雲上四季〜謎ときどきボドゲ〜

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

長崎商人となって幕末を駆け抜けろ『グラバー』の感想


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 第2回東京ドイツゲーム賞受賞作『グラバー』を遊びました。
 デザイナは、漫画『ボドゲde遊ぶよ!!』の著者としても知られる赤瀬よぐ氏。多才でいらっしゃいますね。
 3人から5人で遊べるボードゲームです。


 舞台は幕末の長崎。
 商人となって、坂本龍馬や西郷隆盛などの協力者の支援を得つつ、他のプレイヤと交易品をやりとりして、商品を入することを目指します。
 重要なのは、タイトルにもなっているグラバー氏の存在。スコットランド出身で、武器商人として活躍した人物で、彼の覚えが良くなければどんな商人も長崎ではやっていけません。適度に氏の信頼を得つつ、商いを進めるのが肝要です。


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 このゲームの特徴は、なんと言っても独自の交渉です。
 謙虚な態度で交渉に挑んだり、優良品を渡したりしますと、交渉相手が利益を得ますが、その代わり信頼を得られます。逆に詐欺を働いたり、粗悪品を渡したりすると、リソースは余計に得られますが、信頼を下げることになります。
 一定の信頼値がなければ、グラバー氏から武器の購入ができなくなるので、基本的には誠実な交渉が求められますが、ここぞという場面での不正入手や完全詐欺は、非常に有効です。


 どのように交渉するか、プレイヤは自由に選べるわけではなく、山から引いた3枚のカードのなかから選択する必要があります。
 たとえば、引いた3枚のカードがすべて白ければ、かならず誠実な交渉をすることになりますが、逆に3枚すべてが黒いと、相手を騙さざるをえません。もちろん、引いたカードが白白黒だったときに、黒のカードを選んでもOKです。


 この交渉システムは、非常に斬新で面白く感じましたが、個人的には好みから外れました。誠実な交渉を行っているうちは、お互いにWin-Winの関係で問題ないのですが、詐欺を仕掛けるにせよ、仕掛けられるにせよ、あんまり気分はよくないですよね。
 秋山と好みが近いひとにはあれですが、ゲームはやっぱり殴り合ってなんぼでしょー! という方は、楽しめるかと思います


よっちゃん、嘘ついてたね

それね。やられたよ

3枚っていうのがちょうどいいバランスだよね。2枚だけど少なすぎるから、3枚はちょうどいいと思う

1枚を捨てて、1枚を山に戻すというルールも秀逸だよね

戻したカードも、次のプレイヤに限り、後にバレるからね