エッセンシュピール2019の新作、デザイナーJeppe Norskerによるレオポルド3部作『50クルーズ:死の振り子(50Clues:The Pendulum of the Dead)』『50クルーズ:白き眠り(50 Clues:White Sleep)』『50クルーズ:レオポルドの運命(50 Clues:The Fate of Leopold)』を遊びました。日本語題は、すべてたった今、考えました。
ネタバレには配慮していますが、気になる方は回れ右推奨です。
ゲームの概要
『EXIT』や『アンロック!』等と同じく、リアル謎解きゲームを、ボードゲームの形に落とし込んだゲームです。カード以外のコンポーネントはないため、海外の謎解きで言えば『デクスケープ』シリーズに近しいと言えます。
違いは、なんと言っても物語要素が強いことでしょう。3作通して、マリアという女性が主人公となり、プレイヤーは魔王レオポルドの復活を阻止する彼女を演じることになります。
パブリッシャーがイマーシブパズルゲームと銘打っていますが、イマーシブシアター感はありません。
ゲームの感想
プレイ時間的には1作目が1時間50分、2作目が1時間20分、3作目が1時間10分で計4時間20分。
難易度は一定だったと思うので、後になるほどプレイ時間が短くなっているのは、単に慣れたものだと思われます。
エッセンシュピール新作の中では、わりと期待値の高かったゲームです。
面白そうだなと思ってBGGでチェックしていたら、デザイナー本人からコメントを貰い、ドイツでブースに立ち寄ったときも挨拶させていただき、箱にサインを貰いました。
謎解きゲームとしては、完成度が高く、楽しく遊ぶことができました。
答えが分かったらアプリに打ち込むのですが、適度な難易度で歯ごたえがありました。
謎、と言うか、個人的には、ストーリーの方にびっくりしました。確かに、魔王レオポルドの復活を阻止するのだ! という時点で「ちょっとオカルトが入ってるのかな?」くらいに思っていましたが、1作目の後半に入ったあたりから急速にトンデモ感が出てきてびっくりしました。
ただ、一度、この傾向が分かれば、かえって楽しめると言うか、ノリノリで遊ぶことができました。
一緒に遊んだぺこらさんの感想
これ何系なの? ホラー? ファンタジー? 何? SFなの?
サイコホラーかなあ
お化けとかじゃないんだけど、呪術的な感じだったよね
オカルト入ってたね
それだ! それが、いちばんしっくり入ってる! カードがすべて、モノトーンに統一されていて、雰囲気が出ていたと思う
小説の挿絵みたいなね。それは、パッケージにも現れているよね、白とグレー、そして赤
カード同士を組み合わせるのは良かったと思う
鍵穴に鍵のカードを使ったりね
終わりに
日本では今のところ発売予定がないと思われる作品ですが、謎解きのレベルは高く、ストーリーもちょっと突飛で面白いものなので、いずれかの国内パブリッシャーさんから出ると良いなと思う次第です。