1989年にEdition PerlhuhnよりリリースされたReinhold Wittig(ラインホルト・ウィティヒ)によるボードゲーム『Hotu Matua(ホトゥ マトゥア)』を遊びました。
2人用のダイスゲームで、後にコスモス社よりリリースされた版が、1991年のドイツゲーム大賞の金の羽根賞を受賞しています。
ダイスゲームと書きましたが、ある種のレースゲームになるのでしょうか。
ゲームの目的は、革製のゲームボードの中央に置かれた5つの島のうち、先に3つの所有権を獲得することです。
こちらはゲームボードと駒を接写したもの。
革製なので、ボードが波打っているのが分かりますでしょうか。
プレイヤが操作する船駒も、目的となる島駒も、すべてリアルな石で、古き良きゲーム感があります。
手番が来たら、ダイスを振って出目に応じて駒を進めます。
ダイスと言っても棒状のもので「これだったら4面ダイスでも良いのでは?」と思わないでもないのですが、これはこれで味があります。見た目的には、鹿児島県の伝統ゲーム『薩摩拳』で使うナンコ珠です。
ダイスを振ったら、今度は駒を移動させるわけですが、出目の分だけ移動できるわけではなく、出目に応じて、その海域を越えられる、みたいなイメージです。
ボードを見ていただければ、エリアとエリアの境界線上に1つか4つまで丸が描かれているのが分かると思いますが、この線を越えられるわけですね。
島の所有権を獲得するためには、自分の船を一列に並ばせる必要があります。
写真にある通り、4つの船を連続して配置することができれば島ゲット、となります。船も石だし、島も石なので、見た目には、ちょっとわかりにくいかもしれません。
ダイスを振り、船を移動させてを繰り返し、3つ目の島をゲットできれば勝利です。
うまいこと相手の行く先を阻害するように駒を置けば、ゲームを有利に展開させられるので、陣取りのような要素もあると言えばあります。
移動できるかどうかはダイス目次第なので、運要素はありますが、適当に動かすと「3の目がでないと、どの船も目的地に近づけられない!」みたいな事態にならないよう、適度にリスクヘッジするのがポイントかもしれません。
ガチガチのアブストラクトは苦手だけど、適度に運がからむ2人用ゲームを遊びたいという方にオススメです。
棒のダイスが面白かったよ
え、どういう意味で?
投げにくかった。珍しいよね
確かにね。伝統ゲームだとあったりするけれど、いわゆるボードゲームのなかでは、あんまり見られないコンポーネントかもしれない