雲上四季〜謎ときどきボドゲ〜

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

イヌは人類の友だち? それとも……『イヌがきた』の感想


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 ITTENさんのゲームマーケット2018春の新作『イヌがきた』を遊びました。
 かわいらしい箱に、目を引くコンポーネントが豊富な、2人~4人用のダイスゲームです。


 昔々。
 まだ、人類が炎を扱い始めた頃。
 イヌが人類の友だちとは限らず、その敵であった時代──。
 プレイヤは焚き火をかこむ原始人となります。
 焚き火で肉を焼いており、香ばしい匂いが夜の空に立ちのぼります。
 肉が焼けるのを楽しみにしているのを、遠巻きにイヌが見ています。彼らは人間を襲うために集まりましたが、火を恐れて近づくことができません。


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 手番プレイヤはダイスを振って、出目に応じて焼けて肉を取ったり、炭や火を焚き火から取り除いて、火を弱くしたりします。
 すべての肉が焼けたら、人々は、イヌに肉を分け与え、人間の焼いた肉を食べたイヌは餌付けされ、飼い犬として人間に恭順します。
 しかし、肉が焼ける前に、火が消えてしまったら、イヌは人間たちを食べるべく襲いかかってきます。これを撃退するには、確保しておいた熱せられた炭が必要です。
 果たして肉が焼けるのが先か、それとも火が消えるのが先か
 肉が焼けたときに備えて、餌付け用の肉を確保するのか、それとも火が消えたときに備えて、炭と火を確保するのか。
 お互いに顔色を窺いながら、ダイスを振って、その出目に一喜一憂するのが楽しいゲームです。


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 と、面白いところを紹介しましたが、個人的には、今ひとつでした。
 ちょっとバランスがですねー……。
 毎手番、ダイスを振って、その出目に応じてスティックを取っていくのですが、ゾロ目が出たり、バラバラの目が出たら、アクシデントが発生するのですが、この発生確率がけっこう高いんですよね。
 たとえば、他プレイヤからスティックを奪うアクシデントがあったりするのですが、これが3回連続で発生したり、その挙げ句、いきなりイヌが襲いかかってくるアクシデントが発生したりして、ちょっとランダム性が高すぎるように感じました


 ストーリーは最高ですし、ダイス目に応じて、自分の身の振り方をどうするかが悩ましいという基本コンセプトはしっかりしている気がしますが、肝心のプレイ感が雑で、ディベロップメント不足かなあ……と。
 もったいない限りです。


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 このランダム性が、もう少し制御されていれば、抜群に面白い気がしますし、何よりも独自のコンポーネントがきれいなので、ルールが少し改定されれば、一気に傑作になるように思います。
 今後に期待! そんな一作です。


インスタ映えするよね。イヌがかわいかったよ

ぺこらさん、でも、けっこう食い殺されていたよね

ダイス目に恵まれなかったんだよー、あっきーは炭を取っては戻し、取っては戻ししてたよね。私、肉しか取れなかったよ、炭が欲しかったのに

ま、ダイスゲームだからね