雲上四季

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

『サガ2 秘宝伝説 GODDESS OF DESTINY』をクリアしたよ!

 1990年に発売されたゲームボーイソフト『Sa・Ga2 秘宝伝説』のDSリメイク版サガ2 秘宝伝説 GODDESS OF DESTINYが連休前に発売となりました。久しくゲームを予約してまで買うということはしていなかったのですが、DSi同梱版のデザインがあまりに格好良いので、半ばDS本体目的で買ってしまいました。

どんなゲーム?

 こんなゲームです。

リメイク前とはどう違うの?(前編)

 自分のことで恐縮なんですが、実は携帯ゲーム機の3Dで苦手なんですよね。据え置き型ゲーム機をテレビに繋いで大画面でやる分には、特に気にならないんですが、画面が小さい場合は、やはりドット絵が最適であるような気がするのです。
 そんなわけで、FF3も、FF4も、ドラクエ9も食わず嫌いをしていて『サガ2』にも、同様の不安があったのですが、開始10分後には、もうわりと慣れてました。いいですね、3D。
 リメイク前との主な違いは、やっぱり見た目ですよね。白黒ドット絵がカラー3Dとなり、敵との遭遇が『ロマンシングサガ』以降のシリーズのようにアカウント形式になっていたり、『サガフロンティア』以降のシリーズのように連携が出来るようになっていたり、マップアビリティが使えたり、ミューズとの親密度を上げると戦闘中に助けに来てくれたり、使用した運命の糸に応じてチームの称号が変わったり、それによって発生するサブイベントが発生したりしなかったり、肉食い図鑑で今までの進化の系譜が見られたり、亡者の闘技場や魂の暗域で強敵とバトルできたり、2周目にアイテムを8つだけ引き継げたり、……変更点は、これぐらいですかね?
 で、これだけ変わっていて、さて、リメイク前とどう違うの? と問われると、それが驚くほど変わっていないと答えざるをえないのです。

リメイク前とはどう違うの?(後編)

 確かに雰囲気はスーファミ版『ロマンシングサガ』がPS2版『ロマンシングサガミンストレルソング−』にリメイクされたように、全体的にミンサガ化が目立ちます。しかし、作品の中枢にあるもの、エッセンスやコアのようなものは、紛れもなくリメイク前と同じなのです。
 あらゆる武器、防具、アイテム、能力は区別されることなく、種族や性別に関係なく、無秩序に装備することができるのです。アイテム欄に「整頓する」などというコマンドはなく、説明欄の記述も不充分で、自分で実際に戦闘中に使ってみて、その効力や使い勝手を試してみて、そこで得た知識を元に、自分自身でソートしなければならないのです。
 他のゲームでは、ユーザビリティが低いと批難の対象となるような気がする、この混沌とした感じも、他でもない『サガ』でなら許されるような気がします。
 もうひとつ、シナリオとテキストについて。細かいサブイベントはけっこうありますが、大まかなストーリィはリメイク前と一緒です。また台詞の分量も、大幅に増えています。しかし、変なところで日本語であったり、文法が変だったり、どうやら敢えて残してあるようです。
 難易度の高さ、自由度、台詞の尖がり具合。河津秋敏が関わっているので、当たり前かもしれませんが、これは完全なるサガシリーズ最新作ですよ!

音楽はどう?

 サガシリーズの音楽と言えば、イトケンこと伊藤賢治
 や、濱渦正志も素晴らしいですけれど、やっぱり伊藤賢治ですよね。
「必殺の一撃」「死闘の果てに」「Save the world」「ドキッ!丸ごと敵だらけ」「激闘のゆくえ」……リメイクが大半ですが、どれも良い出来です。特に「死闘の果てに」はアシュラ戦突入の直前、まだ会話している内にイントロが流れ始めて、思わず拳を握りました。
 後は、個人的には『ロマサガ3』の「ポドールイ」等の落ち着いた曲も良いと思うのですが、『サガ2』では「さまよえる魂」と「運命の女神」の2曲は神秘感と言い、哀愁感といい抜群でした。
「ポドールイ」を見つけたので、せっかくなので貼り付けておきます。

いちばん良い場面は?

