こんにちは、秋山です。
ステイホームしてますか?
今年の1月中旬くらいの身の回りのあれこれを振り返ります。新型コロナウィルスの話に辟易している方は、回れ右推奨となります。
書こうと思ったきっかけ
特に、なにかを訴えかける記事ではありません。
1月から今にかけて、身の回りでなにがあって、どう感じたかを書き記しておきたいと思っただけです。今、読んでいただいても構いませんし、後になって「当時は、こうだったんだ」と振り返っていただいても構いません。
今日は、そういう記事です。
はじまりは1月
新型コロナウィルスの存在を、最初に意識したのは1月の上旬から下旬にかけてだったかなと記憶しています。
社内で昼休みを迎えるときは、営業部の他のメンバーを誘ってお昼ごはんを食べに行っていました。その日も、デスクにいる営業に声をかけ、近くの食堂へ向かいました。
秋山をいれて5人か6人だったかな。
料理が来る前に、コロナの話題を振ってみたら「コロナって何ですか?」というメンバーもいれば、「2月に旅行予定だったんですが、キャンセルすべきか悩んでます」というメンバーもいて、意識に差があるなあと感じました。
雑談のネタから、身近な存在としてコロナを捉えたのは、1月27日、GMOインターネットグループが一斉在宅勤務が始めたときです。
GMOが本社を構えるのは渋谷、確かに多くの中国人観光客が集まります。とは言えセルリアンタワーは、いわゆる渋谷の中心部からは少し外れます。どちらかと言うと、話題性……たとえばGMOはシェスタ制度を取り入れていたりもしますが、いちはやく在宅勤務に着手した、その先進性を謳いたいのだなと理解しました。
彼らの選択が、英断と判断されるか、愚かと判断されるかは、後の展開に掛かってくるでしょうが、賭けとしては悪くないように思えましたし、相変わらず熊谷正寿氏(GMOインターネット代表取締役)の経営センスは良いなと思いました。
その翌晩、奈良県のバス運転手がコロナに感染というニュースを見ました。
たしか国内では6人目だったでしょうか。秋山が、このニュースを特に覚えているのは、この人物と、それまでの5人には明確な違いがあったからです。
それまでに報道されていた、すべての感染者は、中国からの渡航者でした。彼らは中国で感染し、その後、日本にやってきただけです。しかし、このバス運転手は異なりました。中国への渡航経験はなかったそうです。
その代わり、武漢からのツアー客を乗せ、都内を走ったそうです。
ヒトヒト感染、という言葉を見ました。
その夜、秋山は会社PCを立ち上げ、部内の飲み会を中止しませんかというメールをしたためました。
警戒する2月
元々、喉が弱い方で、風邪を引くと、咳だけが1~2ヶ月にわたって残ることがあります。
あらゆるものをもったいないと考える性格で、体力の限界まで活動したくなってしまうのですが、ここ数年は、意識的にセーブしようと考え、からだに気を遣っています。
その延長線上で、コロナ対策ということもあり、石けんを用いた、しっかりとした手洗いを徹底することにしました。
トイレの流しで、時間をかけて手を洗っていると、手を洗わずにトイレを出ていくひとが相変わらず多いなと感じましたが、特に問題意識は持ちませんでした。
コロナが激化すれば、彼らも意識を変えるかもしれませんし、あるいは手を洗わなかったひとから順に死ぬことで淘汰されるかもしれませんし、はたまた早々に特効薬が開発されることで、なにも変わらないかもしれません。
いずれにせよ自分は手を洗う。それだけのことでした。
花粉症ということもありマスクの着用も徹底しました。
むしろ、体感的には、目に見えないコロナよりも、目に見える花粉症の方が困った存在でした。
日々、コロナの報道がさかんにされていましたが、都内の感染者数はゆるやかなままで、日本人はもともと潔癖症が多く、感染症に対して強い民族なのではないか? そんなことも考えていました。
2月下旬に「この2週間が大事」として、イベントの自粛や不要不急の外出を控えるようメッセージが出てきました。演劇やリアル謎解きゲームの開催延期や中止が発表され、土日の予定が一気に空いていきました。
その一方で、興り始めていたマーダーミステリーのムーブメントは、まだ自粛できる余力があるわけでもなく、開催を続けていたので、これ幸いとばかりになくなった謎解きの予定を埋めるように、マーダーミステリーの予定を入れていきました。
