エッセンシュピール2018で発表され、先だってグループSNEより日本語版が発売された『ストリードリブン脱出ゲーム:アウェイクニング』を遊びました。
ネタバレには配慮していますが、気になる方は回れ右推奨です。
ゲームの概要とストーリー
妻に先立たれたサミュエルは、一人娘のリジーと穏やかな日々を送っていました。しかしその娘が原因不明の昏睡状態に陥ってしまいます。絶望の淵にあったサミュエルがすがったのは一冊の魔導書でした……。
http://www.groupsne.co.jp/products/bg/awakening/index.html
プレイヤーたちはサミュエルの立場になり、娘を救うために記憶の世界の冒険へと旅立ちます。
ストーリードリブンって、ちょっと耳慣れない言葉ですけれど、物語要素が強い、ストーリーの比重が強い、と認識しています。
多くの謎解き系のゲームは「君たちは、気づいたら密室にいた。何とかして脱出しよう!」と、これといったストーリーはなく、ソリッドな感じですが、このゲームの場合、主人公が夢の世界に入る理由から、その世界で繰り広げられる冒険まで、わりと長文で説明がされており、没入感は強め、と言えます。
また、マルチエンディングとなっており、プレイヤーの選択によって解ける謎が変わったり、結末が変わったりします。
感想
エスケープテイルズシリーズは、今のところ第1弾である本作『アウェイクニング』と、第2弾である『ローメモリー』の2作がリリースされています。エッセンシュピール2019において購入した英語版『ローメモリー』の方を、先にプレイしてしまったので、リリース順をさかのぼる形でプレイしたのですが、非常に面白かったですね。
『ローメモリー』でも見られた独自の探索システムは健在で(こちらの方が先なんですけどね)、オリジナリティは充分!
ストーリー要素は、SF要素が強く、様々な解釈を許す『ローメモリー』と比較すると、この『アウェイクニング』は、よりホラーチックで、物語的にも娘を救うという点は一貫していたので、一直線に感じました。
謎解きのレベルは、全体的に高めで、満足度も高かったです。プレイ時間は3時間40分、非常に充実した、密度の高い時間を過ごすことができました。
やっぱり物語要素があるだけで、ただの謎解きも、グッと面白くなりますね。
マルチエンディングは良かったですけれど、繰り返し遊べる……は、売り文句として、どうなのかしら? と首を傾げました。厳密に確認はしていませんが、多分、2周すれば、すべての謎を体験できてしまいますし、グッドエンドを探すために、何度も遊ぶゲームではないなあという印象です。
一緒に遊んだぺこらさんの感想
ふつうの謎解き系のゲームだと、ヒントや答えもカードで表現されるけれど、このゲームはアプリが有効活用されていて良かったね。もし、アプリじゃなくて、カードだったら、多分、カードの枚数が2倍くらいあったんじゃないかな
そもそも、謎やアイテムも、すべてユニークなイラストで表現されたカードで用意されていて、コンポーネント的に、かなり豪華と言うか、手間が掛かっているのを感じた
謎もクォリティが高かったと思う。量もいっぱいあったし
ストーリーも重厚だし、物足りなさゼロ
マルチエンディングだったけれど……またやる?
やらない
だよねえ……
終わりに
既に2作目『ローメモリー』の日本語版も、グループSNEよりリリースが告知されているので、楽しみですね!