雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

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908『ダ・ヴィンチ 2006年04月号』

ダ・ヴィンチ 2006年 04月号

ダ・ヴィンチ 2006年 04月号

ユリイカ2005年11月号 特集=文化系女子カタログ』に引き続き、雑誌での文化系女子特集。加瀬亮が表紙なのは、狙ってやっているのだろうか? 表紙に踊る文句に不愉快さを感じた。

カワイイ文化系女子としたい(ハート)
文化系女子はコトバでイク。)
文化系女子はひとりであそぶ。)
文化系女子は太陽がキライ。)
文化系女子は笑わない。)
文化系女子はときどき死にたくなる。)

 なんじゃ、こりゃ。
 記事そのものは「文化系男子に聞く文化系女子と何がしたい?」というアンケートにおける「3位/Hしたい」を除き、ふつうだと思った。未映子のインタビューと、本谷有希子穂村弘の対談以外はクリティシズムに欠け、特集を企画した人間が夢見た文化系女子なる存在を紹介しているだけに過ぎない。まあ、いいんじゃない。ちなみに、これが表紙の拡大画像。
ダ・ヴィンチ』という雑誌を真面目に読んだのは、考えてみれば初めてかもしれない。好きな作家のインタビューや新作紹介など面白く読めたが、何よりもここ数ヶ月の新刊をはじめ、マニアックなジャンルの作品を紹介しまくっているのがすごい。これは使い方によっては、重宝するかもしれない。
「別冊ダ・ヴィンチ」withマイクロソフトオフィスと称して「進化 ダ・」という小冊子がついていた。角田光代が「恋愛」を題材に、有栖川有栖が「ロボット」を題材に、そしてふたりとも「進化」を題材に短編を書いていたので読んでみた。
角田光代「手をつないでゆっくりと歩く」角田光代。まあ、無難な恋愛物か。ケータイやコンピュータといったガジェットを恋愛にからめ、進化させているのだけれど、終盤において進化進化と連呼されて興醒め。
有栖川有栖「ジージーとの日々」角田光代の後に続けて読むと、なんと文章の下手なことか。加えてリアリティの感じられない、子育てロボットという存在。はいはいと思いながら読んでいたら、最後でうっかり小冊子を取り落としそうになってしまうぐらい驚いた。くぅ〜、やられたぜ。面白かった。