もちろんマーダーミステリーは、密室で、他プレイヤーと密談の過程で近づくこともあります。しかし、会場につくなり手洗いを実施し、マスクしつつ、他プレイヤーが喋っているときは、口を閉じていれば大丈夫では? その程度の感覚でした。
3月12日に、草場純氏と開催している第11回トランプ勉強会についても、開催を中止することとしました。
この時点では自粛するのは2週間だけで、この2週間を断絶することで日本はコロナから解放されるのであろうと甘く……極めて甘く考えていました。
危機感の高まる3月
3月は20日(金)から22日(日)に掛けての3連休の前と後とで、少し状況が変化したかなと感じました。
前半に関しては、上述の通り「ここ2週間」を意識して各種イベントの自粛があったからです。そんな状況から生まれた言葉が自粛疲れ。目にした瞬間に、少し笑ってしまいましたが「ここ2週間」が終われば、また楽しい日々が待っている、そう思っていたのは秋山だけではないでしょう。3月20日の3連休以降のイベント開催は許される。そんな風潮があったように感じられました。
この頃は、まだ会社の在宅勤務の制度に限界があり、その制限の中で活用しました。
3月21日の第95回ミスボド蒲田は、予定通り開催することにしました。
ちなみに2月開催時は、手指消毒用アルコールと、使い捨てマスクの無料配布を実施しましたが、3月時点でマスクは希少価値の高いものとなり、無料配布は実施できませんでした。
この日は、消費者生活センターの職員さんとも相談し、普段は開けられない窓を開け、換気をよくして、プレイヤー間の距離が離れるよう参加者数も減らして開催としました。
3連休の後「ここ2週間」は、まやかしであったことが分かりました。
オリンピックの延期が決定し、その直後から東京都のコロナ感染者数は急増し、緊急事態宣言発令と続き、一気に慌ただしくなりました。
どうせ有給休暇が余っていることもあり、消化のよい機会だという後押しもあり、自主的に在宅勤務を始めました。
そして3月の末。
愕然とするニュースを見ました。
秋山の担当顧客の1社から、コロナの感染者が見つかったことにより、その事務所が封鎖されたのです。当該顧客へは、直近でも何度か訪問しており「これは死んだかも」と思い、ぺこらさんに謝ると同時に、会社へも念の為、報告しました。
変化と順応の4月
4月に入ってから在宅勤務制度が全社員に適用されたので、有休を消費せず、そのまま在宅勤務を始めることにしました。
「営業はほとんど在宅勤務制度を使ってないよ」であるとか「営業が客先を訪問しないでどうするの」みたいな声を、すべて無視して、家から出ませんでした。その代わり、出社している営業以上にパフォーマンスを発揮しなければと考え、できうる限りのことを在宅で始めましたし、一時期は部内でもっとも売り上げた瞬間もありました。
この頃になると、マーダーミステリーも開催中止となり、ひとつだけ開催されていたリアル謎解きゲームに参加しましたが、それ以外の趣味で外出することはなかったです。
4月4日に予定されていた第96回ミスボド蒲田は、3月の時点で開催中止を発表していました。
今までにミスボド蒲田を中止したことは1回だけでした。
仕事で、どうしても客先を訪問せざるをえず、大田非電脳系ゲーム倶楽部の笹親父さんに頼みこみ、代わりに同会を開催して、ミスボドに参加を予定していた方々を受け入れていただきました。
完全に中止としたのは、8年にわたる活動のなかで初めてのことです。自分でも驚きましたが、開催できなかったことが想像以上にショックで、ネタにすることすらできませんでした。
誰かと関わったり、繋げたり、楽しませたり、企画したり、開催したり、主催したり、そういうのは大好きですが、秋山自身は、自分のことを根は暗く、引きこもりタイプと考えています。
在宅勤務で1日家で仕事して、趣味で外出することはない生活に対して、今のところ苦になっていません。
しかし、世の中にはそうでない、そういう類のストレスに弱いタイプの方もいるだろうと思っています。秋山は、まだ自宅でぺこらさんとボードゲームや持ち帰り謎が遊べますが、もし独り身だったら、やはり辛く感じたかもしれません。そういう想像はできます。
自分にできることはないだろうか?
