事前にイメージしていたものと違っていてやや驚いた。てっきり「
戯言遣い・ミーツ・
ツンデレネコミミ娘」だと思っていたのだ。世にも奇妙な人種が揃っている家族と知り合いになってしまった主人公の、傍から見ている分には面白いが、絶対に直接の知り合いにはなりたくない、とでも言うか。まあ、そういったドタバタを描いたものだと思っていた。が、実際は……と書こうとして、上の予測と実際のところは、そう離れてもいないことに気がついた。誤差の範囲内と言ったところか。唯一の違いは、主人公が乱崎凰火でなく、表紙に描かれている
ネコミミの乱崎凶華であることぐらいだろう。本書が刊行された当初は、奇抜な見た目に期待を抱いたが、本書に至るまでに読んだ別のシリーズで力量が分かってしまい、わりと砕けた姿勢で読んだのだが、思っていたよりかは楽しむことができた。やはり、それなりにパワーはある。下手ではない。