雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

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口の悪い女記者が暴く世界で一番幸せな田舎町の秘密『The Good Life』の感想


 White Owls社によるオープンワールド型の推理ADV『The Good Life』を途中まで遊びました。
 ストーリー性は非常に良かったので感想を書きます。

ゲームの概要

 プレイヤーは借金を抱える女記者ナオミ・ヘイワードになります。
 二言目には「くされ地獄だぜ」と悪態をつく彼女が受けた依頼は「世界で一番幸せな場所」という異名を持つイギリスの田舎町の謎を解き明かすこと
 夜になると住民たちがネコやイヌに変身するのを目撃し、ナオミ自身も動物への変身能力を身に着けてしまう。姿を変えつつ田舎町レイニーウッズの謎を暴く!

ゲームの感想

 雰囲気は、とにかく最高です
 オープンワールドとして作られたイギリスの田舎町は完成度が高く、そこに暮らす一癖も二癖もありそうな住民たちは、誰も彼も魅力たっぷりです
 主人公のナオミは、ほんとうに口が悪くて、すぐに「くされ地獄だぜ」と言うのですが、いつも明るい口調なので憎めません
 ネコに変身して屋根に登ったり、イヌに変身して匂いを辿ったり、独自の要素もよくできていて面白いです。
 特に第1章「GOLDEN EGGS!?」の中盤に待ち受ける展開が驚きで、一気に物語に引きずり込まれます


 と、ここまで良かったところを列記しましたが、冒頭に書いた通り、途中までしか遊んでいません。
 ルートAを終え、他のルートを少し進め、合計4時間プレイしたところ、コントローラーを手放すことにしました。


ゲームとして面白くなさすぎる……!


 そうなのです。
 ストーリーは最高だし、キャラクターも素晴らしい
 なのですが、操作性は今ひとつですし、とにかくお使いクエストが多いです
 ひとつお使いを済ませて、面白くて牽引力のあるストーリーパートが始まったと思ったら、またお使いをやらされるはめになるのです。
 マップも無駄に広すぎて、町の中央はいいのですが、ちょっと離れると、ただひたすら変化に乏しい道が続き「こんなところまで田舎感を出さなくてもいいのに」となります
 一応、ファストトラベルも用意はされていますが、祠同士でしかジャンプできませんし、その祠だってお金を払って解放しないと使えるようにはなりません。
 田舎暮らしの再現度を高めるためか、主人公には疲労度や空腹度などが設定されているのですが、それらを最適に保つためには定期的な睡眠や食事が必要で、ストーリーの続きを見るために、せっかく遠出したのに、寝るためにいったん自宅に帰らなければならなかったりして、断続感があります。
 また、複数クエストを一気に処理しようと思っても、そのクエストを指定した状態でアクションしないと達成扱いにならなかったりして……、


とにかく全体的にゲームとして不満が多い!


 と言うわけで、コントローラーを放り出した次第です。
 苦行としか思えない時間もけっこうあって、10時間くらい遊んだつもりでしたが、4時間しか遊んでなくて驚きました……。

終わりに

 上述の通り、ストーリーそれ自体は面白いですし、続きが知りたい、結末が知りたいという気持ちは強くあります。しかし、ゲーム性の悪さに阻まれて、エンディングまで辿り着けませんでした……
 お使い苦手じゃないよ、ちょっとくらい操作性が悪くても気にしないよという方は楽しめると思います。わたしの代わりに、ぜひクリアしてください!