雲上四季

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

見た目と性格は必ずしも一致しない

 先月の話ですが、bk1で面白そうな新書を見つけました。タイトルは『男は、なぜ缶コーヒーが好きなのか?』です。
 身近に「何はともあれコーヒー」というひとがいて、気がつけば、いつも片手に缶コーヒーを持っているのです。そのひとに感化されて、何度か、缶コーヒーを昼食後や、昼過ぎに飲んでみましたが、習慣化には至りませんでした。量販店でまとめ買いするならまだしも、自販機や店頭で缶コーヒーを買うと100円〜120円します。1日に3本も飲めば、1ヶ月でそれなりの額になります。いったい、缶コーヒーの何が、そんなに魅力的なのでしょうか……?
『男は、なぜ缶コーヒーが好きなのか?』は、そんな秋山の素朴な疑問に回答をもたらしてくれそうな良書に見えました。
 そんな訳で、とりあえずカートに入れました。そして、次の日、都内の某書店にて、偶然、この本を見つけるのです。
「あ、昨日、カートに入れた本じゃん。後で買うけれど、ちょっと立ち読みしてみるか」
 ぱらりとめくって、数ページほど目を通し。それから。


 帰宅したら、カートからこの本を消すことを決意しました。


 買う前に気付くことができたのは僥倖でした。
 あるいは、ネットで目次を確認していたら、カートに入れることすらしなかったでしょう。

プロローグ 幸せを呼ぶ「恋」と「結婚」
第1章 男は、なぜ缶コーヒーが好きなのか?-「男性脳」の習性を理解すれば、男を手玉に取れる!?
第2章 男は、なぜ浮気するのか?-「正しい尽くし方」で、男の浮気を食い止める
第3章 男は、なぜ「おふくろの味」を求めるのか?-愛は口から入る。男の胃袋をつかもう!
第4章 敬遠される女のしぐさ-「男性脳」が受け入れられない七つのタイプ
第5章 男が幸せを感じるモテる女の10の習慣-「男性脳」が喜ぶツボにアプローチ

 そう、この本は、男がどうして缶コーヒーを好きなのかを、生物学的に分析している本ではなかったのです!
 男が缶コーヒーが好きなのは、気軽に楽しめるから。固有の銘柄が好きなのではなく、据え膳食わぬはなんとやらの理論で缶コーヒーを飲んでいるのですと大上段に決め付けて、そのまま婚活テクを指導する本だったのです。いやあ、危うくとんでもない本を買ってしまうところでした。アステ新書、要注意ですね。