 20年近い前のゲームであるため、ストーリィ性は崩壊している感が否めないのですが、一箇所だけリメイクされて、格段に良くなっているシーンがあるのですよね。
『サガ2』では全滅時に、第8世界のバルハラ宮殿にすっ飛ばされて、オーディンと出会うというシーンがあります。以下、リメイク前の台詞集のページより引用してみます。

オーディン「ようこそ ゆうしゃたちよ
 ここは バルハラきゅうでん‥‥
 たたかいに やぶれたものが しご
 ここへくるのだ
1番目「じゃあ オレたちは
 みんな しんじまったのか‥‥
オーディン「まあ そうゆうことだ
 だが わしには おまえたちを
 いきかえらせる ちからがある
 おまえたちが いつのひか わしと
 たたかうことを ちかうなら
 これからさき おまえたちが
 ゆうきを うしなわないかぎり
 いきかえらせてやろう!
オーディン「ゆうしゃたちよ
 たたかいを つづける
 ゆうきはあるか?

http://www10.plala.or.jp/upara/saga2-h/scenario_npcetc.html#annihilation

 第8世界に至るまでの間に、一度でも全滅して、オーディンと会っていると、戦闘直前の会話が変わるのですが、ここにリメイク前にはない台詞があり、これが抜群に最高なのです。ある意味、リメイク版『サガ2』のストーリィが、どうしてこうなっているのかを象徴していると言うか、奥深い台詞です。

難易度は?

 や、難しいですよ。オーディン大忙しですよ。
 とは言え、基本はダンジョンを走り回って、敵をよけながらアイテムを集めて、ある程度、アイテム的に強化したところで人間とエスパーのレベルを上げて、後はボス戦に挑む感じですかね。ラスボス前は3時間くらい、しゃちほこ天国でした。しゃちほこ美味しいです。

最後に。

 クリア後に検索して色々と見て回っているときに見つけました。スラムさんサガ2秘宝伝説 ファイナルデータ。3年間に都合、13回もクリアしていて、そのラスボス直前データを延々と書いているのです。13回もクリアするスラムさんも凄いですけれど、ひとりの人間が13回クリアしても飽きさせないゲームの強度も、また凄いですよね。
 スラムさんに倣って、秋山もひとつラスボス直前データを公開してみます。

名前 ブルー ピンク くろ シルバー
種族 人間男 エスパー女 メカ スーパースライム
HP 1021 1001 915 885
80 29 0 86
魔力 49 87 0 99
素早さ 36 40 63 78
防御 75 83 94 93
能力 エクスカリバー
ガラスの剣
核爆弾
ミサイル
いやしの杖
いやしの杖
いやしの杖
パワードスーツ
稲妻
ヒール
貫通光線

フレアの書
フレアの書
魂の勾玉
パワードスーツ
地獄車
与一の弓
レオパルト2
ドラゴンの盾
自己修復
パワードスーツ
竜鱗の兜
○マヒ/毒
スライムタッチ
ヒール
サイコブラスト
ヒュプノシス
毒霧
不意打ち
○武器
○ダメージ

 1周目なので、無難に人間・エスパー・メカ・モンスターの全種族を網羅してみました。
 もっと効率的な組み合わせがあるような気がしますが、ガラスの剣、核爆弾、いやしの杖を3本も持った人間男、硬いわりに素早さが適度に低くてヒールを持っているスーパースライムは、変な方向に偏っているように見えるかもしれませんが、ラスボスを撃破する為だけに考え抜きました。苦労したのは、防御がまったく上がらない人間に、フレアもサイコブラストも覚えてくれないエスパー。この思い通りに行かない、育てたいように育てられないもどかしさが、逆に『サガ2』のゲーム性を魅力的にしているのかもしれませんね。

それでは、

 2周目に行ってきます。何周も繰り返すことで、1回のプレイに1個しか手に入らないアイテムを、幾つも持てるようになったり、図鑑やサブイベントが少しずつ埋まっていくのは快感ですよね。『セブンスドラゴン』以来、久々にプレイできた傑作RPGでした。