雲上四季

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

ミスボド村に人狼がやってきました!

 先日、考えてみたオリジナルのパーティゲーム『疑心暗鬼の人狼をミスボドで遊んでみました。
 ミスボドでは『アグリコラ』や『テラミスティカ』といったヘビーゲームを好むゲーマーがいる一方、『テレストレーション』や『ディクシット』を好む層もいるので、きっと楽しんで貰えるだろうなと思って立ててみたところ、12名の方に参加頂きました。
 かんたんにレポートしてみたいと思います。

インスト

秋山「皆さん、こんにちは。今回は12名で『疑心暗鬼の人狼』をやってみたいと思います。この中で、ふつうの『人狼』を遊んだことがあるよ、という方は手を挙げて頂けますでしょうか?」


(10名、手を挙げる)


秋山「ありがとうございます。それでは、今、手を挙げられた方は、人狼』のルールを、いったんすべて忘れて頂けますでしょうか!


(笑)


秋山「このゲームはタイトルに人狼という言葉が入っていますが、人狼とは全然、違うゲームです。それでは、ルールを説明します」


秋山「皆さんにはミスボド村の住人を演じて頂きます。どうやら隣の村が人狼によって滅びたという噂を聞きつけた皆さんは、村の集会場に集まります。村長である秋山だけは姿を現しませんが、村長が引きこもりであることは有名なので、誰も気にしません。集まった皆さんは、この村でも誰かが不慮の死を遂げることになったら、人狼が紛れ込んでいるものとして、毎日、ひとりずつ処刑していくことにしようと作戦を練ることにします」


秋山「しかし! 実は、既にミスボド村には人狼が紛れ込んでいました。それは、偶然、隣の村に出向いていた村長である秋山です。なんと、人狼に襲撃された秋山は、突然変異を起こし、襲撃した相手を人狼にすることができる、吸血鬼のような人狼になってしまったのです


秋山「これから皆さんには『うそつき人狼』のカードを配ります。人狼のカードを引いた方は、人狼となって頂き、村人を襲って、全員を人狼にしてください。村人のカードを引いた方は、村が全滅してしまう前に、ノックして人狼の性質を暴いてください」


秋山「人狼の性質について説明します。性質というのは、人狼人狼である限り、絶対に抗うことの出来ないものです。たとえば月夜の晩に獣の耳が生えてしまうとか、あるいは(耳を触りながら)喋るときは耳を触っていなければならないだとか、もしくは(頭を抑えながら)一日に最低15秒間は獣耳が生えてこないよう頭を触っていないといけないとかです」


秋山「今回、ミスボド村の人狼が持つ性質は、後ほどこのボードに書きます。そして、人狼になった方にだけこっそり見せますので、人狼になった方は、この性質に従って生きて頂くことになります。性質に従わなかった場合は、死んでしまいゲームから脱落してしまうので注意してください」


秋山「それでは、こちらの方から順番に自己紹介をして頂けますでしょうか。お名前と人狼をやってみたいか否かを発表してください


**「あ、どーも、**です。よく分からないんで、とりあえず村人をやってみたいです」


**「はじめまして**です。私も村人がいいです」


**「**と言います。ふつうの人狼では、よく人狼になってしまうので、今回は村人だと嬉しいです」


**「**ですが、人狼やってみたいでーす!


(笑)


(一同が自己紹介している内に、ボードに性質を書く)


秋山「皆さん、自己紹介が終わりましたね。そうしましたら、これから『うそつき人狼』のカードを配ります」


(カードを配る)


秋山「それでは最初の夜です。人狼のカードを引いた方、そして、これから秋山が頭を叩いた方、顔をあげて頂いて、仲間を確認すると同時に、性質の書かれたボードを確認してください」


人狼となったプレイヤにボードを見せる)


秋山「はい。では、夜が明けました。さあ、ミスボド村の皆さん、顔をあげてください。1日目ですので、最初のヒントです。今回の性質は人狼である貴方は、1日1回以上むにゃむにゃむにゃ』以上です。さあ、議論を始めてください!」

性質について

 ここまでが、かんたんなルール説明と、ゲームのはじまりです。
 今回、秋山が考えて、ボードに書いた性質とは、以下のような文言でした。
人狼である貴方は、1日1回以上「誰かの名前」もしくは「ミスボド」と言ってください」
 やや難易度が高めですが、適切なタイミングで、適度にヒントを出していけば、村人勝利も不可能ではなかろうと考えました。

1日目

**「おはようございまーす」


**「秋山村長! 1日1回以上やるってことは、昼の時間、5分間の間にやればいいってことですよね?」


秋山「はい、その通りです(狼、ひとりノルマ達成……っと)


**「とりあえず最初の内は、デタラメでもいいから、ノックした方がいいですよね! はい、コンコン!」


秋山「(村長っぽい感じで)なんじゃ……」


**「人狼の性質は、1日1回以上『おはようございます』と言うことである!」


秋山「お前は何を言っているんじゃ(よぼよぼ)」


(笑)


