よだかのレコードさんによる、ドラマチック謎解きゲーム第17弾『OMEGA 少女とロボと青い空』が2019年3月5日より始まりましたので、早速、遊んで参りました。たいへん面白かったので、感想記事を書きます。
ネタバレには配慮していますが、気になる方は回れ右推奨です。
開催概要
よだかのレコードさんは、JR新宿から歩くこと15分、西新宿の片隅に「よだかのドラマチックルーム」という拠点を構えていて、その公演の多くは、そこで開催されます。
平日は事務所として利用し、休日は金土日と謎解きゲームの会場となっていましたが、最近は火水木と平日公演を開催し、金土日と休日公演を開催するというスタイルに変えてきている様子です。
そして、新作となる『OMEGA』は、まさかの平日開催分!
最初に知ったときは、なかなかにチャレンジングだと思いましたが、よだかのレコードさんの新作に餓えている熱狂的なファンは、平日夜だろうが何だろうが時間を作って足を運ぶので、新作を平日に開催し、評判の良かった過去作を休日に再演するのは理にかなっているのかもしれません。
ストーリー
10歳の誕生日に
https://www.yodaka.info/event/1903omega/
組み立て式ロボット「オメガ」を
プレゼントされた少女
彼女が作り上げるのはお友達か
それとも
多くの謎解きゲームにおいて、プレイヤは主人公となり、物語世界に入り込み、たとえば密室から脱出したり、爆弾を解体したり、ときには魔王を倒して世界を救ったりしますが、この『OMEGA』において、プレイヤは語り部となります。
物語世界に登場するのは、少女ナナとロボットオメガ。プレイヤは、ナナが直面する謎や暗号を解き明かすことで、物語を語り進め、エンディングに辿り着くことを目指します。
感覚的には、謎を解かないと先を読み進めることができない絵本。そんな感じでした。
難易度(秋山が参加した回)
参加チーム:5チーム
成功チーム:2チーム
成功率:40%
難易度的には、安定のよだかのレコードで、SCRAPだったら中謎に仕立て上げそうなものが、惜しげもなく小謎で出されていて、内心「こんな序盤で、こんな閃きを要されるの!?」と舌を巻きました。
最終局面には、わりと余裕をもって臨めたのですが、大謎に苦戦を強いられ、最終的にタイムオーバー。感覚的には、後1分あっても駄目だけれど、5分あったら解けきれていたなという感覚です。成功チームも2チームありましたし「こんなの絶対無理!!???」という感じではなく、後1歩感が強かったです。
感想
元々、よだかのレコードさんは物語性の強い謎解きを得手とされる団体さんですが、今回は特にその傾向が強かったです。
最初はものづくりが趣味な女の子が、組み立て式ロボットを組み立てて、ロボットと友情を育む物語かと思いきや、物語が進むたびに、どんどん意外な真実が明らかになっていって、世界観も物語も想像以上に作り込まれていました。
謎を解いて、物語を読み進める。まさに、そんな印象のある重厚な体験でした。
また、よだかのレコードさんと言えば、もうひとつの特徴がモノ感のある公演。
せっかくのドラマチックルームまで足を運んでいるのですから、そこにしかないものに触れていきたいですよね。
そういう意味で今回は凄かったです。
インパクトという観点では『クラインの壺』や『脱走者緊急手術』くらいでしょうか。後は『精神暴走フラグメント』。なかなか他にはない体験が得られました。
一緒に遊んだぺこらさんの感想
面白かったよ! 女の子、可愛かったね。ロボも可愛かったよ。謎は……たくさんだったね! いつもより、いや、いつもくらいかな、いや、いつもよりなのかな
よだかのレコードは、基本、謎多めだよね。読み物も多めだよね
けっこう壮大なお話だったよね。まさか、そんな話だったとは思わなかったよ
SF感あったよね。言うなれば青春SF、もしくは成長SF
青春かなあ。成長は分かるけどね。いい話だったよ
終わりに
物語の重厚さ、アイテムの特異さ、謎の難易度、どれを取ってもベスト級!
開催は火水木に限られますが、2019年5月30日まで3ヶ月にわたって開催されますので、是非、期間中に足を運んで、挑戦してみてください。
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他にも、リアル謎解きゲームの感想を書いています。こちらは、今日現在、遊べるものだけをまとめたもの。是非、どうぞ。