をするならこっちだけれど坂道で大変だとか、遠回りするとコンビニがあって休憩できるだの。
 電車やバスに乗る必要があるのであれば、乗り方を間違えないように説明したりします。


 だいたいこんな感じですかね、地図というのは。

語り手と聞き手とでは、見えている風景が違うことを意識する

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 地図を説明するひとにとって、その場の場景というのは、以前にその目で見たことがあるので明瞭です。極めてクリアに想像できます。
 しかし、説明を聞いているひとは、違います。
 自分たちがどこに立っているのか、目的地はどこなのか、その間になにが待ち受けているのか、道のりは過酷なのか、そうではないのか。さっぱり分からないわけです。


 これを意識しておくことは、とても重要です。
 聞いているひとの、心のなかにあるであろう霧を、ひとつひとつ拭い去りながら、自分が見えているのと同じ光景を、可能な限り伝達すること
 これが地図を描く、ということです
 そして、インストも同じです

具体的なインストの手順

 さて、たとえ話は、これくらいにしておいて、いよいよ具体的なインストの手順について。
 まず、スタート地点から。
 これは好みに左右されるでしょうが、秋山はストーリー大事にしたい派なので、ゲームの舞台になっている時代や設定、プレイヤがどういう人物を演じることになるかは、わりとしっかり説明します。
 ゲームによっては、ストーリーをそのまま音読しますし、なんなら少し脚色したりもします。


 次に、ゴール地点について。
 ゲーム終了時点で、いちばん勝利点が高いプレイヤが勝利するのか、ある条件を満たしたら即座にそのプレイヤが勝利して終わるのか。前者の場合は、どういう条件を満たしたら、ゲームが終了するのか。
 終わりを明確にします。


 スタート地点とゴール地点を明確にしたら、次は、ざっくりと概要を説明します。
 たとえばですが、手番に取れるアクションは5種類、1人のプレイヤが2アクション行ったら手番が終わる、全員が1手番ずつ行ったら1ラウンドが終わり決算。全部で5ラウンド、つまり5回目の決算を終えたらゲーム終了。
 こんな感じで、ゲームの流れを説明します。


 手番で取ることのできるアクションの説明や、例外処理など、細かい部分は最後です
 ただ、このときも地図のイメージは手放さず、自分が今、地図上の、どの部分を説明しているのかは明確にします。
 たとえば、こんな感じです、
「今、説明した移動アクションが、手番で選べる5種類のアクションの1つ目です。次に2つ目のアクションである、購入アクションを説明します」
 分かりますかね。


 ゲームにもよりますが、ほとんどのゲームは、最後の詳細が、もっとも長くなります
 この例ですと、5種類の手番アクションと例外処理の説明を終える頃には、最初に説明したゲーム終了条件を忘れている方もいるので、最後にもう1回、ゴール地点をまとめて「なにか質問は?」で締めます

終わりに

 いかがだったでしょうか。
 誰かに何かを伝えるというのは、かなり上級のテクニックで、秋山も今年で営業10年目ですが、まだまだ学ぶことが多く、日々勉強しています。
 今日、お伝えした地図を意識したインストは、有効だと思うので、インスト力を上達したい方は、是非、参考にしてみてください。ありがとうございました。