ソニー・ピクチャーズ・アニメーションの、アニメ映画『スパイダーマン:スパイダーバース』を観ました。
いや、これ傑作ではないでしょうか。
最初から最後まで、ほんとうにワクワクドキドキしながら楽しんで観ました。
- 発売日: 2019/06/26
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演出がサイケデリックでクール
まずは、これですよね。
とにかく演出という演出、そのすべてがサイケデリックで、最ッ高に、クーーール!
極彩色のキラキラが画面全体を覆い尽くしたり、いきなり台詞が吹き出しで表現されたり、ページをめくる表現で場面転換したり。
漫画的表現を、映像のなかに取り入れていたのがカッコイイ感じでした。
並行世界のスパイダーマンが全員集合!
序盤にピーター・パーカーが死んでしまって「おいおいマジかよ」と思っていたら、『スパイダーマン:アメイジング』の世界からピーター・B・パーカーが登場した瞬間に「なるほど!」と快哉しました。
あそこは最高に盛り上がりますよね。ピーターBの下っ腹が出ていたり、彼の世界では、すでにMJと離婚していたり、叔母のメイが亡くなっているのは衝撃でしたが、そんな駄目になってしまった後のヒーローが再起していく様子はグッと来ました。
その後、ドクター・オクトパスが、まさかの女性で登場したり、グウェン・ステイシーの正体がスパイダーウーマンがだったくだりなんかも盛り上がりましたよね。アメコミとしての『スパイダーマン』の世界は、配給が異なるたびに別世界という設定らしいですが、その配給会社ごとに設定が異なるという点が、うまい具合に解釈されていました。
スパイダーウーマンもう少し知りたい
各スパイダーマンのなかでは、やっぱり圧倒的にグウェンが可愛かったですね。
彼女の世界では、ピーター・パーカーは死んでしまっていて、彼女がスパイダーウーマンになるんですよね? もう少し知りたいなあ、と思います。映画はあるのでしょうか。
その他のスパイダーマンでは、スパイダーマン・ノワールと、ペニー・パーカーも良かったですね。
叔父は死ぬもの
叔父のアーロンは、最後までマイルスの前に立ちふさがるかと思いきや、わりとあっさりと退場しましたよね。でも、退場後に気が付きました。原作『スパイダーマン』でも、ベン・パーカーの死によって物語が加速しますし、スパイダー世界において叔父は死ぬものなのかもしれません。
ちなみに名台詞「大いなる力には、大いなる責任が伴う」が出るか!? と期待しましたが、さすがになかったですね。まあ、そういう文脈でもありませんでしたしね。
終わりに
次元と言われるとDimension(ディメンジョン)という言葉が思い浮かびますが、宇宙ならばUniverse(ユニバース)。タイトルの「スパイダーバース」ってなんだろうと思いましたが、英語では「Spider-Verse」と表記するみたいですし、スパイダー宇宙という造語、ということなのかもしれません。
様々なスパイダーマンが登場しましたが、基本的には、マイルス・モラレスの物語ということで、彼の成長に焦点があたっていて良かったです。
せっかくグウェンと仲良くなれたのだから、彼らが再会して、再び巨悪と戦う『2』が出てくれると嬉しいですね。