雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

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物語要素の強い謎解きボードゲーム『ローメモリー』の感想

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 エッセンシュピール2019の新作『ストーリードリブン脱出ゲーム:ローメモリー』を遊びました。
 ネタバレには配慮していますが、気になる方は回れ右推奨です。

ゲームの概要

 日本では、ストーリードリブン脱出ゲームとして知られている本作ですが、BGGには『Escape Tales』というシリーズ名で登録されており、こちらの方が海外では一般的かなと思います。
『EXIT』や『アンロック!』の同じく、謎解き系のボードゲームの系譜にありますが、ゲームブックの文化をより強く取り入れており、文章量も多く、物語要素がとても強いです
 本作は、シリーズ第2弾ですが、前作とストーリー的なつながりは一切なく、メカニクスが同じであるだけです。
 舞台は西暦2060年という近未来。
 エリザベスという女性が巻き込まれることになる数奇な運命を描いたSFです。
 物語は全3章に分けられており、章ごとに主人公が異なります。プレイヤーは3つの章を経て、3人の人物から、この事件を俯瞰することになります
【2020年8月25日】グループSNEさんより、日本語版発売中です!

グループSNE ローメモリー

グループSNE ローメモリー

  • 発売日: 2020/08/21
  • メディア: おもちゃ&ホビー

ゲームの感想

 良かったですね
 ストーリーが難解で、特に終盤の展開は、どこまでが現実で、どこまでが幻覚なのか分からないほどSF的で、首を傾げることになりましたが、この難解さも含めて、良いなと感じました。


 プレイ時間はルール確認に25分、チュートリアルに2時間、第1章に3時間、第2章に2時間、第3章に2時間半で、合計約10時間でしょうか。
 長文英語を訳しながらだったので、時間が掛かりましたが、すべて日本語化されていたとしても4~5時間は掛かることでしょう
 専門的な用語も多く、和訳には苦心しましたが、それだけにクリアしたときの衝撃と言うか、驚きは得がたい体験でした。


 やや話が逸れますが、デザイナーの方が、非常に長身で驚きました。2メートル近くあるのではないでしょうか。ドイツでお会いした際に、箱にサインも貰いました。

一緒に遊んだぺこらさんの感想

3章に分かれていたから、区切りがつけやすくて中断しやすくて、全体では長かったけれど、適度に休めたし、遊びやすかったと思う

それは、確かに。第1章が3時間かかったから、この時点で第2章と第3章も、それぞれ3時間くらい掛かるんだろうなと予測が立てられたのも良かったね

チュートリアルがあって良かったよね。ご主人の部屋に閉じ込められるのって、何なの? って思ったけどね

チュートリアルは、アウェイクニングにもあったんじゃないかな? あれで、システムと言うか、遊び方の基本が分かるの、いいよね

結局、エリザベスって……、

ぺこらさん、それネタバレ……!

終わりに

 既にシリーズ第1弾『アウェイクニング』はグループSNEより発売されており、本作『ローメモリー』も発売が予定されています。
 ストーリーが難解で、訳すのが難しく、完璧に理解したとは言い切れないので、日本語版が出たら買って再プレイを予定しています。楽しみですね!