そう考えて『光より遅く』のオンライン開催を考えました。
さすがに特定されかねないので、今までもちょっとだけ嘘やタイミングずらしを盛り込んでいましたが、これは完全に伏せさせてください。
とある理由から全社員に在宅勤務が徹底されるようになり、4月のある時期から大手を振って在宅勤務ができるようになりました。
秋山の会社は、日本企業にしては、オープンだったりグローバルだったりしますが、それでも、まだまだかたいところがあるなと感じました。
商社なので営業が強い会社であり、結果を出している営業であれば、わがままが通用しますけれど……いや、これは、環境によらないかもしれませんね。結果を出し、自分で主張し、自らの責任のもとに判断、主張をしていかないと何も変えられないのは、どんな環境でも、おそらくは同じでしょう。
5月から先の世界について
「楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する」これは京セラや第二電電(現KDDI)の創業者である稲盛和夫氏の名言ですが、今こそ、これを引用したい時だなと思います。悲観的に計画しましょう。
これからの社会や世界については、落合陽一氏の提唱する、ウィズコロナという考え方が、いちばんしっくり来ます。
つまり、コロナが完全に払拭され、2019年以前の世界に戻ることはなく、我々人類は、コロナと寄り添う日々を始めるのだという考え方です。
確かに楽観的に考えれば、コロナに対する特効薬が開発され、世界はビフォアコロナ(コロナ以前)に戻るかもしれません。
でも、悲観的に計画してみましょう。
もし特効薬が開発されなかったら──。
その時、人類は、二度と密な関係性を取り戻すことなく、ソーシャルディスタンスを保ったまま生きていくのでしょうか?
そうなるかもしれませんし、そうならないかもしれません。
『銀河英雄伝説』ではないですが、現在の我々の行動是非は、すべて後世の歴史家が判断することであって、今は、信じて突き進むしかないと考えています。
1月28日から在宅勤務を始めたGMOは英断だったと思いますし、他メンバーの声を無視して自主的に在宅勤務を始めた秋山の判断も悪くなかったでしょう。
4月に入ってから、ぺこらさんに付き合って、延々と『セーラームーンR』を見たり、大量のボードゲームや持ち帰り謎を崩したり、『光より遅く』のGMに励んだりして、家のなかで過ごしています。
5月30日のミスボド蒲田も、6月13日のミスボド蒲田も中止を発表しました。
7月11日に仮予約を入れていますが、入金しないまま開催しないこともあるでしょう。
それどころか、8月以降も開催しないかもしれません。
そうなると2020年3月21日に開催した第95回ミスボド蒲田が、最後のミスボド蒲田だったことになります……とても、とても残念なことではありますが。まったく、やれやれです。
3月24日、ゲームマーケット2020春の開催自粛が発表されたとき、崩れ落ちました。
大阪に続き春まで中止では、もはや2020秋以降の開催は絶望的ではないでしょうか。秋山がアークライト社の経営層であれば、どんなにボードゲーム愛があったとしても、ちょっとやそっとの事情がないと踏み切れません。
4月17日に公開が予定されていた『名探偵コナン 緋色の弾丸』も延期されました。FGOのGW中のコラボイベントも延期されました。
テレビで見る番組も再放送が目立ち始め、タレントさんたちは自宅からリモートで撮影に臨まれているのを多く見かけます。
七日と道徳、ジョーカーチケット、すゞひ企画存続の危機からの脱出。けっこうチケットを買いました。
舞台ニューロストレガシー、DAZZLEのNORA、しあわせ学級崩壊の幸福な家族のための十五楽章、よだかのレコードのシークレット公演……また、開催されることを願います。
米国株式は戻るのでしょうか。
3月上旬、総資産が激減したことに驚きましたが、トランプ政権を信じて、追加投資してしまったので、米国の動向によって秋山の生活は大きく変わることでしょう……。
日本の安倍政権について、皆さんは、どう思われてますでしょうか。
一時期、日本の総理大臣は短期間で変わる傾向にありました。これでは諸外国に示しがつかないと考え、政策に関係なく自民を支持していましたが、数年前から安倍政権は長く続きすぎたようにも感じています。
どの党が良いかは明言しませんが、競争性があった方が健全なのではと感じます。
幸いなことに、少ないながら金銭的な余裕はあります。
10万円給付を今すぐ貰わないと死んでしまう! みたいな感じではありません。
でも、永続はしないでしょう。
日本では社員の首を切るくらいだったら、消耗して倒産を迎え入れる傾向があるように感じています。体力の少ないところから倒れていって、それは波及することでしょう。いまは平気かもしれませんが、その平気がいつまでも続くとは限りませんし、余裕や安寧のなくなかったところから暴力や混乱は生じていくことでしょう。
優雅な生活が最高の復讐である……いったい誰に対する復讐かは分かりませんが、これからもなるべく優雅な生活を送ることができるよう、自分にできることはやっていきます。
終わりに
思いつくままに書き綴ってしまいました。
いずれ読み返したときに、すべて杞憂であったことを笑う日がくることを切望します。