雲上四季

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

2人用寿司麻雀ゲーム『鮪づくし』の感想

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 しのうじょうさんのゲームマーケット2018大阪の新作『鮪づくし』を遊びました。
 デザイナの篠崎高広さんは、麻雀に並々ならぬ想いがあるのか、麻雀をシンプライズしたゲームを、今までいくつも発表されていますが、これはその中でも特にシャープに感じました。


 と、言いますか。
 これは、ちょっと変わったゲームです。
 麻雀を単純にしたもの。という枠組みには収まらない、ちょっとした意欲作です
 麻雀における、相手の待ちの読みと、読んだ上で自分の手を崩しつつも上がる。という2つの要素を抽出し、それを軸に別にゲームをデザインしなおした、という感じです


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 ルールがエレガントです。
 全部で24枚のカードがあるのですが、まず各プレイヤは11枚のカードを持ち、余った2枚はゲームから除外します。
 次に、11枚の手札を、仕込みの5枚と手札の6枚に分けます。
 準備が終わったら、後は、手札の6枚を交互に1枚ずつ切っていって、相手の切ったカードと、自分の仕込みの5枚を組み合わせて、計6枚で役が作れた瞬間にロンならぬ「へい、おまち!」と宣言して、上がります。


 拙い説明で恐縮ですが、このルールの妙と言いますか、奥深さ、伝わりますかねえ?


 まず、カード構成が絶妙なんですよね。
 24枚のカードの内、11枚を見ることになるので、除外した2枚というランダム要素はあるものの、相手の手に渡った11枚は、ほぼほぼ透けて見えているのです
 もちろん、相手からも、こちらの11枚は、わりと見えているので、お互いにうっすら透けて見える状況下で、待ちを決めると同時に、相手の待ちをすり抜けられる手札を決めるわけです


 いやあ、渋いです。
 2人用の読み合い系のゲームという観点では、かなりデザイン的に凝ったことをしている面白いゲームなので、麻雀というキャッチフレーズに構えることなく、素直な気持ちで取り組んでもらえればと幸いです。面白いので。