
- 作者: 米澤穂信
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2007/10
- メディア: 単行本
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おそらく作中の時系列順に並べられた短編は、実際にはバラバラの順番に書かれたにも関わらず、登場人物の成長が感じられるほどに、成長小説として読めるのだ。もちろん青春小説としても素晴らしいし、日常の謎としても素晴らしい。完璧。
以下、この本を読んだ他のひとの感想。
一本の校内放送から推理が繰り広げられる「心あたりのある者は」はタイトルも中身も秀越。国内ミステリでこんな良質の短編が読めるのは嬉しいなぁ。
http://d.hatena.ne.jp/juice78/20071005
ああ長編が読みたいなと思っていたけれど、いざ読んでみると、これはこれでどうしてなかなか素晴らしいではないですか。一編一編コストがかかっています。
http://d.hatena.ne.jp/kenkaian/20071005
特に書き下ろされたラストの短編「遠まわりする雛」と、それと裏表になるようなひとつ前の短編「手作りチョコレート事件」は素晴らしい。
http://d.hatena.ne.jp/architect/20071006
そしてラストの「遠まわりする雛」 では……ああ! なんという青春! もうなんか読み終わった後も、最後のページが頭の中でリフレインして……折木の気持ちをトレースして……そしてたまらん気持ちになるのです。ああ!
http://d.hatena.ne.jp/asyminor/20071006