雲上四季〜謎ときどきボドゲ〜

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

謎を解き、推理し、事件を解決する金田一コラボ『電脳九龍城怨念遊戯殺人事件』の感想


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 2018年11月2日から2019年5月12日まで、約半年間にわたって電脳九龍城ことウェアハウス川崎にて開催される、タカラッシュブラックレーベルが『金田一少年の事件簿R』とコラボした周遊型の謎解き『電脳九龍城怨念遊戯殺人事件』の感想です。
 ネタバレには配慮していますが、気になる方は回れ右推奨です。

ストーリー

『九龍QUEST』・・・。
それは十数年前に発表され、一部のゲームマニアを中心にカルト的な人気を誇ったが、その過激な描写が社会問題となり、瞬く間に廃盤となったいわくつきのアーケードゲームである。
現代になっておもそのゲームの復活を望む声が多く上がっていたのだが、廃盤となったはずのそのゲームにまつわる不思議な手紙が、屋内テーマパーク「電脳九龍城」にてつい先日発見された。
その手紙には”地獄のゲームマスターシンカワ”と名乗る謎の人物名義で、「この施設のどこかに九龍QUESTが隠されている。協力して見つけることができれば、誰も見たことがない幻のエンディングが明らかになるだろう」という文章が書かれていた・・・。
「電脳九龍城」の新支配人は話題作りのために『九龍QUEST』の関係者や、全国のファンに声をかけ、1日限定のイベントを開催することに決めた。その裏に大きな陰謀が隠されているとも知らずに・・・。
死のゲームが今、再び幕を開ける。

http://blacklabel.takarush.jp/promo/warehouse2/

遊び始める前

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 JR川崎駅より徒歩10分弱、ゲームセンター機能だけでなくダーツやビリヤード、ネットカフェスペースなども有するアミューズメントパーク「ウェアハウス川崎」は、別にゲーム好きでなくとも一度は訪ねたい空間です。
 かつて増改築を繰り返し、多くの廃墟ファンを魅了したスラム街・九龍城を模した店内は、果てしなく謎めいていて、ふつうに内装を見るだけでドキドキ楽しいからです。


 ウェアハウス川崎の存在は、開店当初に話題になったこともあり知っていましたが、初めて訪れたのは2017年1月に、よだかのレコードによる『電脳九龍城からの脱出』が開催されたときです。
 空間的にも謎解き的にも楽しく、その後も『電脳九龍城からの脱出2』と『電脳九龍城からの脱出3』が開催されたタイミングで訪ねました。
 タカラッシュブラックレーベルによる『電脳九龍城財宝殺人事件』は、興味はあったのですが、なんとなくタイミングを逃してしまい行きませんでした。しかし、終わった直後から、絶賛する声が続々と耳に届いてきて、歯噛みする毎日でした。
 そんなわけで、第2弾となる今作『電脳九龍城怨念遊戯殺人事件』が発表されるや否や、「行こう!」と心に決めていました。

参加してからの感想

 行って良かったです……!
 いやあ、これはすごいですよ。
 すごいです。


 プレイ時間は、ぴったり3時間でした
 公式が発表している想定プレイ時間は4時間半以上ですが、ええ、かなりボリューミィでした。
 川崎は近所なので終電は遅めですし、最悪、終電を逃しても5階のネットカフェスペースでアイスクリームや漫画、マッサージチェアを堪能しても良いと思っていたのですが、帰れるのなら帰りたいです。
 20時から遊び始めて23時ぴったりに終わったので、参加特典に貰った無料券で、カフェスペースの30分無料体験と、クレーンゲーム無料券は使えましたが、メダルゲーム100枚分で遊び倒すのは間に合いませんでした(ウェアハウス川崎は23時45分閉店)。
 特に初めての方は、内部の構造が分からず迷うことも考えられるので、時間には余裕を見て臨むことをオススメします

takarush BLACK LABELの“大人の謎解き”と、
金田一少年の事件簿ならではの“本格推理”の2つが楽しめる!

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 と、公式にも記載がある通り、純粋な謎解きではありません。推理要素が含まれます
 ストーリーを読み込んで、登場人物たちの動きを整理して、犯人の行動やトリックを推理する必要があります。ここらへん謎解きだけが好きな方にはイマイチかもしれませんが、個人的には好物なので大歓迎です。
 何なら、殺人事件が発生するまでの謎解き要素は、いわゆる周遊によくある、歩き回ってパネルを確認する感じなので、やや冗長に感じられました。むしろ、後半に入ってからの、ウェアハウス川崎の休憩スペースにあるテーブルを陣取って、じっくり腰を据えて推理を始めたときの方が好みでしたね。


 難易度的には、どうでしょう、それほど格段に難しいとは感じませんでした。
 情報量が多いので、それらを整理して、言葉にするのに時間を要するかもしれませんが、ひとつひとつ丁寧に進めていけば、そんなに苦ではないように感じます。
 謎解きについても、ヒントサイトが充実しているので、つまずいたらQRコードを読み取って、必要なところだけチェックできる安心設計です。


 感動的だったのは、やっぱり終盤ですね。
 上述の通り、ウェアハウス川崎には、よだかのレコードの謎解きで計3回訪ねたことがあって、だいぶいろいろなところを見たり歩いたりしているのですが、それでも、まだこんな可能性があったのかと感嘆しました。
 そして、何と言っても最後の大謎!
 あれ、すごくないですか?
 SCRAP堺谷さんの奇跡的な仕掛けもすごいといつも思いますが、ブラックレーベルさんの仕掛けもすごいです。


 と言うわけで、謎解きが好きなひとにも、推理が好きなひとにも、そしてなんと言っても金田一が好きなひとにも広くオススメできる『電脳九龍城怨念遊戯殺人事件』開催期間が半年なので、そのうち行こうと思わず、早いうちに行きましょう!
 絶対に楽しめます。
 あ、ひとつだけご注意を。
 遊んでいる最中、喫煙可のスペースを歩くことになるので、タバコが苦手な方は、マスク着用が推奨です。

終わりに

 今までタカラッシュブラックレーベルって少し縁遠い謎制作団体だったのですが宝探し万博2018を経て、だいぶ印象が変わりました。
 秋山自身は遊んでいませんが、ぺこらさんが『クマが珈琲を飲む理由』、『何故スカーレット婦人は消えたのか?』、『Mr.Cittaからの招待状』と立て続けに挑戦していて、いずれも絶賛なので、今後はしっかり追っていこうと思っています。次は『トロンプ・ルイユ殺絵事件』を遊んでみましょうかね。


ゲームブックだったよね。物語要素が多くて、まるで小説を読んでいるみたいだった

明治村で遊んだ『大逆転裁判』とのコラボ謎解きに近いところがあったよね

推理要素もあって、さすが金田一って感じだよね。探索も、盛りだくさんだったよね。ひとつの建物のなかだけれど、けっこう移動したと思うよ。よだかより多かったんじゃないかな

単純にボリュームが多くて、プレイ時間が長かったから、そう感じただけであって、導線的にはスムーズで無駄な移動は少なかった気がする

さすがブラックレーベルだよ! SCRAPなら、こうはいかなね

唐突なSCRAPディス……