 1日目は、どのプレイヤも手探り状態だったので、潜伏している狼が恐る恐る、他のプレイヤの名前を呼んだりして、性質をアピールしていました。

2日目

 大人数村なので、1晩に生まれる犠牲者は2名になるので、2日目にして潜伏狼は4匹となります。


秋山「夜が明けました、ミスボド村の皆さん、顔をあげてください。それでは2日目なので、2回目のヒントです! 人狼である貴方は、1日1回以上、むにゃむにゃ、もしくは、むにゃむにゃむにゃ


**「ちょっと村長、むにゃむにゃ言ってないで、ちゃんと喋ってくださいよ〜!」


秋山「むにゃむにゃ」


(笑)


**「まあ、でも『もしくは』ってことは、どっちも当てないといけないってことですよね? それって難しくないですか?」


秋山「では、片方あってたら『半分あってる』と答えることをお約束しましょう」


**「秋山村やっさしー」


**「ちょっと、○○さん、さっきから妙に手振り身振りが激しくないですか?」


○○「えっ、そそそそんなことないですよ」


**「○○さん怪しい!」


**「○○さん人狼っぽい!」


**「○○さーん!


秋山(今の一瞬で全員、クリアしたような気がする……)


 初日は活発にノックされましたが、ややネタ切れとなったのか、2日目は、わりと静かな感じでした。3日目と出すヒントを逆にしても良かったかなと反省した秋山でした。

3日目

 さらに人狼が2匹増えて、早くも村の過半数となる6人が人狼となってしまいました。


秋山「ミスボド村の皆さん、朝です。3日目なので、3回目のヒントです。人狼である貴方は、1日1回以上、むにゃむにゃ、もしくは、むにゃむにゃ、と言ってください!


**「言葉系だ! アクションじゃなかった!!」


××「○○さんは怪しいから、何も言わないでくださいよ」


○○「そういう××さんだって怪しいですよ!」


**「はーい、ノックしまーす! コンコン!」


秋山「なんじゃ……」


**「人狼は1日1回以上「秋山」もしくは「真琴」と言ってください


秋山「うーむ(1つ目の性質を当てていると言えば当てているし、当ててないと言えば当たっていない)むむむむ、お前はぁ、何をぉ、言ってるんじゃああ??


**「動揺してるぞ! ちょっと近いんだ!!


 その後、何人かがノックを行い、誰かが「ちょっと他の参加者のことを名前で呼ぶの禁止にしてみません?」という衝撃的な提案がなされたところで昼の時間が終了。

4日目

 なんと前日に「名指し禁止」を提案した村人が襲撃され狼になってしまいました。真相に近づいた人物から順に殺されてゆくミステリを読んでいる気分になりますね。


秋山「ミスボド村の皆さん、4日目です。では、どうぞー」


**「えっ、ノーヒントですか!?」


秋山「え〜、まだヒント欲しいですか? それじゃあ、こうしましょう。ヒントが欲しいひとは挙手してください。過半数が手をあげたらヒントを出します。はい、どうぞっ!」


(ずばっと手をあげた人が5人、あげなかった人が7人)


秋山「残念! 過半数に満たなかったので、今日はノーヒントですぅ〜」


**「今、手をあげなかったお前ら、狼だろおおおおお


××「ニヤニヤ」


○○「××さん、怪しい〜」


××「そういう○○さんこそ、手をあげてなかったでしょう!」


 4日目は上記の通り、ほのぼのと和やかな感じで終わりました。疑心暗鬼の人狼の最初の内は、人狼の方が少ないので、ビクビクしながら性質に従うのですが、ゲームが進むにつれ、だんだん大胆になっていくんですよね。

5日目

秋山「夜が明けました、ミスボド村の皆さん、顔をあげてください。とうとう最終日となりました。最終日ボーナスとして、村人の皆さんは5回までノックする権利が与えられます。そして、最後のヒントです! 人狼である貴方は、1日1回以上、誰かの名前、もしくは、むにゃむにゃ、と言ってください。では、どうぞ!」


○○「秋山さん、ヒント出し過ぎじゃないですか〜」


××「あ、○○さん、もう達成しましたね」


**「秋山さん、さっきから咳が辛そうですけれど、このミスボド会場、ちょっと空気が悪くないですか?」


**「ところで、秋山さん、このゲーム、蒲田で遊ぶのは初めてですか?」


**「いやあ、私、このゲーム、すごい好きです。蒲田でミスボドって言うのも、いいですね!」


**「なんか、わざとらしい……きっと、ミスボドと蒲田はミスリードだと思うんだ


秋山(ああっ、惜しい。狼が、こんなにヒント出してるのに、惑わされてる……)


 結局、時間切れまでに残った村人2名は、性質を言い当てることができず、人狼陣営の勝利となりました。

おわりに

 正解に至れなかった村人は残念そうでしたが、多くの参加者に楽しんで頂けたと思います。終盤になってから襲撃された方は、いきなり勝利条件が逆転し戸惑ったり、なかなか議論の輪に加われない方は、タイミングを見計らうのに苦労されていた様子ですが、ある程度、プレイヤ全体が慣れると、お互いにフォロー出来るようになるのかなと思ったりします。
 ゲーム自体は、けっこう楽しんで頂けた様子で、隣で観戦されていた方が「GMやりたい」と名乗りでられて、参加者の内、4分の3くらいの人数は残って、2戦目を楽しんでいました。
 次回以降もタイミングを見計らって立ててみたい思いますので、気になる方はご参加ください。

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