雲上四季〜謎ときどきボドゲ〜

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レトロな遊園地がファンタジー世界に早変わり『WAR→P! to 花やしき 福音の雷と運命の蕾』の感想

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 数あるリアル系イベントの中でも、ひときわ輝く面白さを持っているWAR→P。その最新公演『WAR→P! to 花やしき 福音の雷と運命の蕾』は、開演165周年を迎えた、日本最古の遊園地、浅草花やしきが舞台となりました。開催期間は1月19日から27日までの土日4日間(計12公演)。感想を書くのが遅れに遅れましたが、1月26日の3日目に参加しました。
 3月9日と10日に追加公演が開催されますので、気になった方は、是非、こちらにご参加ください。
 本記事は感想で、ネタバレには配慮していますが、気になる方は回れ右推奨です。

概要

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 WAR→Pの公演スタイルについては、今までに何度か書いていますが、いわゆるRPGにおけるお使いイベントを、リアルに体験するというものです
 ちょっとボケてしまって恐縮ですが、写真は参加時にもらえるクエストブックというもので、これで現在の自分のストーリー進行状況を管理することができます。


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 表紙をめくると、このようなページがずっと並んでいます。
 NPC(ノンプレイヤキャラ)と呼ばれる役者さんに「困ったことありませんか?」と話しかけると、たとえば「図書館から本を取ってきて欲しい」と言われつつ「クエスト1:図書館」みたいなシールが渡されます。
 このシールを、上部の空欄に貼った上で、図書館に移動し、そこで司書役の役者さんに話しかけると「探している本はこれだよ」と言われつつ、STEP1のところにスタンプを押して貰えます。後は、最初の役者さんに、このページを見せればクエスト達成となります。


 クエストを達成していくと、NPCの依頼内容に変化が生じたり、好感度が上がり、新たな依頼が貰えたりします。
 ゲーム時間は約60分。膨大なクエストのすべてをクリアすることは不可能で、1回のプレイに見ることができる世界観は、ごく一部となります。
 全プレイヤのクエスト達成状況は、スタッフが細かく集計しており、一定人数が特定のクエストを達成するとフラグが立ち、ゲーム時間終了後のエンディング演劇が変わったりします

ストーリー

知恵の国、ウィンズダム。
神秘の国、ミジック。
友愛の国、エリエンド。


三つの国が力を合わせ治めるメリーグラス大陸。
その中心にある豊かできらびやかな都フラリウムは、三国の王のいずれかが治め、
メリーグラスの象徴である『運命の蕾』を守る習わし。
数十年に一度蕾が開き『運命の花』を咲かせるたびに、
王たちは花の守り神による試練に挑み、誰がフラリウムを治めるのかを決める。
いよいよ次の『運命の蕾』が膨らみ始め、試練の準備に慌ただしい三国だったが、
現在フラリウムを治めているウィンズダムの王は試練の辞退を申し出て...?


果たしてフラリウムは誰が治めるのか?
『運命の蕾』は、どんな花を咲かせるのか?


すべては、ワープゲートをくぐりメリーグラス大陸に降り立つ主人公――
つまり、あなた次第なのです。

http://7th-castle.com/war-p/008/

 今回は、浅草花やしきという遊園地が、メリーグラス大陸にある都フラリウムとなります。
 メリーグラス大陸には、同盟関係にある3つの国があり、守り神に選ばれた人間がフラリウムを治めることになります。プレイヤはゲーム開始時に、いずれかの国の国民となり、王や姫、王子や従者たちのクエストを達成していくことで、どの国の人間がフラリウムを治めるのか、物語を動かすことになります。

WAR→Pの楽しみ方

 WAR→Pの公演の楽しみ方は、他のリアル系イベントとは一線を画しています
 まず、大きな形式の違いを挙げると、複数回の参加が許容されています。と言うか、ざっくり言ってしまうと、何なら複数回の参加がオススメであるくらいです。
 オープニングがあって、役者さんの与えるクエストを達成するゲーム時間があって、その結果を受けてのエンディングという形式自体は変わりません。けれど、上述の通り、1回のプレイで、すべてのクエストを達成することは不可能なように出来ている以上、主体的に動けば、参加するたびに異なる体験が得られるのです。さらに、展開次第では、エンディングも変化しうるわけで、その差も含めて楽しみたいとなると、最低でも2~3回は参加しないと奥深くにある面白さは覗き込めません


 とは言え、1回の参加費は3000円と安くありません。
 今回は熟考の末、3日目の1回目と2回目に参加することにしました(場合によっては、3回目の公演の当日券をその場で買ったり、翌日の4日目にも参加することを視野に入れつつ……)。

感想

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 WAR→Pの公演のなかでは、過去最高に好きでした
 普段のBASEMENT MONSTARで開催される公演も好きなのですが、やはり花やしきが舞台ということで、空間が広々としていて、明るく、スケールが大きかったように感じました


 1回目の参加は、情報収集と割り切って、まずは、この世界観に慣れることと、どのNPCがなにを考え、なにを目指しているのかを、おおまかに捉えることにしました。到達したエンディングは「勇気の花と蛍色の福音」でした。
 今回公演はエンディング数が3×6と発表されていました。そして、秋山が参加した7回目の公演に至るまで、発表された後半エンディングは「蛍色の福音」だけでした。
 どうやら、そうとう主体的に動かないと「蛍色の福音」以外は見られない作りになっている様子です。


 と言うわけで、2回目の参加においては、1回目とはまったく異なる動きをしてみたところ、辿り着いたエンディングは「黄金色の福音」。もちろん秋山ひとりの働きではなく、秋山と同じように考え、同じようにこの先に違う展開があるのではないかと考えたプレイヤ全員が物語を動かした結果ですが、自分も少し貢献できたのかなと思うと嬉しい限りです。
 ちなみに、この回の、肝心のシーンは見逃しました。
 民族大移動の直前、あの場所に違いないということでいち早くその場所に辿り着いたのですが、NPCを追い越してしまい「あれ、間違えた?」といったん戻ってしまい、「やっぱりあそこで良かったんだ!」と舞い戻った瞬間、あのシーンが終わってしまいました。ぐぬぬ。


 惜しいですが、仕方ありません。
 泣いても笑っても1回限りであることがWAR→Pの最大の魅力なのですから

一緒に遊んだぺこらさんのコメント

あのシーン、見られなかった! マジ見たかった。なんだったの! 誰か教えてほしかった。親切なひとはいなかった……

ぼくらが少し先走り過ぎたというのは、あったかもね。もう少し落ち着いて、全体の行く末を見守って、なんなら他のプレイヤにくっついて移動していても良かった

他のプレイヤと協力しても、人によって得られている情報が違うから、ちょっとだけ共有してもらっても、かえって分からなくなるよね

それは、あるね。フラグに関係なく、キャストさんのファンで、キャストさんと語りたいひともいるみたいだしね

それにしても会場が広かったね。けっこう走り回ったね

花やしき、久しぶりだったね。NAZO劇さんの『夜の浪漫遊園地からの脱出』以来かな? まあ、あのときは夜開催だから、イルミネーション豪華で、昼開催の今回とは雰囲気が違ったけどね

終わりに

 と言うわけで『WAR→P! to 花やしき 福音の雷と運命の蕾』の感想です。
 冒頭にも書きましたが、3月9日と3月10日に追加公演が開催されますので、気になった方は、是非、遊びにいってみてください。絶対に満足できます。