- 作者: ゆずはらとしゆき,宇佐美渉
- 出版社/メーカー: 二見書房
- 発売日: 2005/10/21
- メディア: 文庫
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世界観が持つ雰囲気もさることながら、語り口がよい。描写はややくどくもあるが、暗雲に満ちたような舞台によくマッチしており、悪くないと思った。また、40枚以上もあるイラストも濃厚で、特に朱雀との場面は、伝奇でしか描けないおどろおどろしさがあって思わず震えてしまった。
読み終えてから原案協力にtoi8の名前が、スペシャルサンクスに太田克史の名前が挙がっていて驚いた。調べてみたら『ファウスト』にも書いているし、『空想東京百景』と銘打たれた短編は、他にも何作かある模様。本書では描かれなかった他の殺し屋が登場しているのかもしれない。他の作品も是非、読んでみたい。