こんにちは、秋山です。
毎年恒例になっています、昨年1年間で読んだ漫画の中から、面白かった10作を紹介するの記事です。条件は、その1年間に読んだものですので、古い作品も含まれます。では、始めます。
刻刻
- 作者: 堀尾省太
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2014/10/23
- メディア: Kindle版
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時間停止物……というジャンルになるのかしら。と思いつつ、今、試みに検索してみたらAVばかりが出てきて焦りましたが、小説や漫画においては珍しいかもしれません。
『ジョジョの奇妙な冒険』におけるDIOのように、一時的に時間を止める*1能力者というのは多いですが、時間の止まった世界が舞台となり、ほぼ全編がひとつの時間軸の中で進んでいくのは斬新です。
ミステリ好きにもSF好きにも広く勧められる傑作でした。非常に面白かったので、感想も書いています。
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戦国妖狐
- 作者: 水上悟志
- 出版社/メーカー: マッグガーデン
- 発売日: 2016/06/10
- メディア: コミック
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水上悟志は、元々、好きな漫画家で『散人左道』で連載デビューした頃から読んでいます。『惑星のさみだれ』(全10巻)は大好きなシリーズで、1巻で完結しているものの中では『サイコスタッフ』が傑作です。
『戦国妖狐』は第一部における山戸迅火、たま、兵頭真介、灼岩の関係性が好きで、第二部に入ってからは自分の中でトーンダウンしていたのですが、気づいたら最終巻まで出ていたので。読みました。
素晴らしく良かったです。
何て言うのですかね。人間の醜さや愚かしさを浮き彫りにする一方で、その美しさや輝かしさを描く手法は、ほんとうに水上悟志ならではですね。終盤の戦闘シーンは、長すぎるきらいがありましたが、大団円を経て、僅かな哀愁を漂わせる終幕は、感動の大作に相応しいものでした。
金田一少年の事件簿
金田一少年の事件簿 (27) (講談社コミックス (2488巻))
- 作者: 金成陽三郎,さとうふみや
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1997/12/16
- メディア: コミック
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金田一少年と言えば、秋山の中では、堂本剛とともさかりえが主演で、演出は堤幸彦のテレビドラマ版です。
あそびファクトリーの『金田一少年の事件簿R』とコラボしたリアル謎解きゲームを遊び、高遠遙一というキャラに興味を持ったので、原作を連続して読みました。残念ながらFILEシリーズでは、高遠遙一の登場頻度は多くなかったですが、それでも想像以上に良かったですね。
Caseシリーズで10巻、第2期新シリーズで14巻、20周年記念シリーズで5巻、R(リターンズ)で14巻と、まだまだ金田一は残っているので、折を見て読んでいきたいです。
限界集落温泉
- 作者: 鈴木みそ
- 出版社/メーカー: 鈴木みそ
- 発売日: 2013/01/09
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2014年に『ナナのリテラシー』を読んで以来、ずっと興味を持ち続けていた、鈴木みそによる『限界集落温泉』を今さらながらに読みました。取り壊し間際の温泉旅館を、ひとりの男があの手この手を駆使して再生するというストーリーラインは、とても良かったですね。
山風短 第三幕 青春探偵団
- 作者: せがわまさき,山田風太郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/08/05
- メディア: コミック
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『くノ一紅騎兵』と『剣鬼喇嘛仏』を読んで以来、ずっと読まなくてはと思っていた、せがわまさきによる山田風太郎の短編を漫画化した作品『青春探偵団』と『忍者枯葉塔九郎』、ようやく読むことができました。
『青春探偵団』の方が好みですね。ジュヴナイル感のある快作でした。
キングダム
キングダム 45 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
- 作者: 原泰久
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2017/02/17
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SCRAPのリアル脱出ゲーム『ある大戦場からの脱出』を遊ぶにあたり、予習として読み始めたのですが、もう面白くて面白くてページを繰る手が止まりませんでした。
主人公は大将軍を目指す名もなき少年だった信と、中華統一を目指す秦王・政。政がやがて中華を統一し、始皇帝になることは誰もが知っていることですが、そこに至る道の苛烈なこと苛烈なこと。海賊王を目指す『ワンピース』のルフィと、大将軍を目指す『キングダム』の信は、ほぼ同じような立ち位置ですが、こちらの方がより高年齢向けで、好みにも合います。少なくとも秋山の好みにはジャストミートでした。出会えて良かったです。
ちなみに脱出は成功しました。
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宇宙兄弟
- 作者: 小山宙哉
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2017/01/23
- メディア: コミック
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『キングダム』同様、これもSCRAPのリアル脱出ゲーム『宇宙飛行士選抜試験』を遊ぶにあたり、予習として読みました。これも良かったですね。秋山は下に妹が2人いるのですが、いずれも優秀なので南波六太には、とても感情移入できて、我がことのように読んでしまいました。
ちなみに脱出は2種類とも成功しました。
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進撃の巨人
- 作者: 諫山創
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2017/04/07
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『進撃の巨人』はアニメ1期の頃にハマって、当時の最新刊まで一気に読んだのですが、毎巻、けっこう激しく物語が動くので、ある程度、まとめて読みたいなあと思っているシリーズです。ほんとうは、もう少し溜めてからと思っていたのですが、電車の広告であの表紙を見た瞬間に、
「一刻も早く、読まざるをえない」
と強く感じました。あれ、ずるいですよねえ。
そんな感じで、うっかり読んでしまい、結果、続きが気になる病に苛まれる今日この頃です。
名探偵コナン
- 作者: 青山剛昌
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2012/09/25
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これもSCRAPのリアル脱出ゲームを遊ぶにあたり、予習として読み始めたものです。映画で見た赤井秀一が好きで、登場する巻まで頑張ろうと思ったのですが『金田一少年の事件簿』と並行して読んだこともあり、この手の傾向の作品に飽きてしまい、一時中断しています。
『金田一少年の事件簿』の項でも書きましたが、想像以上に面白かったです。94巻まで出ているので、まあ、のんびり追いかけていきます。
ちなみに劇場版も、すべて観ました。
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ブラックジャック
ブラック・ジャック (6) (少年チャンピオン・コミックス)
- 作者: 手塚治虫
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 1975/09/01
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こちらはよだかのレコードとあそびファクトリーがコラボしたリアル謎解きゲーム『脱走者緊急手術』を遊ぶにあたり予習として読みました。
手塚治虫の傑作と名高い『ブラックジャック』ですが、多くのひとが絶賛し、人生のベストとして挙げるだけあります。非常に骨太かつインパクトのある物語ばかりで、読むのにも体力を要するほどです。最終巻まで買ってあるので、今年は読み切りたいところです。
ちなみに脱出は失敗しました。
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終わりに
以上、2017年に読んで面白かった漫画ベスト10でした。
昨年はリアル謎解きゲームにハマり、コラボの作品にも可能な限り触れていこうと思ったら、たいへんなことになりました。こんなに漫画を読んだのは、何年ぶりですかね。今年のテーマは積みを崩すことなので、買ったものの着手できていない『名探偵コナン』と『ブラックジャック』は早い内に読んでしまいたいところです。
*1:なんだか不思議な表現ですね。