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とにかく政治家がカッコイイ『ムダヅモ無き改革』一気読み

 大和田秀樹による麻雀漫画の皮をかぶった熱血系バトル漫画『ムダヅモ無き改革』を読みました。一時期、Kindleストアで1冊4円という信じがたい破格でセールされていたので、購入したのですが、つい最近になって読み始めたら、面白くって一気読みしてしまいました。

ムダヅモ無き改革 1巻 (近代麻雀コミックス)

ムダヅモ無き改革 1巻 (近代麻雀コミックス)


 1巻から2巻くらいまでは、新刊だった頃に読みました。
 大学に入った当初、講義をサボっては、狭い部室で先輩方と卓を囲むという、完全なる不良だったのですが、先輩方が卒業していくにつれ、じょじょに面子が足りなくなり、3年生になった頃には、すっかり卓が立たなくなってしまい、卓も雀牌も、部室のすみっこで埃をかぶるようになりました。
 ときたま、高校時代の友人と雀荘で打つ以外は、めっきり機会もなくなったわけですが、麻雀自体はまだまだ好きで、小説だと阿佐田哲也、漫画だと片山まさゆきは好きで、よく読んでいました。
『ムダヅモ無き改革』も、ちょうど連載が始まりましたが、社会人になって一時的にあらゆるカルチャーから離れた時期があって、それっきりになっていました。


 そんなわけで、久々に麻雀が好きだった頃の、諸々を思い出しながら読んだのですが、いやはや傑作でした。


ムダヅモ無き改革 コミック 1-16巻セット (近代麻雀コミックス)

ムダヅモ無き改革 コミック 1-16巻セット (近代麻雀コミックス)


 冒頭にも書きましたが、一見、麻雀漫画なんですけれど、麻雀漫画でもなんでもなく、ただ単に各国の首脳や代表、歴史上の人物が、それぞれの信念や打算を賭けて、麻雀で勝負するだけ。
 ただ、それだけなんですけれど、とにかく熱く、とにかくカッコイイんですよね。


 なんと言っても、やっぱり第1部の主人公、小泉ジュンイチローの存在は格別ですよ。
 日本の明日を背負って、激しく傷つきながらも、絶対に膝を屈することなく、死地とも言える場所へも躊躇なく突き進んで、国士無双十三面(ライジングサン)で勝利を掴み取る様子は、見ていてほんとうに快感です。


 麻生タローも良いんですよねえ。
 と言うか、麻生太郎さんって元々、見た目はちょっとマフィア入ってますけれど、カッコイイじゃないですか。なんで、ローソンの前に立ってアイスを食べてるだけなのに、あんなにカッコイイんですかね。
 話を、麻生タローに戻しますけれど、スナイパー御曹司の二つ名の通りライフルを手にリアルに戦ったり、葉巻をプファーしたり。いちいち、仕草がグッと来ます。


 後は、プーチン大統領もいいですよね。
 後半は、ほとんど出番もなく活躍しませんけれど。


 ほんとうの政治家も、これくらい覚悟を決めていて、これくらいカッコイイと良いんですけどね。
 ところで、現在は新シリーズとして再び主人公を変えて、第3部とも言うべき『ムダヅモ無き改革 プリンセス オブ ジパング』が連載されているみたいですね。1巻からしてインパクト絶大な表紙です。いずれ読みます。

ムダヅモ無き改革 プリンセスオブジパング (1) (近代麻雀コミックス)

ムダヅモ無き改革 プリンセスオブジパング (1) (近代麻雀コミックス)